ピーター・ガブリエル、実はピーター・ゲイブリエルと発音するのが正しい
2016年9月6日 更新

ピーター・ガブリエル、実はピーター・ゲイブリエルと発音するのが正しい

ジェネシスの中心メンバーとして活躍した後、ソロ・アーチストとしても素晴らしい作品を発表し続けているピーター・ガブリエル。しかし、そのピーター・ガブリエル、ピーター・ゲイブリエルと発音するのが正しいとのことで、本人曰く「ガブリエルと発音するのは日本人だけ」だそうですよ。そんなピーター・ガブリエルの80年代までの足跡を辿ります。

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Peter Gabriel

Peter Gabriel

Peter Gabriel

ピーター・ガブリエルは、1950年2月13日生まれのイギリス出身のミュージシャンです。
1969年にバンド「ジェネシス」のヴォーカリストとしてデビューしています。当時は奇抜な衣装やメイクでの演劇的要素を取り入れたパフォーマンスで話題となりましたが、音楽的にはプログレッシブ・ロックと呼ばれるもので耳当たりの好いポップスとは一線を画すものです。

ジェネシス脱退後はソロとして活動し、ワールドミュージックの普及にも取り組んでいます。また、音楽の他にもメディアアートなど最新の技術を取り入れた活動も積極的に行っています。

そんなピーター・ガブリエルの80年代までの足跡を辿ってみます。

Genesis

Peter Gabriel

Peter Gabriel

ジェネシスは、1967年にピーター・ガブリエルのパブリック・スクールの仲間だったアンソニー・フィリップス、マイク・ラザフォード、トニー・バンクス、クリス・スチュアート等と結成されました。
デビューは1969年ですので、ピーター・ガブリエルは当時19歳です。ファースト・アルバムは商業的な成功を収めることは出来ませんでしたが、早くも2作目のアルバム「侵入(1970年リリース)」からプログレッシヴ・ロック・バンドとしてヨーロッパ諸国で名声を得ていきます。
ピーター・ガブリエル若干20歳ですから、そう考えるとスゴイものです。
創世記

創世記

1969年リリース

【収録曲】
なみだが蜜に変わるとき - Where the Sour Turns to Sweet
2.天地創造は今 - In the Beginning
3.暖炉のそばで - Fireside Song
4.エデンの蛇 - The Serpent
5.僕はいけないことを? - Am I Very Wrong?
6.荒野に呼ばわる声 - In the Wilderness
7.孤独の征服者 - The Conqueror
8.私一人の自由 - In Hiding
9.その日のために夢を持とう - One Day
10.心の窓に見えるものは - Window
11.ここは中途半端 - In Limbo
12.死せる太陽 - Silent Sun
13.安息の地 - A Place to Call My Own
ジェネシスのファーストアルバムは次作「Trespass」という見方は間違ってないだろう。
この事実上のファーストアルバムの時点でピーター、トニー、マイクとバンドの中心人物が
揃っているものの、プログレな部分はなく、80年代のポップなジェネシスの下地となるものもなく
(これはフィル・コリンズがいないので当然か)、ピーターのソロ作に繋がるようなものも見えない。
ピーターの初々しいヴォーカルが聴けるという資料的な価値こそあるものの、
曲そのものに魅力がなく、暗い雰囲気のフォークロック調のものばかりで非常に退屈である。
1969年発売の「創世記」は、ファースト・アルバムということもあり、まだジェネシスとしての音楽性を確立しているとは言い難く、良く言えばフォーキーなポップ・ソングと言えますが、2~3分台の比較的短い曲で出来ているにも関わらず聴きにくさがあります。

しかし、それから4枚のオリジナル・アルバムをはさんで5年後のアルバム「眩惑のブロードウェイ」となると飛躍的な進歩をとげています。
眩惑のブロードウェイ

眩惑のブロードウェイ

1974年リリース

【収録曲】
ディスク1
1. ザ・ラム・ライズ・ダウン・オン・ブロードウェイ
2. フライ・オン・ア・ウィンドシールド
3. ブロードウェイ・メロディ・オブ・1974
4. カッコー・コクーン
5. イン・ザ・ケイジ
6. ザ・グランド・パレード・オブ・ライフレス・パッケージング
7. バック・イン・N.Y.C.
8. ヘアレス・ハート
9. カウンティング・アウト・タイム
10. カーペット・クローラーズ
11. ザ・チェンバー・オブ・32ドアーズ

ディスク2
1. リリーホワイト・リリス
2. ザ・ウェイティング・ルーム
3. エニウェイ
4. ヒア・カムズ・ザ・スーパーナチュラル・アナスセイスト
5. ザ・ラミア
6. サイレント・ソロウ・イン・エンプティ・ボーツ
7. ザ・コロニー・オブ・スリッパーメン
8. ラヴィーン
9. ザ・ライト・ダイズ・ダウン・オン・ブロードウェイ
10. ライディング・ザ・スクリー
11. イン・ザ・ラピッズ
12. イット
Genesis

Genesis

一番下に写っている奇妙なメイクをしているのがピーター・ガブリエルです。その上が若き日のフィル・コリンズですね。
アルバム「眩惑のブロードウェイ」は、ピーター・ガブリエルにとってジェネシス最後の作品ですが、2枚組の大作で最高傑作とされています。
ラエルという少年がさまざまな世界を彷徨いながら兄を探すという内容のコンセプト・アルバムとなっています。

Genesis - Carpet Crawlers (Live 1974)

1974年に発表された初の2枚組,2枚組にもかかわらずアメリカでは前作以上のヒット(全米アルバムチャート40位)となり,その後のアメリカンマーケット進出の基盤を作った。前作に比べる短い曲が多く,アバンギャルドからブルースまで様々なアイデアがちりばめられている。推測だが,前作「月影の騎士」が難産で,月影の騎士の製作が遅れたために「ライブ」がリリースされており,72年から74年までの間に曲の断片的なアイデアがアウトテイクとしてストックされていた楽曲が本作で使われたのではないかと思う。小粒な楽曲を主人公ラエルの物語にからませて全ての楽曲に意味をもたせる手法は見事だと思う。
当時のメンバーは、
ピーター・ガブリエル - Vocals/Flute/Perc.
トニー・バンクス - Key
マイク・ラザフォード - Bass
スティーヴ・ハケット- Guitar
フィル・コリンズ - Drums
と、強力なものです。
Genesis

Genesis

Car~Scratch

音楽性の違いに結婚や出産などプライベートな問題も重なり1975年にピーター・ガブリエルはジェネシスを脱退します。
一時的に音楽活動を停止しますが、1977年にソロ・アルバム「ピーターガブリエル」を発売して活動を再開しました。
ピーターガブリエル (Car)

ピーターガブリエル (Car)

1977年リリース

【収録曲】
1. モリバンド・ザ・バーガーマイスター
2. ソルスベリー・ヒル
3. モダン・ラヴ
4. エクスキューズ・ミー
5. ハムドラム
6. スロウバーン
7. ウェイティング・フォー・ザ・ビッグ・ワン
8. ダウン・ザ・ドルチェ・ヴィータ
9. ヒア・カムズ・ザ・フラッド
ジェネシスに比べポップでブルージーでソウルフルなアプローチに時折ジェネシスチックでシアトリカルなボーカルが聴かれる一方、ルーリードのアルバムによく参加していたスティーブハンターの特徴的なギターフレーズや怪人ベーシスト、トニーレビンの存在感。そして極めて地味ながらサウンドを支配する御大ロバートフリップらのアンサンブルにプロデューサーのボブエズリンのクールな音作りが非常に新鮮だ。
この後彼は着実にソロキャリアを積み重ねて行くわけだが、このアルバムがその大いなる飛翔の魁として重要な位置を占めていると思う。
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