第63回桜花賞(2003年)スティルインラブは2着のシーイズトウショウに1馬身1/4差をつけて勝利する。
鞍上の幸英明はチューリップ賞の失敗を踏まえ直線馬群を割って抜け出し、スティルインラブは2着のシーイズトウショウに1馬身1/4差をつけて勝利する。
GI・秋華賞(2003年)宿敵アドマイヤグルーヴの猛追を振り切り、メジロラモーヌ以来の牝馬三冠を達成
2003年 第8回秋華賞(スティルインラブ 幸英明) - YouTube
牝馬3冠を達成した馬は、史上2頭だけ。1986年、まだエリザベス女王杯が3歳戦だった当時に成し遂げたのがメジロラモーヌ。そして2003年、桜花賞、オークス、秋華賞を制したのがスティルインラブだ。
ともに中団馬群の外で脚をためるスティルインラブとアドマイヤグルーヴ。先に仕掛けたのはスティルインラブで、3コーナー過ぎから進出を開始、これをぴったりマークする形でアドマイヤグルーヴも押し上げていく。
競馬ではマークされる側よりマークする側のほうが有利なものだが、このときスティルインラブが見せた末脚と粘りは、さすが世代ナンバーワンと思わせるものだった。馬場の大外から先行各馬をなで斬りにするように交わし、猛追するアドマイヤグルーヴも封じ込めての1着。鮮やかに牝馬3冠を成し遂げてみせたのである。
出典:競馬予想のJRA-VAN
ともに中団馬群の外で脚をためるスティルインラブとアドマイヤグルーヴ。先に仕掛けたのはスティルインラブで、3コーナー過ぎから進出を開始、これをぴったりマークする形でアドマイヤグルーヴも押し上げていく。
競馬ではマークされる側よりマークする側のほうが有利なものだが、このときスティルインラブが見せた末脚と粘りは、さすが世代ナンバーワンと思わせるものだった。馬場の大外から先行各馬をなで斬りにするように交わし、猛追するアドマイヤグルーヴも封じ込めての1着。鮮やかに牝馬3冠を成し遂げてみせたのである。
出典:競馬予想のJRA-VAN
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「アドマイヤグルーヴ」(2002年中央競馬デビュー)エリザベス女王杯連覇
「アドマイヤグルーヴ」(2002年中央競馬デビュー)エリザベス女王杯連覇
アドマイヤグルーヴとは、日本の競走馬、繁殖牝馬である。2003・2004年のエリザベス女王杯連覇など活躍した。母エアグルーヴは優駿牝馬・天皇賞(秋)(共にGI)を勝った名馬(1997年年度代表馬)で、その母のダイナカールも優駿牝馬を勝っており、母子3代での大レース制覇となった。半弟にフォゲッタブル(ステイヤーズステークス、ダイヤモンドステークス)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世カップ)、半妹にグルヴェイグ(マーメイドステークス)がいる。
GI・エリザベス女王杯(2003年)クラシックを争ったスティルインラブとの激闘を制し、GI初勝利
2003年 第28回エリザベス女王杯(アドマイヤグルーヴ 武豊) - YouTube
エリザベス女王杯ではスティルインラブとの激闘を制し、GI初勝利を挙げた。
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「ダイワスカーレット」(2006年中央競馬デビュー)GI通算4勝。同世代のウオッカと激しい争いを繰り広げた歴代屈指の名牝馬
ダイワスカーレット(2006年中央競馬デビュー)同世代のウオッカと激しい争いを繰り広げた歴代屈指の名牝馬
ダイワスカーレット (英: Daiwa Scarlet) は日本の元競走馬、繁殖牝馬である。2007年の桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、2008年の有馬記念に勝利している。
同世代のウオッカと激しい争いを繰り広げ、ともに牝馬ながら牡馬とも互角以上に渡り合った。デビュー戦から引退まで12戦8勝・2着4回とすべての出走レースで連対を果たした。デビューから引退までの12戦連続連対はJRA所属の牝馬としては最多記録となっている(最多記録は19戦連対のシンザン)。
同世代のウオッカと激しい争いを繰り広げ、ともに牝馬ながら牡馬とも互角以上に渡り合った。デビュー戦から引退まで12戦8勝・2着4回とすべての出走レースで連対を果たした。デビューから引退までの12戦連続連対はJRA所属の牝馬としては最多記録となっている(最多記録は19戦連対のシンザン)。
GI・有馬記念(2008年)37年ぶりの牝馬での有馬記念制覇
2008年 有馬記念 ダイワスカーレット - YouTube
牝馬による有馬記念制覇は、1971年のトウメイ以来、37年ぶりの快挙であった。なお、牝馬の有馬記念制覇は史上4頭目だが1番人気での優勝は初である。
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「ウオッカ」(2006年中央競馬デビュー)「史上最強牝馬」GI通算7勝。64年ぶりの牝馬でのダービー制覇。
「ウオッカ」(2006年中央競馬デビュー)「史上最強牝馬」GI通算7勝。64年ぶりの牝馬でのダービー制覇。
ウオッカ(Vodka、2004年4月4日 - )は日本の競走馬・繁殖牝馬である。
牝馬として64年ぶりに東京優駿に勝利(3頭目の同競走の牝馬での制覇)するなどGI通算7勝を挙げ、マスコミやファンから「史上最強牝馬」と呼ばれた。同世代のダイワスカーレットとは激しい争いを何度も繰り広げ、ともに牝馬ながら牡馬と互角以上に渡り合った。2008年・2009年のJRA賞年度代表馬。2011年選考の顕彰馬。
牝馬として64年ぶりに東京優駿に勝利(3頭目の同競走の牝馬での制覇)するなどGI通算7勝を挙げ、マスコミやファンから「史上最強牝馬」と呼ばれた。同世代のダイワスカーレットとは激しい争いを何度も繰り広げ、ともに牝馬ながら牡馬と互角以上に渡り合った。2008年・2009年のJRA賞年度代表馬。2011年選考の顕彰馬。
GI・日本ダービー(2007年)64年ぶりの牝馬でのダービー制覇
2007 日本ダービー - YouTube
2007.05.27 東京10R
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レースはアサクサキングスがハナを奪い、有力どころではアドマイヤオーラがやや掛かり気味に前に行ってしまい、予想通りフサイチホウオー、ウオッカは控えた。意外であったのは前で競馬をすると思われた皐月賞馬ヴィクトリーが出遅れて後方からスタートしたことである。
しかし、第2コーナーあたりから出遅れたヴィクトリーは先団に取りつこうと前の馬をかわしていった。すると、これに触発されて1番人気のフサイチホウオーがかかってしまい、前の方へと行ってしまう。
一方のウオッカは、前方に馬を置くことでかからずに後方で待機することに成功した。
レースはアサクサキングスが先頭のまま進み、直線に入るがフサイチホウオー、アドマイヤオーラは伸びず、後方待機で自分の競馬に徹していたウオッカが直線の真ん中を突き抜けてゆき、一気に先頭のアサクサキングスをかわしてゴールイン。
2着はアサクサキングスが粘って残り、3着には左に右へと斜行しながら、ようやく追い込んできたアドマイヤオーラであった。
しかし、第2コーナーあたりから出遅れたヴィクトリーは先団に取りつこうと前の馬をかわしていった。すると、これに触発されて1番人気のフサイチホウオーがかかってしまい、前の方へと行ってしまう。
一方のウオッカは、前方に馬を置くことでかからずに後方で待機することに成功した。
レースはアサクサキングスが先頭のまま進み、直線に入るがフサイチホウオー、アドマイヤオーラは伸びず、後方待機で自分の競馬に徹していたウオッカが直線の真ん中を突き抜けてゆき、一気に先頭のアサクサキングスをかわしてゴールイン。
2着はアサクサキングスが粘って残り、3着には左に右へと斜行しながら、ようやく追い込んできたアドマイヤオーラであった。
GI・天皇賞・秋(2008年)ウオッカは宿命のライバルのダイワスカーレットとの死闘を制する(ハナ差)。歴史に残る名勝負。
第138回天皇賞(2008年)ウオッカは宿命のライバルのダイワスカーレットとの死闘を制する(ハナ差)
ウオッカ、ディープスカイ、ダイワスカーレットの「3強対決」が注目を集めた。レースは、従来のコースレコードおよびレースレコードを0.8秒更新する新記録・1分57秒2でウオッカが優勝。2着ダイワスカーレットとは2cmのハナ差という、GI競走史上2番目の僅差での決着となった。3着にはディープスカイが入り、前評判通りに「3強」が3着までを占める結果となった。
スタートが切られると、戦前からレースを先導すると予想されたダイワスカーレットが先頭に立ち、そのまま他馬を引き離していった。ディープスカイが6番手、 1番人気のウオッカは直後の7番手に付けた。向正面前半からトーセンキャプテンがダイワスカーレットに接近して行き、両馬が競り合った前半の1000m通過は58秒7と比較的速いペースとなった。
第3コーナーから第4コーナーにかけてウオッカ、次いでディープスカイが先行勢を捉えに動き、ダイワスカーレット先頭で最後の直線に入った。
逃げ粘るダイワスカーレットを外側からディープスカイ、さらに大外からウオッカが交わしにかかり、残り200m付近でウオッカとダイワスカーレットが並ぶ。
スカーレットは一旦後退しかけたが、しかしここから再び伸びを見せてウオッカの前に出、これに再び並び掛けたウオッカとダイワスカーレットの馬体が、内外で完全に重なった位置でゴールとなった。
続いてディープスカイと、後方から追い込んだカンパニーがほぼ同時に入線、わずかに遅れてエアシェイディが入着した。
上位入線馬のうち、1着と2着および3着と4着が写真判定となった。1着馬の走破タイム1分57秒2は、1999年にスペシャルウィークが記録したレースレコード、および2003年にシンボリクリスエスが記録したコースレコードをそれぞれ0.8秒更新する新記録となり、9着のキングストレイルまでが従来のレコードを更新、10着、11着馬が従来のレコードタイという非常に早いタイムでの決着となった。
第3コーナーから第4コーナーにかけてウオッカ、次いでディープスカイが先行勢を捉えに動き、ダイワスカーレット先頭で最後の直線に入った。
逃げ粘るダイワスカーレットを外側からディープスカイ、さらに大外からウオッカが交わしにかかり、残り200m付近でウオッカとダイワスカーレットが並ぶ。
スカーレットは一旦後退しかけたが、しかしここから再び伸びを見せてウオッカの前に出、これに再び並び掛けたウオッカとダイワスカーレットの馬体が、内外で完全に重なった位置でゴールとなった。
続いてディープスカイと、後方から追い込んだカンパニーがほぼ同時に入線、わずかに遅れてエアシェイディが入着した。
上位入線馬のうち、1着と2着および3着と4着が写真判定となった。1着馬の走破タイム1分57秒2は、1999年にスペシャルウィークが記録したレースレコード、および2003年にシンボリクリスエスが記録したコースレコードをそれぞれ0.8秒更新する新記録となり、9着のキングストレイルまでが従来のレコードを更新、10着、11着馬が従来のレコードタイという非常に早いタイムでの決着となった。