80年代の幕開けを華々しく飾ったバンド、バグルス。
2016年12月5日 更新

80年代の幕開けを華々しく飾ったバンド、バグルス。

大ヒット曲「ラジオ・スターの悲劇」で知られるバグルス。この曲を聴くと80年代の華やかなイメージが蘇ります。音楽にも日本経済にも勢いがあった華々し80年代を思い出すにピッタリのバグルスをご紹介します。

4,575 view

The Buggles

バグルス

バグルス

出身地:イギリス
ジャンル:ニュー・ウェイヴ、シンセポップ
活動期間:1977年~1981年

結成当時のメンバー:トレヴァー・ホーン(ベース)、ジェフ・ダウンズ(キーボード)、ブルース・ウーリィ(ギター)
1970年代にイギリスのシンガー、ティナ・チャールズのバック・バンドとしてキャリアをスタートさせた、トレヴァー・ホーン(ベース)、ジェフ(ジェフリー)・ダウンズ(キーボード)、ブルース・ウーリィ(ギター)の3人が1977年に結成したのがバグルスです。

1979年に全英1位の大ヒットとなった「ラジオ・スターの悲劇」がバグルスのデビュー曲です。ニュー・ウェイヴの幕開けを象徴する曲であり、MTVのミュージック・チャンネルで流れた最初の曲でもあります。
原題「Video Killed The Radio Star」、MTVの登場を象徴するにピッタリの曲名ですね。

ビデオクリップを制作したのは、クイーン、デュラン・デュラン、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、ロッド・スチュアート、カルチャー・クラブなど錚々たるミュージシャンのビデオを手掛けているラッセル・マルケイです。

因みに、MTVは1981年8月1日12時10分に放送を開始しています。
ラジオ・スターの悲劇

ラジオ・スターの悲劇

The Buggles - Video Killed The Radio Star

ラジオ・スターの悲劇

Trevor Charles Horn

トレヴァー・ホーン

トレヴァー・ホーン

出生名:トレヴァー・チャールズ・ホーン(Trevor Charles Horn)
生誕:1949年7月15日

プロデューサーとして大成功を収めているトレヴァー・ホーンは、バグルスのあと、イエスのボーカリストを務め、1982年に音楽出版社のパーフェクトソングスを、1983年にはZTTレコーズを立ち上げています。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのセンセーショナルなイメージ戦略をはじめ、アート・オブ・ノイズ、グレイス・ジョーンズ、プロパガンダ、ABC、ゴドレイ&クレームなどをプロデュースしています。
近年のプロデュースには、ベル・アンド・セバスチャン、808 State、シャルロット・チャーチなどがあります。

Geoffrey Downes

ジェフ(ジェフリー)・ダウンズ

ジェフ(ジェフリー)・ダウンズ

出生名:Geoffrey Downes,
生誕:1952年8月25日

バグルスのあとトレヴァー・ホーンとともにイエスに参加し、1980年にリリースされたイエスのアルバム「ドラマ」でキーボードを担当しています。
イエスの解散後には1981年にエイジアを結成し、ファースト・アルバム及びシングル「ヒート・オブ・ザ・モーメント」を大ヒットさせています。

2011年にはイエスに再加入し、アルバムもリリースしています。

The Age of Plastic

1980年リリースのアルバム「ラジオ・スターの悲劇」は表題曲のヒットもあり、アルバムも成功を収めました。
80年代の幕開けを華々しく彩るアルバムという感じです。

本作からは、「ラジオ・スターの悲劇」以外にも、「プラスティック・エイジ」、「クリン、クリン」、「思い出のエルストリー」の3曲もシングル・カットされており、それぞれスマッシュ・ヒットしています。

