【実は天皇の子供だった!?】懐かしいアニメ【一休さん】
2015年9月15日 更新

【実は天皇の子供だった!?】懐かしいアニメ【一休さん】

全296話も放映された長寿アニメ『一休さん』。いったいどんなアニメだったのでしょうか。主な登場人物の紹介、一休さんの驚くべき出生の秘密、そして涙なしには見られない最終話についても詳しく紹介していきます。

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足利三代将軍の足利義満が権力の絶頂期にいた頃の天皇である後小松天皇の子供であったと言われています。

これは、現代の歴史の研究結果から言われていることではなく、当時においても巷で噂されていいたことです。

決定的な根拠はありませんが、この当時の噂は、ほぼ事実だろうと考えられています。
また、一休さんは、足利義満の子供である可能性もあると言われています。

まず、天皇家の血を受けているという見方については、次のような点があります。

● 一休さんのお母さんが後小松天皇の寵愛を受けていた事実があること。
● 当時の有力寺であった大徳寺の寺持になりましたが、このような地位に就くには高貴な血統と、有力者からのバックアップがないと普通はなれないこと。
● 後花園天皇の即位には一休が深く関与しているとされること。
などからです。


どちて一休さんは天皇になれなかったのですか?

では、後小松天皇の子供という噂が事実ならば、なぜ、一休さんは天皇家の子供と認められなかったか・・・。

もし、一休さんが天皇の子と認知されて育っていれば、後小松天皇の第一子でしたので、もっとも天皇位に近い存在として、かなりの高い確率で天皇になっていたものと思われます。

この認知されたかったことには、当時の最高権力者であった足利義満が絡んでいると言われます。
義満は、学校の教科書などには出てきませんが、天皇家を乗っ取ろうとしたと言われており、事実として息子の義嗣を天皇家に入れて親王にする直前まで話を進めています(この儀式の直前に義満は急死するのですが・・・)。

この義満、当時は実質的な最高権力者であり、怖いものなしですから、後小松天皇が寵愛する一休さんのお母さんの元に強引に押しかけ、一夜を共にしたらしい・・・。
それを知った後小松天皇は、一休さんのお母さんを怒りにまかせて追放したと言われます。
この内容は、一休さんのお母さんの行動に不信を持った後小松天皇が、一休さんのお母さんを殴りつけたという記録で残っています。(はっきりと、相手が義満とは書いていませんが、状況から察して間違いないものと歴史研究者達は見ています。)

そして、一休さんのお母さんは、天皇家から追放されて暫く後に一休さんを産んだんです。
したがって、一休さんは正式に天皇家の子供と認められていませんが、誰もが知る公然の秘密だったと言うことです、当時は。
あのようなほのぼのとしたアニメに、このような秘密があったとは驚きですね。

一休さんの最終回ってどうだった?

全296話、まさに7年間もの長きにわたり放映された一休さんですが、最終回はどのような内容だったのでしょうか。

最終話「母よ、友よ、安国寺よ、さようなら」

タイトルだけでもう泣けそうです…
シーン1 安国寺

シーン1 安国寺

「いっきゅう~。お~い一休。いっきゅう~。」

秀念の、一休さんを探す声が響く。一休さんは考え込んでいた。安国寺の草むらに隠れていたため、秀念らは見つけられなかったのだ。

一休さんは最近(1405年頃)、外観和尚の安国寺を離れてもっと厳しい境遇で修行しようと思案していたのだった。

「いっきゅうさ~ん!」

そこへ腕利き寺社奉行の蜷川新右衛門の登場である。和尚の部屋にやってきたシンエモンは、一休さんに、義満公(上様)がお呼びである事を告げる。修行中の身である一休さんは、いつもなら断るのだが、この日は気前良く引き受けた。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu1.html
シーン2 金閣寺

シーン2 金閣寺

そこで3代将軍義満のいる鹿苑寺金閣に赴いた二人。そこで将軍様の退屈しのぎとして問答があった。おなじみの光景である。

「一休殿。そもさん!」

「せっぱ!」

元気の良い受け答えである。そこで将軍、

「こんな小さい物で、部屋をいっぱいにする事が出来るものがある。それはなにかな?」

と、ジェスチャーを交えて問題をだした。

一休さんは、心の中で、将軍様に別れを告げ、これまでのいろんなことに感謝していた。

(将軍様、これまでかわいがって下さって有り難うございました。)

「どうじゃ、こたえられぬであろう。」

将軍様は得意そうに一休さんに答えを促す。

「とんでもございません。答えはロウソクでございます。」

一休さんは、感傷を悟られないよう努めて明るく答えた。

「やられた。さすがは一休どのじゃ。」

 義満はいつも通りの一休さんのとんちに感心している。

「でも、将軍さま、いままでで一番難しい問題でしたよ。」

一休さんは将軍様への感謝を込めてそう言った。将軍義満も悪びれずうけとめた。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu1.html
シーン3 帰り道

シーン3 帰り道

帰り道、一休さんはシンエモンの馬の後ろに乗っけてもらっていた。

「ほんとは将軍さまに花をもたせて降参しようとおもったんですが、できませんでした。」

一休さんはシンエモンに心の一端を吐露した。シンエモンはすこし驚いていった。

「あたりまえでござる。わざとまけるなんて、そんなの一休さんらしくないでござるよ。」

「そうですよね。」

一休さんはうつむき気味にそういった。

「これでよかったんですよね。」

この帰る道の途中シンエモンは一休さんに、夏バテで食欲がないともらす。一休さんはしんぱいそうであった。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu1.html
シーン4 桔梗屋

シーン4 桔梗屋

一休さんはかねてより自分のために写経していた経文をもって桔梗やのお店へ急いだ。弥生(やよい:桔梗屋利兵エの娘)がでてきた。一休さんは弥生に、買いたい物があるから自分が写経したお経を買って欲しいと頼んだ。

話のわかる弥生は、「お父さまに聞いてみるわ」と言って、一休さんを奥に連れはいる。

「では、これを。」

桔梗屋利兵エは、一休さんに品物を渡す。一休さんは、品物をうけとり、桔梗屋利兵エに最後のお願いをしてみる。

「あ、そのお経(一休さんが写経したもの)、できれば売らずに、桔梗やさんご自身で使って欲しいんですが。」

桔梗やは、そんな願いはききいれず、即答する。

「いいえ、買ってしまったからには、私の物。好きにさせてもらいますよ。」

「そうですか・・・・では。」

うつむき加減で帰る一休さんを後目に桔梗屋利兵エは悪態をつく。

「ええ、忌々しい。なんだって買った後まで指図されなきゃならんのだ。」

弥生は心配そうに答えた。

「でも、今の一休さん・・・・なんだかいつもと違ってたわ。」

「うん?なにがだ。」

「何がっていわれても・・」

桔梗屋利兵エには分からなかったが、弥生は鋭い観察眼で一休さんの変化を読みとっていた。・・・これが一休さんと桔梗や親子、最後の対面であった。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu1.html
シーン5

シーン5

「さよちゃん。」
「な~に?一休さん。」
一休さんの呼びかけにさよちゃんは振り向き答える。
「これ、毎日からだにつけていたものだけど、さよちゃんにあげるよ」
「ええっ?」
「さよちゃんのお守りにと思ってね。」
「本当にいいの・・?」
「うん、じゃっ」
「一休さん・・・。」
 
「しんえもんさ~ん!」
 走ってきたさよちゃんの手にある物を見て、蜷川新右衛門は驚いた!
「こ、これは?」
その品が大切なものだとはさよちゃんにも分かっていた。
「一休さんがくれたの。これ・・・新右衛門さん知ってる?」
「これは、一休さんがお父上から送られたものでござる。」
「お父上・・・・」
「左様・・・。」
 新右衛門は言葉を詰まらせる。さよちゃんの持っていたものとは、一休の父、第百代後小松天皇より送られた、菊の御紋入りの紺のお守りだったのだ。
「そんな大事な物・・どうしてあたしに・・・。」
 さよちゃんの不安気な顔をみて、新右衛門は考えがあるところに行き着いた。
「まさか・・・。」
「なんなの?まさかって・・・。」
 さよちゃんは蜷川にさらに不安気に聞き寄る。
「一休さんは旅にでるつもりかもしれん。」
「えっ!そんな・・・。」
 驚きの色を隠せないさよちゃん。蜷川はつづける。
「いや、きっとそうに違いない。一休さんは誰にも言わず、密かに別れを告げて、旅立つ つもりなのかもしれん。」
「いやいや、そんなのいや~!」
 蜷川新右衛門には、さよちゃんの悲痛な叫びとポカポカ殴りに黙って耐えるしかなかった。蜷川も一休さんと別れるのがつらくない訳はない。さよちゃんは蜷川に泣きすがっている。
 蜷川はさよちゃんを抱き留め、つぶやいた。
「一休さん・・・・。」

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu2.html
シーン6

シーン6

 安国寺には、小坊主の部屋と和尚の部屋の間に、半月状の渡り廊下がある。安国寺の小坊主中最年長、一休さんの兄弟子秀念はその渡り廊下を歩いていた。そこで秀念はいつもとの様子の違いに気づいた。
「あれ・・?てるてる坊主がない・・・ま・・まさか。」
 てるてる坊主は、一休さんの出家に際し、母(伊予の局)の小袖でつくられた大事な一休さんの、そして安国寺のシンボルとも言うべきものだ。このてるてる坊主が無いことは過去にも何度かあった。一休さんの琵琶湖入水自殺未遂の時、そして母を無くした三吉がてるてる坊主を盗み隠したとき・・・。
 この頃の一休のいつもと違う態度とこの無くなったてるてる坊主に、秀念は一休が別れを考えていると考えずにはいられなかった。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu2.html
シーン7

シーン7

 夜も更けてゆく安国寺。一休は旅支度を一通りすませ、和尚に挨拶をしに、和尚の部屋にいた。
「ゆくか・・・・。」
「はい。」
「和尚様、長い間お世話になりました。」
「いやいや、せっかくの門出になんの餞(はなむけ)もしてやれんでのう。」
「とんでもありません。」
「わしも、一休がいつか行雲流水の中へ旅立っていくことは分かっておった。」
「仲間には、伝えたのか・・。」
「いえ、陰ながらご挨拶して起ちたいと思います。そこで、大変心苦しいのですが、さよ ちゃんや秀念さんたちには和尚様の方からよろしくお伝えいただけないでしょか。」
「わかった。儂から伝えよう。」
 一休自ら秀念らに伝えるとなると、旅立つ決心が鈍るのは和尚にもよく理解できた。
「一休。」
「はい。」
「広い世の中を見てくるのじゃ。良きものも悪しきものも、よくみてまいるのじゃ。」
 和尚は最後にこういって別れを告げた。
「一休、達者でな・・。」
「はい、和尚様も、お元気で・・・・。」
深々と頭を下げる一休さん。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu2.html
シーン8

シーン8

一休さんは、寝ている秀念さんらに陰ながら挨拶をしていた。
「秀念さん。長い間お世話になりました。・・お元気で。」
 哲斉、陳念、哲梅、黙念にも同様の挨拶を心の中で行った。そして木でできたかぶり傘と禅杖を携え、小坊主棟からでて、さよちゃんの家のほうを向き、つぶやく。
「ゴサクさん、さよちゃん・・・さようなら・・。」
悲しみにくれながら歩き出す一休さん。その時!
「一休さん・・いかないで。」
「さよちゃん!」
こんな夜更けにいきなりさよちゃんに背後をとられ、一休さんは驚いた。なんにも言わなかったのに、さよちゃんは別れに気付いていたのだ。
「どうしても、修行の旅に出なくてはならないんだよ。」
「わかってる。でも、いかないで。」
泣きすがるさよちゃん。
「さよちゃん・・・。」
一休さんはどうしていいかわからない。
「これ・・・、あたしの小袖で作ったの。」
さよちゃんは、自分の小袖で作った桃色のてるてる坊主を一休さんに手渡した。
「おかあさんのてるてる坊主と一緒にもっていってね。」
健気にも明るく振る舞ってそう言った。
「ありがとう、さよちゃん。これをさよちゃんだと思ってきっと大事にするよ。」
「一休さん・・・。」
「じゃ。」
名残惜しそうなさよちゃんにうつむきながら背を向け本堂正面の階段へ向かう一休さん。

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu2.html
シーン9

シーン9

「ああっ!」 
階段へついた一休さんは、そこで驚愕の表情を見せた。
「ひどいよ、ひどいよ!俺たちに黙って行くなんて!」(哲梅さん)
「そうだよ。俺たちに黙って行くなんて!」(陳念さん)
仲間の悲痛とも言える叫びに一休さんは心を打たれ、声を詰まらせる。
「わたしは・・・みんなに送ってもらったりすると、気持ちが・・うぐっ。」
そこに間髪入れず飛ぶ最年長兄弟子秀念の声。
「そんなこと解ってる!・・俺たちは、いつまでもいつまでも、お前の帰りを待ってるか らな。」
「秀念さん・・・」
そんな秀念の暖かい言葉に一休さんはさらに涙ぐむ。
「一休、達者でな。」(哲梅さん)
「ありがとう、哲梅さん。」
「旅の無事を祈ってるからな。」(黙念さん)
「ありがとう、黙念さん。」
「食べ物に気を付けろよな。」(陳念さん)
「ありがとう、陳念さん。」
「・・・・・・・・・・・。」(哲斉さん)
哲斉さんだけは何も言わず、一休さんを見つめる。
「哲斉さん・・・。」
「本当にありがとうございました。」
みんなに感謝する一休さん。そこへ、つらいのをがまんする秀念さんの声。
「一休、早くいけぃ!」
「はい。」
さみしそうに小さくそう答えて安国寺をゆっくり歩き出す一休さん。・・そこへ・・・。
「一休さん、いかないで~~~~~~~~~~!」
一度は一休さんをあきらめ、別れたさよちゃんが叫びながら階段を駆け下りてきた!
秀念は驚いてさよちゃんを捕まえ、制する。
「さよちゃん!」(秀念さん)
一休さんは、情熱あふれんばかりのさよちゃんの叫びを耳にして、胸がこみあげてくる。一休さんは叫んで走り去っていく。
「さようならぁ、秀念さん。さようならぅあ~~~!」
「一休さん。一休さん。」
その間もさよちゃんはそうさけびつづけていた。
走りさる一休さんの背に、さよちゃんの大きな叫び声が三回こだました。
「いっきゅうさ~ん!いっきゅうさ~ん!いっきゅうさ~~~~~っん!」

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu2.html
ラストシーン

ラストシーン

 一休さんはいつのまにか、京都の西部嵯峨野にある、母、伊予の局の家の近くまできていた。一休さんは、母との約束で立派なお坊さんになるまではお目にかかれないので、母の住むその庵(いおり)を眺めるだけであるが、こころのなかで、安国寺を出る決心を告げた。
 「母上様・・・・・・・・お元気で・・・・。」
 目を開き、新たなる旅立ちへと向かおうと、母の庵を背にする一休さん。振り返った一休さんは、意外な人物に出会う。
 どこで隠れてまっていたのか、一休さんの背後で立って待っていたのは、これなん、室町足利幕府寺社奉行にして(自称)一休さんの一番弟子、蜷川新右衛門親当(にながわしんえもんちかまさ)その人だったのだ。
「はぁっ!」
声を失う一休さん。
「一休さん。」
力強い新右衛門の呼びかけ。
「しんえもんさん・・・。」
一休さんの力のない声。そう。一休さんは、ある意味最も親しいといえる蜷川新右衛門にも別れを告げてなかったのだ。しかし、それをも包み込む蜷川新右衛門の言葉。
「解っているでござる。一休さん・・・。」
「しんえもんさぁん。」
少し安堵の様子がうかがえる一休さん。蜷川新右衛門の言葉はつづく。
「でも・・・・、いつかきっと、きっと、追いかけて行きますからね・・・・・。」
蜷川新右衛門の、一休さんの弟子としての参禅を拒んできた一休さんへの、これからも続く信頼、友情、そして愛情があふれる言葉である。
「しんえもんさん・・・・・。」
うれしい一休さん。しかし、今は修行への道を急がねばならない一休さんであった。
「では・・・。」そういい残し、蜷川とすれちがおうとする。
「一休さん、お元気で。」
蜷川の力強いさいごの言葉であった。いや、最後の言葉にしようと思ったのだろう。
しかし、振り返ると一休さんはまだすぐそばにいるのである。だが、険しい本格的な仏門の修行の道に進む一休さんが、いままさに、遠い存在になりつつあるのだ。
 一休さんとの楽しかった日々、一休さんへの様々な思いが胸中を駆け巡る。万感極まった新右衛門は、最後に叫ぶ。もちろん叫ぶ言葉はきまっている。
「一休さ~~~ん!」

引用:http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1935/saisyuu2.html
完

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  • テンノー 2020/6/20 09:51

    実は平安時代や鎌倉時代貴族の次男三男は出家することは
    決して珍しいどころか官僚になれない
    失業策でやむなくだったそうです

    <> 2019/12/23 10:18

    令和にやるなら
    槇原敬之や星野源あたりがタイアップか?

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