平安貴族を垣間見る!受験生にこそ読んでほしい!『なんて素敵にジャパネスク』覚えてる!?
2020年2月16日 更新

平安貴族を垣間見る!受験生にこそ読んでほしい!『なんて素敵にジャパネスク』覚えてる!?

古典の授業で習った平安貴族の白黒のイメージがこの作品で色味を帯びたと言っても過言ではありません。『なんて素敵にジャパネスク』は全国の受験生に読んでほしい名作!ぶっとんだ主人公瑠璃(るり)姫とそのお相手の高彬(たかあきら)。キーワードは吉野君(よしののきみ)。平安時代へタイムスリップしてみましょう!楽しみながら平安貴族の文化も学べちゃいます。

4,280 view

『なんて素敵にジャパネスク』を思い出してみよう

もともとは小説だった

第1話「お約束は初めての接吻で の巻」は集英社『小説ジュニア』(現在の『Cobalt』の前身)1981年4月号に、第2話「初めての夜は恋歌で囁いて の巻」は『Cobalt』1982年秋号にそれぞれ発表され、さらに書き下ろしを加え集英社コバルト文庫から1984年に『なんて素敵にジャパネスク』として刊行された。その後はコバルト文庫の人気シリーズ[1]となり、1991年まで10冊が刊行された。1999年にはイラストを替えた新装版、2012年にはみらい文庫版が発売され、2012年までにシリーズ累計800万部販売されている[2]。
なんて素敵にジャパネスク (集英社文庫―コバルト・シリーズ) | 氷室 冴子, 峯村 良子 |本 | 通販 | Amazon (2168037)

作者は氷室冴子さんです。
氷室冴子さんはコバルト文庫を代表する作家でした。
2008年6月6日51歳の時に肺癌で亡くなっています。

漫画版は『花とゆめ』で連載されました

小説が好評になり、同時期に山内直実作画による白泉社の少女漫画誌『花とゆめ』に漫画版も連載されるが、1990年代初期に原作小説版の中盤(瑠璃姫の結婚)あたりで終了。10年以上の時を経て、『花とゆめ』2004年12号より人妻編として月1回の連載が再開された。しかし全12回掲載されたところで(『花とゆめ』2005年12号まで)掲載誌が変わり、『別冊花とゆめ』に連載された。前期に白泉社から出版されたコミックスは、単行本全11巻。その後文庫本全6巻、愛蔵版全7巻がいずれも白泉社から再版された(収録内容はどれもほぼ同じで、イラスト収録があるのとないものの違いのみ)。再開後の人妻編は、2011年6月に最終巻であるコミックスの11巻が出版された。
作画は山内直実さんです。
キスまではするんだけどねぇ・・・その先がねぇ・・・

キスまではするんだけどねぇ・・・その先がねぇ・・・

姫なのに姫らしからぬ瑠璃姫とそれに翻弄されつつ締めるところはきっちり締める高彬。
高彬のほうが年下だからなんか姉さん女房に見えますが
大人になって読み返してみると実はやっぱり高彬が指導権握ってるようにもみえます。
少女漫画のお約束。
すぐに邪魔が入って寸止めたくさんの作品です(笑)

テレビドラマも

1986年12月27日日本テレビでテレビドラマ化。

瑠璃姫 富田靖子さん
高彬 木村一八さん
鷹男 仲村トオルさん
吉野君 京本正樹さん

ラジオドラマまで!

瑠璃姫を小林聡美さん、高彬を坂上忍さんで1987年1月6日から1月17日まで全10回でラジオドラマ化されました。

どんなストーリーだった?

主人公の瑠璃姫は名門大納言家のお姫様。
結婚適齢期の16歳になってもまったく結婚する様子もないおてんば娘。
なんとか結婚を画策する父親を横目に一生独身で通すと宣言していました。
幼い頃あった初恋の男の子「吉野君」との思いでを今でも大切にしています。

でもひょんなことから幼馴染の高彬との結婚話が進みます。

宮廷内で起こる様々な謀反などを解決しつつ
高彬との仲も深めつつ
帝に見染められたりもしつつ
大人になった吉野君も登場しつつ
繰り広げられていくラブコメディーです。
大人になって読むと当時よりさらに理解できる感じなのでおススメです!

主な登場人物のおさらい

瑠璃

瑠璃(るり)

瑠璃(るり)

16歳のおてんばなお姫様。
家は摂関家(藤原氏)の流れをくむ由緒正しき内大臣家。
幼い頃吉野で過ごし、そこで出会った美少年吉野君との思いでが忘れられない。
男性不信であり、結婚に縁がなく過ごしていたがひょんなことから幼馴染の高彬との結婚話が進みます。
じっとしていられない性格で、周りで起きる謀反などに突っ込んで解決していきます。
その後帝からも見染められ、周りからは「物の怪憑き」などと言われ気味悪がられながらも結構もてます。

高彬

高彬(たかあきら)
瑠璃の幼馴染。15歳。
右大臣家の四男であり、将来の出世頭。
瑠璃の弟の融(とおる)と仲良し。
生真面目で一直線。ちょっと不器用なところがあるけれども、妻は瑠璃だけと誓ういい男。
瑠璃に翻弄されながらもいつも瑠璃のことを大切に思っています。

吉野君(唯恵)

40 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

大人の女子にとってはどれも懐かしい!女子に人気の記事・スレッド一覧

日本神話をモチーフにした異世界ロマンス!セイントテール作者・立川恵の「夢幻伝説タカマガハラ」って覚えてる?!