エンジニアはゲイリー・ランガンが務め、参加ミュージシャンには、ドラムのポール・ロビンソンとリチャード・ジェームズ・バージェスがいます。
ラジオ・スターの悲劇

ラジオ・スターの悲劇

1980年リリース

【収録曲】
1. プラスティック・エイジ
2. ラジオ・スターの悲劇
3. キッド・ダイナモ
4. アイ・ラヴ・ユー、ミス・ロボット
5. クリン、クリン
6. 思い出のエルストリー
7. アストロボーイ
8. モノレールのジョニー
日本盤のタイトル曲「ラジオスターの悲劇」はテレビドラマでも使われたため、耳になさっている方も多いことでしょう。
このVIDEO KILLED THE RADIO STARも、もちろん名曲なのですが、その他の収録曲も実に良い。
ポップソングの色が濃いのですが、所々に実験的な匂いも散見し、
最近のポップにはなかなかない(と言っては語弊がありますが)面白い曲がいっぱいです。

The Buggles - Living In The Plastic Age

Drama

おそらくバグルスのファンも、イエスのファンも驚きを隠せなかったのが、バグルスのイエスへの参加でしょう。
1980年にリリースされたイエスのアルバム「ドラマ」がそれです。
同じマネージメント会社という縁があったとのことですが、このメンバーで構成されたイエスのアルバムはこの1枚のみです。

シングルにもなったアルバム収録曲の「レンズの中へ」は「アイ・アム・ア・カメラ」としてバグルスのセカンド・アルバム「モダン・レコーディングの冒険」にも収録されています。
ドラマ

ドラマ

1980年リリース

【収録曲】
1.マシン・メシア
2.白い車
3.夢の出来事
4.レンズの中へ
5.光を越えて
6.光陰矢の如し
ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンの脱退という危機的な状態で制作された本作、
意外にも、どこから切ってもYesの音としか言い様のないものが出来上がっています。
新加入のBuggles組が実はYesの大ファンだったというのも影響しているのでしょう。
発表当時酷評されたのが不思議な傑作アルバム。
27 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

魅惑的なエレクトリック・ポップの甘い夢、ユーリズミックス

魅惑的なエレクトリック・ポップの甘い夢、ユーリズミックス

一度聴くと癖になってしまうエレクトリック・ポップとそれを歌う中世的なビジュアル・イメージのアニー・レノックス。それがひとつになって生まれたのがヒット曲「スイート・ドリームス」で有名なユーリズミックスです。ちょっと危険な感じの甘い夢をどうぞ。
obladioblada | 6,393 view
秋の夜長にはアコースティックが似合う。だったら、やっぱりMTVアンプラグドですよね。

秋の夜長にはアコースティックが似合う。だったら、やっぱりMTVアンプラグドですよね。

MTVアンプラグドのレギュラー放送は、1989年から1999年まで行われました。番組から主だったミュージシャンをピックアップして、今の季節にピッタリの名曲、名演を紹介します。
obladioblada | 537 view
日本の音楽界において特異な存在であり続けるムーンライダーズの貴重な映像で綴る70年代をご覧あれ!

日本の音楽界において特異な存在であり続けるムーンライダーズの貴重な映像で綴る70年代をご覧あれ!

ムーンライダーズはカルトな人気を誇る一方、6人のメンバー全員がプロデューサーとしても活動しているという稀なバントで、日本の音楽界への影響は計り知れません。今の彼らからは想像できない70年代のムーンライダーズ集めてみました。
obladioblada | 2,148 view
「時空探偵マツ・ド・デラックス」を10倍楽しむ方法!

「時空探偵マツ・ド・デラックス」を10倍楽しむ方法!

「時空探偵 マツ・ド・デラックス」のキャラクターから読者の皆様が見落としているかもしれない部分をひも解いて見るわ!18回の連載で色々なキャラクターや車が登場したけど、意外と「サー」っと流して読んだ方、いやいや気づいていましたよっていう方がいると思うんだけど、そこをあたし「マツ・ド・デラックス」がWikipedia風に紹介するわ!かるーく楽しんで頂戴!あっ!細かいことは気にしちゃダメよ!
MTVがGLAYの軌跡を辿る特別番組を3か月連続で放送!JIROの単独インタビューは見逃せない!

MTVがGLAYの軌跡を辿る特別番組を3か月連続で放送!JIROの単独インタビューは見逃せない!

1994年のメジャーデビュー以降、日本を代表するロックバンドにまで成長したGLAY。彼らの特別番組がMTVで、3か月連続放送される。JIROへの単独インタビューも放送される。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト