近年は引退と復帰を繰り返しているフィル・コリンズ。今年は復帰の年のようですよ。
2016年9月8日 更新

近年は引退と復帰を繰り返しているフィル・コリンズ。今年は復帰の年のようですよ。

ジェネシスとソロ活動の両方にわたり、今まで数々の大ヒット曲を放ってきたフィル・コリンズ。2008年に引退を表明してからは復帰と引退を繰り返していますが、今年の10月には自伝が発売される予定とか。これで弾みをつけて音楽活動を再開してもらいたいものです。あの名曲の数々が聴けなくなるのは余りにも勿体なさすぎます。

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良い曲だとは思いますが、シングルとしては地味すぎはしないでしょうか?という心配をよそに全英2位、全米19位とヒットしました。フィル・コリンズに勢いがあったんだと思わずにはいられません。

Hello, I Must Be Going

1982年にリリースされた2枚目のソロ・アルバム全英2位、全米8位となっています。シングル・カットされたスプリームスのカバー曲「恋はあせらず」は、全英1位、全米でも10位とヒットしました。
フィル・コリンズ 2:心の扉

フィル・コリンズ 2:心の扉

1982年リリース

【収録曲】
空虚な心 - I Don't Care Anymore (Collins)
2.アイ・キャント・ビリーブ - I Cannot Believe It's True (Collins)
3.チャイナ - Like China (Collins)
4.心の扉 - Do You Know, Do You Care? (Collins)
5.恋はあせらず - You Can't Hurry Love (Dozier, Holland)
6.心配御無用 - It Don't Matter to Me (Collins)
7.この壁の向こうに - Thru These Walls (Collins)
8.君への願い - Don't Let Him Steal Your Heart Away (Collins)
9.ウエスト・サイド - The West Side (Collins)
10.朝がくるまで… - Why Can't It Wait Till Morning (Collins)
「恋はあせらず」。これは楽しいです。ヒットしたのも素直にうなずけます。

Phil Collins - You Can`t Hurry Love [HIGH QUALITY] VideoClip

この前後のフィル・コリンズの活動を簡単に列記してみると、まずジェネシスとして1982年9月、イギリスのミルトン・ケインズ・ボウルズにてピーター・ガブリエルとスティーヴ・ハケットも加わり一夜限りの『ジェネシス復活』を実現、6万人を動員している。その後あのレッド・ツェッペリンのロバート・プラントに請われてソロ・アルバムに参加、かと思えばアバのリード・ボーカルの一人フリーダのソロ・アルバムにも参加と、裾野の驚異的な広さと交友関係の圧倒的な広さを感じさせる活動に邁進していた。その中でのこのセカンド・ソロであるからして予想どおりにすばらしいのである。

No Jacket Required

フィル・コリンズの曲で忘れてはならないのが、1984年発売の「見つめて欲しい」でしょう。この曲は映画「カリブの熱い夜」の主題歌として使われ初の全米1位(全英2位)となっています。

Phil Collins - Against All Odds (Take A Look At Me Now) (Official Music Video)

1984年には、「見つめて欲しい」以外に2枚のシングルを発売しており「Easy Lover(全英1位、全米2位)」、「One More Night(全英4位、全米1位)」と、どの曲も大ヒットしています。

そして、全英、全米共に第1位となり、全世界で2000万枚を超える売り上げ枚数を記録しているフィル・コリンズ最大のヒット・アルバム「フィル・コリンズIII」が1985年に発売されます。
オファーを受けた仕事は極力断らないということで、この時期「世界一忙しい男」と呼ばれていました。
フィル・コリンズIII

フィル・コリンズIII

1985年リリース

【収録曲】
ススーディオ - Sussudio (Collins)
2.ユー・ノウ&アイ・ノウ - Only You Know and I Know (Collins,Stuermer)
3.ロング・ロング・ウェイ - Long Long Way to Go (Collins)
(スティングとのデュエット)
4.知りたくないの - I Don't Wanna Know (Collins,Stuermer)
5.ワン・モア・ナイト - One More Night (Collins)
6.ドント・ルーズ・マイ・ナンバー - Don't Lose My Number (Collins)
7.フー・セッド・アイ・ウッド - Who Said I Would (Collins)
8.静寂の扉 - Doesn't Anybody Stay Together Anymore (Collins,Stuermer)
9.インサイド・アウト - Inside Out (Collins)
10.テイク・ミー・ホーム - Take Me Home (Collins)
全米チャートNo.1となった「ススーディオ」、「ワン・モア・ナイト」をはじめとする大ヒット曲満載の全米No.1アルバム!
85年グラミー賞最優秀レコード賞授賞アルバム
特別参加:ピーター・ガブリエル、スティング、他

Phil Collins - Sussudio (Official Music Video)

...But Seriously

80年代最後の1989年に発売となったアルバム「 バット・シリアスリー 」でもフィル・コリンズの勢いは衰えることなく全英、全米共に1位を記録しました。
しかし、内容はシリアスで、北アイルランド紛争、人種差別、貧困問題など様々な問題提起がなされた曲が並んでいます。
バット・シリアスリー

バット・シリアスリー

1989年リリース

【収録曲】
1.ハング・イン・ロング・イナフ - Hang in Long Enough (Collins)
2.悲しみのザッツ・ザ・ウェイ - That's Just the Way It Is (Collins)
3.ドゥー・ユー・リメンバー - Do You Remember? (Collins)
4.ウェイ・トゥ・ヘヴン - Something Happened on the Way to Heaven (Collins,Stuermer)
5.カラーズ - Colours (Collins)
6.雨にお願い - I Wish It Would Rain Down (Collins)
7.アナザー・デイ・イン・パラダイス - Another Day in Paradise (Collins)
8.ヒート・オン・ザ・ストリート - Heat on the Street (Collins)
9.オール・オブ・マイ・ライフ - All of My Life (Collins,Stuermer)
10.土曜の夜と日曜の朝 - Saturday Night and Sunday Morning (Collins,Washington)
11.ファーザー・トゥ・サン - Father to Son (Collins)
12.ウェイ・トゥ・マイ・ハート - Find a Way to My Heart (Collins)
この作品はどうしてもグラミーまで取ったプロテストソング「Another Day in Paradise」のイメージに引っ張られてしまいがちだが、アルバム全体として非常に完成度の高い楽曲が聴ける。
余談だがドイツで歴史上一番売れたアルバムらしいです。

Phil Collins - Another Day In Paradise (Official Music Video)

この後、90年代以降も素晴らしい活動を続けているフィル・コリンズ。2010年に発売となった現在のところ最新アルバム「ゴーイング・バック」も全英1位、全米34位と、その人気は衰えることを知らないようです。
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