子供の頃平気だった昆虫たち、大人になると触れなくなる人が多いのはなぜ?
2017年8月13日 更新

子供の頃平気だった昆虫たち、大人になると触れなくなる人が多いのはなぜ?

バッタにコオロギ、蝶々にトンボ、セミにカマキリ・・・子供の頃、当たり前に捕まえて喜んでいた昆虫たち。虫かごいっぱいに集めて、親に怒られて逃がしたりしませんでしたっけ。そんな昆虫、大人になったら触れなくなったという声をけっこう聞きます。どんな理由があるんでしょうか?

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楽しかった虫取り、昆虫探し

子供の頃ってファーブル昆虫記を読むなどして、昆虫探しがけっこう当たり前の遊びだったように思います。

バッタにコオロギ、蝶々にトンボ、セミにカマキリ。色んな虫を探しては捕まえたものですね。
虫取り網を使ったり、手掴みで捕まえたりと。
森林や草むらにワクワクしませんでしたか?

森林や草むらにワクワクしませんでしたか?

昆虫探しは、とくに男子なら誰もが夢中になったと思います。

大人になって虫が触れなくなった

ところが、大人になってから「虫が触れなくなった」なんて話を聞くことがありませんか?
※もしくは、ご自身が触れなくなったという方も

さすがにゴキブリやハチなど子供の頃でも無理だった虫は置いといて、喜んで捕まえていたカマキリや無造作に捕まえまくってたバッタやコオロギ、丸めては弾いて遊んでたダンゴ虫など。

強面だったり体つきがごっつい男性が実は虫が苦手で・・・なんてギャップを面白がる場面が、実際に起こるわけですね。
一般的にはどんな理由と考えられているのか、ネット上の情報などをまとめてみる次第です。

大人になると虫が苦手になる理由

様々なサイトを覘いていると、こちらのレポートを引用されているケースが多いようです。

そもそも虫嫌いは普通のこと

■ 虫嫌いは異常?
 まず始めに、私は虫を嫌悪する感覚は正常なのではないかと考えています。
 「素早く動く」「手足が沢山ある」などのように、人間は自分と異なる形や機能をもつ生物に嫌悪感が生じます。これは、自分と異なる生物は外敵であり、「なにをするのかわからない・危険かもしれない」といった、ある種の防衛反応です。こうしてみると、私のような虫を好意的に捉える感覚の方が異常とも考えられます。
 では、なぜ幼少期は抵抗無く虫を触ることができるのでしょうか?これは、幼少期では大人と比べて知識や経験が少なく、虫に対して防衛反応を取るべきかどうかの判断基準が曖昧なためです。そして、虫に対して「抵抗感よりも興味が勝る」ため、嫌悪感なく触れることができるのです。
元々人間とは「異形」の昆虫は、人間の防衛本能や周囲から得られる情報などを前提として、特に好かれる理由がないと考えるようです。嫌悪感を抱くのも特段不思議ではないと。

そのうえで、子供の時代はまだ防衛本能や情報処理が未成熟の上に、知的好奇心が嫌悪感を凌駕するので、昆虫に触れることも何ら厭わないということでしょうね。

私自身は、実は大人になっても変わらず昆虫を触れるんですが、このレポートは「なるほど!」と思ってしまいました。

昆虫との接点が希薄になった

現代の生活様式の影響
近年は年齢性別に関わらず、虫嫌い人口が増加している。現代は大部分の人口が高気密住宅に住み、虫に触れる機会が少ないため、遭遇した際に「未知なる生物への恐怖感・不潔感」にさらされるためと推測される。現代の子供たちが、虫に興味がありながらも触れない、怖がるという事実もこれによるものである。
次によく見かけたのが、こちらの「現代の生活様式」との関連。

自分たちが幼いころと比して、身の回りに自然や昆虫が少ない環境に慣れ親しんでいるために、昆虫に対する嫌悪感が高まってしまうという考え方ですね。

昆虫に触れない「理由」

上記のような昆虫が苦手になっていく理由をみると、下記引用させていただいた様々な「触れない理由」が自然に見えてきてしまいますね。

そもそも「異形」なるもので、かつ普段の接点がないとなれば、なんとなくそれが自然な気がしてきます。
1位 セミ
「見た目が気持ち悪い」(38歳)
「夏の終わりに道に落ちているセミ(死んでいると思った)が急に動き出してとてもびっくりして以来、恐怖感がある」(38歳)
「おしっこを飛ばすから」(36歳)
「羽音が怖い。姿が怖い」(36歳)

2位 バッタ・コオロギ
「コオロギは見た目がゴキブリに見える」(39歳)
「キリギリスやクツワムシに噛まれると痛いから」(38歳)
「動きが俊敏。飛び跳ねる」(36歳)

3位 カタツムリ
「意外に生臭いニオイが気になるからです」(23歳)
「ヌメヌメしていて、非常に気持ちが悪い」(38歳)
「ナメクジっぽいから」(25歳)

4位 蝶(成虫)
「手でつかむと、粉がついて気持ち悪いから」(36歳)
「どこを掴んで良いかわからない」(35歳)
「蛾のイメージが強いから」(34歳)

5位 ダンゴ虫
「足がいっぱいで気持ち悪」(29歳)
「じめじめした所にいるので不潔な感じがする」(27歳)
「害はないが、見た目がグロテスクに思えてくるから」(33歳)

6位 カマキリ
「持ち方がわからない」(29歳)
「噛まれそう」(30歳)
「腹が柔らかいんで」(31歳)

7位 ザリガニ
「はさみで手を挟まれそうだから」(33歳)
「手が水に濡れる」(37歳)

8位 カブトムシ
「裏が気持ち悪い」(36歳)
「硬いゴキブリに見える」(28歳)

9位 クワガタ
「はさまれそう」(37歳)

10位 トンボ
「動きがこわい」(37歳)
なんでこんなまとめを、というきっかけとしては2016年に大ブレイクした「ポケモンGO」をみていて、たくさんの人が「画面上の動物でなく本物の動物や昆虫に触れる機会を」と発信していたのですが、実は「ポケモンGO」きっかけで郊外に赴く人が増えれば、しばらく経ってから「虫が苦手じゃなくなった」って人が増えるんじゃないかな~なんて思ったりしたからでした。
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