日本神話をモチーフにした異世界ロマンス!セイントテール作者・立川恵の「夢幻伝説タカマガハラ」って覚えてる?!

「なかよし」にて連載されていたセイントテール終了後、立川恵先生の次回作としてスタートした「夢幻伝説タカマガハラ」。日本神話をモチーフにした世界観や魅力的なキャラクターが当時の読者の心を掴んでいました。切ない恋心とともに進む異世界冒険譚の、あらすじやキャラクターをまとめます。
おすおす | 2,705 view
「おしゃべりな時間割」のようなピュアな恋をしたことがあなたにもあったはず

「おしゃべりな時間割」のようなピュアな恋をしたことがあなたにもあったはず

りぼん漫画家の巨匠・水沢めぐみの名作、「おしゃべりな時間割」。ピュアが過ぎる少女たちの恋愛模様・・・こんな経験、きっとあなたもしたことあるはずです。
ゆりか | 760 view
一条ゆかりの隠れた名作「女ともだち」を振り返ろう!

一条ゆかりの隠れた名作「女ともだち」を振り返ろう!

一条ゆかりさんといえば「デザイナー」「砂の城」「有閑俱楽部」などドラマ化もされた人気作がたくさんありますが、一番印象に残っている作品はりぼんで連載されていた「女ともだち」です。短いですが印象的な作品だったのでまだ読んでいないという方は是非読んでほしいです。
saiko | 2,833 view
「ラブ★コン」「ダメな私に恋してください」の中原アヤの初期の作品は?

「ラブ★コン」「ダメな私に恋してください」の中原アヤの初期の作品は?

「ラブ★コン」、「ダメな私に恋してください」などの作品が映像かされている漫画家の中原アヤさん。デビューは1996年で初期の作品も面白いですよ。今回は別冊マーガレットなどに掲載されていた初期の作品を中心に中原さんの漫画を振り返ってみます。
saiko | 289 view

関連する記事こんな記事も人気です♪

平安時代を舞台にした少女小説&漫画「なんて素敵にジャパネスク」を覚えている?

平安時代を舞台にした少女小説&漫画「なんて素敵にジャパネスク」を覚えている?

コバルト文庫の人気小説・氷室冴子さんの「なんて素敵にジャパネスク」。当時小中学生だだった女性なら一度は読んだことがあるのではないでしょうか。大人気作品で漫画化・ドラマ化もされています。懐かしの作品を振り返ってみましょう。
saiko | 803 view
感動をふたたび!涙腺崩壊しちゃう『赤ちゃんと僕』を振り返る

感動をふたたび!涙腺崩壊しちゃう『赤ちゃんと僕』を振り返る

漫画雑誌『花とゆめ』にかつて掲載されていた『赤ちゃんと僕』。不慮の事故で母親を亡くした拓也とその弟である実との兄弟愛、拓也の友達との友情、そして家族愛などとにかく涙腺崩壊必須の感動漫画でしたね!もう一度読みたくなること必至。振り返ってみたいと思います。
みんな大好きカーラ教授、今はどうしている?川原泉の経歴と作品をみてみよう!

みんな大好きカーラ教授、今はどうしている?川原泉の経歴と作品をみてみよう!

1983年に「たじろぎの因数分解」でデビューし、1985年、代表作となる「笑う大天使」を発表した川原泉。現在も漫画家として活躍しています。今回はそんな川原泉を振り返りながら、あだ名のカーラ教授の由来や、代表作と現在についてをおさらいしていきたいと思います。懐かしい作品も出てきますよ!
ぶちうに | 42,322 view
金足農業で実写化!?川原泉「甲子園の空に笑え!」は、そして現実となった・・・!!

金足農業で実写化!?川原泉「甲子園の空に笑え!」は、そして現実となった・・・!!

1984年、『花とゆめ』に連載された「甲子園の空に笑え!」は、川原泉の初期の傑作短編ギャグ漫画です。庄司陽子の「甲子園にちかえ!」のパロディで、漫画が描かれてから34年後に甲子園の決勝で準優勝した金足農業高校が、作品中の豆の木高校にそっくりだとネットで騒がれました。金足農業で実写化だ!と話題の川原泉「甲子園の笑え!」の内容をおさらいしてみましょう。
ぶちうに | 1,732 view
【少女漫画】那州雪絵先生作「ここはグリーン・ウッド」憧れの男子寮生活!【花とゆめ】

【少女漫画】那州雪絵先生作「ここはグリーン・ウッド」憧れの男子寮生活!【花とゆめ】

少女漫画の歴史において異彩を放った名作「ここはグリーン・ウッド」。少女が憧れるかっこいい男子キャラたちが寮や学校を舞台にわちゃわちゃする学園コメディです。一部の女子に熱狂的なファンを生み出したグリーン・ウッドとはどのような内容かご紹介します。
成瀬梨々 | 12,019 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト