昭和に人気のあったペットたち
2021年9月9日 更新

昭和に人気のあったペットたち

昔は自由に暮らしていたペットたち。庭先や公園、横道などで出会うペットたちを思い出してみました。

1,263 view

三毛猫

三毛猫

三毛猫

昭和の時代では猫はどこでも見かけたし、家猫も家の中と外を自由に行き来していたので
野良なのか飼い猫なのかわからないってこともありましたね。
そんな猫たちの中でも、飼い猫が三毛猫(みけねこ)という家庭ありませんでしたか?

三毛猫(みけねこ)とは、3色の毛が生えている猫の総称で、三毛(みけ)とも言います。
一般的に白・茶色・黒の3色で短毛の日本猫のことを言います。
その他、白・茶色・こげ茶のものを「キジ三毛」、縞模様(トラネコ)との混合毛を
「縞三毛(しまみけ)」と特に分けて呼ぶこともあります。

ネコの遺伝子の特徴上、そのほとんどがメスであり、オスは滅多に出現しないのが、
三毛猫です。
もし、オスの場合だと生殖機能を持たないことが多いそうです。
しかし、オスの三毛猫が存在しないわけではありません。オスの三毛猫が産まれる原因は、
クラインフェルター症候群と呼ばれる染色体異常などで、クラインフェルター症候群のオ
スの出生率は3万分の1なんだそうです。

三毛猫が飼い猫になるケースが多かったのは、
「オスの三毛猫を船に乗せると福を呼び、船が遭難しない」という言い伝えがあったり、
「猫が騒げばシケになり、眠れば天気平穏」と信じられていたからのようです。
ですので、縁起物である招き猫も三毛猫がモデルにされることが多いのです。

九官鳥(きゅうかんちょう)

九官鳥(キュウカンチョウ)

九官鳥(キュウカンチョウ)

タレントの片岡鶴太郎が、九官鳥の「キューちゃん」なんてやっていましたね。
どの家も飼っていたかと言えばそうではないのですが、とても記憶に残ってい
たので、紹介させてください。

九官鳥(きゅうかんちょう)の生息域は、インド東部、インドネシア、
カンボジア、タイ王国、中華人民共和国南部、ネパール、フィリピン(パラワン島)
ブータン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスなどです。

全長30~40cmで、全身の羽衣は光沢のある黒。
カラスのように綺麗な真っ黒な羽に、嘴はオレンジ色。
眼下部から後頭部にかけて黄色い肉垂れがある・・・。
  (自分はあの黄色い部分も羽だと思っていました)

性格はとても神経質なので、驚いたりすると金属製のケージでは嘴をはさみ
折れてしまうこともあるそうです。
ですので、主に竹やプラスチックなどを用いた小さめの専用のケージで飼育
されます。
なぜ、小さめのケージなのかというと、余裕のあるケージだと暴れた際に翼
を広げて痛めてしまうこともあるためだそうです。
神経質がために地面からの振動が伝わらないように、ケージはある程度高さ
のある場所に設置しなければなりません。

インコ同様、人の言葉を覚えて発することができる鳥でなので、九官鳥を見かけたら
必死に言葉をかけた記憶があります。
人や動物の声真似、鳴き真似が上手で音程や音色だけでなく声色も真似することができ、
物真似の対象が判別できるほど。
声真似等ができるのは、擬態の一種と見られていて、舌で発音するインコ類と違って、
鳴管から直接発音しているそうです。
 (これまた知らなかった)

スピッツ

スピッツ

スピッツ

「神経質でキャンキャン吠える、うるさい犬」と記憶しているのは自分だけでしょうか。
真っ白で目鼻が黒くて、ぬいぐるみのようで可愛いのですけど。


スピッツは、体高はオスが40cm弱、体重は5~11 kg程度で、メスはやや小さい。
目鼻が黒く、額や耳、前肢の前面を除いて、全身を光沢のある純白の毛です。
特に首から前胸にかけての飾り毛がとても美しい犬種ですね。

性格は明朗で活発、ものおぼえがよく、警戒心が強い。飼い主に対しては従順です。
しかし、繊細で神経質でストレスを抱え込みやすいのだそうです。

第二次世界大戦後の混乱期から高度成長期にかけて、日本国内で家庭犬として爆発的
に流行し、1950年代後半には、日本で一年間に登録される犬の4割を占めたほどの人
気だったのです。

流行当時は、犬は外に繋いで飼うという飼育習慣があったため、神経質なスピッツは
ストレスなどを抱え、無駄吠えが多かったのではないかと言われています。
その後、性格の改良が続けられ、現在のスピッツはあまり無駄ぼえはしないとのこと。
 (性格の改良って、どうやって行うんでしょうね・・・なんかちょっと怖い)

日本スピッツの由来には諸説がありますが、一般的に1920年代(大正末期から昭和初期)
以降、白いジャーマン・スピッツや、アメリカン・エスキモー・ドッグ等の白いスピッツ
系の犬を交配して小さく改良し、純白に固定化したものと言われています。

文鳥

白文鳥

白文鳥

文鳥(ぶんちょう)は、人に慣れやすく、手に乗せることができるので
飼育している家庭は多かったように思います。

そんな文鳥の生息域は、ジャワ島、バリ島、ハワイ、プエルトリコ、スリランカ、
フィジー、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、メキシコなどの世界各地に移入し
定着しています。日本では大阪府、東京都、兵庫県、福岡県で定着した例もあります。

全長は17cm。額や後頸・喉は黒く、頬は白。体上面や胸部の羽衣は青灰色、腹部や
体側面の羽衣は薄いピンク色。尾羽は黒。嘴はピンク色。
 (写真は、白文鳥ですみません)

日本では、江戸時代初期から輸入されていたとされています。
江戸時代の浮世絵には文鳥を描いているものもあるようですね。

江戸時代に名古屋の武家屋敷に奉公に出た女性が、桜文鳥を譲り受けたことから
愛知県弥富市の文鳥飼育は始まったとされ、「文鳥のまち」と知られています。
10月24日は「手に幸せ」で「文鳥の日」とされ、江戸時代から親しまれてき文鳥
をPRする日です。

鳴き声も軽やかで可愛いですよね。

ミドリガメ(アカミミガメ)

アカミミガメ(幼体)

アカミミガメ(幼体)

祭りの縁日で「カメすくい」の遊びとして定番だったミドリガメ。
今では、野生化し繁殖している厄介者として扱われていますよね。

そんな縁日のアイドルだったミドリガメは、爬虫綱カメ目ヌマガメ科
アカミミガメ属に分類されるカメで、アカミミガメといいます。
普段ミドリガメと言っていますが、それは別名です。

最大甲長は、28cm。オスよりもメスの方が大型になります。
甲羅は、やや扁平かややドーム状に盛りあがり、上から見ると幅広い卵形。
お腹の甲は、黄色です。
頭部や頸部、四肢、尾に黄色い縦縞が入っています。

種としてIUCNの世界の侵略的外来種ワースト100、
日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。
EUや韓国などでは輸入が規制されているのだそうですよ。

成長すると気性が荒くなり、人間に噛みつくこともあり、家庭での飼育が
難しくなるのか、つい川や池に放してしまうんでしょうね。
 (自分はある日庭に現れた成体のミドリガメを一時飼育していましたが、
  名を呼べは逃げる賢いカメでしたね。彼女はある日家出していました。)

このミドリガメはサルモネラ菌の感染が問題とされることもあり、触った後は
必ず手を洗う、飼育に使った水は台所に流さないなど感染対策が必要なんです。
ミドリガメに限らず動物全般はサルモネラ菌を体内に保菌している可能性があ
るので、同様の対策は必要ですよ。

ひよこ(にわとり)

ひよこ(にわとり)

ひよこ(にわとり)

ひよこも祭りの縁日でよく見かけましたね。
驚くことに黄色いままではなく、カラフルに色を塗られたひよこも。
縁日で「ひよこ欲しい! ひよこ買って~!」と泣きついた方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、このひよこ、鶏(にわとり)のヒナなんですよね。
だから当時、親がなかなか買ってくれなかったのです。
だって、数か月後には真っ赤なトサカの生えた雄鶏となるのだから。

ひよこは、だいたい120~160日ほどで大人(鶏)になります。
そして、なぜ雄鶏になると言いますと・・・

養鶏業ではメスの鶏を必要とします。
そのため、生まれたばかりのヒナは性別鑑定士により雌雄選別を受けます。
オスのヒナは、安価で仕入れることができるので、縁日ひよこはオスばかり。
子どもに泣きつかれて、しぶしぶ買ったひよこが大きくなって卵を産んで
くれることを夢見た親もいたのでしょうが・・・
 (なんだか胸が痛くなってきました・・・)

金魚

金魚(琉金)

金魚(琉金)

21 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【PR】動物用非接触型体温計ビジオフォーカス、愛犬や愛猫の健康管理をご提案。

【PR】動物用非接触型体温計ビジオフォーカス、愛犬や愛猫の健康管理をご提案。

ミドルエッジから暮らしのご提案です。ご家庭のわんちゃんや猫ちゃん、体温測定に関しては年に数回通院する獣医さん任せになってはいないでしょうか。動物の正常体温はおよそ38.5℃とされています。通常から体温測定を行っていれば「あれ、どこか体調が悪そう?」と感じたとき、まずは検温で異常を確認することが出来ます。
12月1日は映画の日! アンケート《ペットと言って思いつく映画》 1位は「101匹わんちゃん」

12月1日は映画の日! アンケート《ペットと言って思いつく映画》 1位は「101匹わんちゃん」

12月1日《映画の日》にちなんで、アイペット損害保険株式会社はペットが出てくる映画に関する調査を実施しました。対象は犬・猫の飼い主。調査の結果、最も人気だったのは「101匹わんちゃん」。他にもあの映画たちがランクインしています。
あなたは何を食べてましたか?子供の頃にお祭りで食べた縁日スイーツ!

あなたは何を食べてましたか?子供の頃にお祭りで食べた縁日スイーツ!

お祭りの楽しみといえば目移りしてしまうほどの屋台の数々。金魚すくいやヨーヨー釣りなどと同じく楽しみにしていたのが屋台グルメです。そこで、今回はスイーツに的を絞って小学生の頃によく食べた縁日スイーツをまとめてみました。
ハナハナ | 394 view
懐かしい!1980年代生まれの人気キャラクターグッズ!

懐かしい!1980年代生まれの人気キャラクターグッズ!

日本が元気だった1980年代には数々のユニークなキャラクターグッズが生まれました。ペンケースやお弁当箱を好きなキャラクターグッズで揃えた人も多かったのではないでしょうか?そんな懐かしのキャラクターグッズは今もあるのでしょうか?今回はそんな1980年代生まれのキャラクターグッズについてご紹介したいと思います!
そうすけ | 794 view
【PR】【カナガンドッグフード チキン】愛犬の健康を第一に考えたドッグフード

【PR】【カナガンドッグフード チキン】愛犬の健康を第一に考えたドッグフード

「ドライフードをなかなか食べてくれない」。そんなお悩みのオーナー様におすすめなのがたっぷりのチキンを配合した『カナガンドッグフード チキン』!定期コースで購入すると最大20%OFFとなる『カナガンドッグフード チキン』を紹介します!

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト