『ガンプラり歩き旅』その66 ~「最初の」新世代ガンダム! 1/144 Zガンダム旧キット登場!~
2021年6月22日 更新

『ガンプラり歩き旅』その66 ~「最初の」新世代ガンダム! 1/144 Zガンダム旧キット登場!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、メカ単位での紹介をする大好評連載。 新展開第一弾の第66回は、ひさびさに「ガンプラ」に帰ってまいりましたということで、いきなり『機動戦士Zガンダム』の主役・Zガンダムの、それも1/144の旧キットからのご紹介になります!

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その上で、この連載でキットのノーマル状態を紹介するために、四肢以外は丸ごともう一つキットを買って作り上げた。
……と、そこで再びスケベ心がムクムク顔をもたげる。
こちらの、ハッチが閉じた、ノーマル版Zガンダムも、この連載での紹介写真を撮ってしまえば用済みになってしまう。
それももったいないと思って考えたところ、ちょうど良いアイディアが浮かんだ。
Zガンダム、ラストシューティング固定モデルへクラッシュ...

Zガンダム、ラストシューティング固定モデルへクラッシュモデル固定化

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Zガンダムは、『ガンダムZZ』では基本的に、男勝りの美少女、ルー・ルカが搭乗するのだが、シリーズクライマックス、最終回の一歩手前で、ネオジオンの巨大モビル・スーツ、クイン・マンサと、アクシズのモウサの中で死闘を演じる。
左腕、左足、頭部側面をダメージ状態にして、右足を膝立ち...

左腕、左足、頭部側面をダメージ状態にして、右足を膝立ちポーズで固定した

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その果てで、Zガンダムは顔の左半分、左腕、左足の、左半身の殆どを失いながらも、最後の最後、右膝立ちでライフルを撃ち、クイン・マンサにとどめを刺すのだ。

このシーンの再現では、既存のZガンダムのキットを一つ消費することは大前提で、逆に関節可動は必要がなく、膝立ちの固定ポーズが取れれば、後はダメージモデルとして作ればいいだけ。
一番苦労したのは、実は右脚を如何にして膝立ちにするか。...

一番苦労したのは、実は右脚を如何にして膝立ちにするか。腰アーマーもサイドアーマーもこのキットでは脚部に直付けなので、一度切り離してポーズを付けてから再接着した

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「ガンダムのラストシューティング」というと、誰もが最初のガンダムの、ジオングとの相打ちのあの仁王立ちポーズを思い浮かべるし、それをガンプラで再現してきたモデラーは無数にいるが、同じ「ガンダムのラストシューティング」でも、『ガンダムZZ』での、Zガンダムを固定モデルで作った人もあまりいないのではないかと思い、一度塗装などをしっかり施して完成させた素組のZガンダムを、左腕と左脚をモーターツールでカットし、頭部左側をハンダゴテで焼きつぶし、それらに艶消し黒を塗り、ポーズを決めてしっかりと作り上げた。
完成したZガンダムラストシューティングカット

完成したZガンダムラストシューティングカット

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一年半の長丁場を戦ってきたZガンダム最後の雄姿、作ってみるのも悪くないかもしれない。

さて、それらの前提となる塗装について。
塗装の方は、このシリーズの統一フォーマットが2色で、Zガンダムは青と白のランナーなため、ほぼ全塗装が大前提。
青はキャラクターブルー、白はGXクールホワイトで塗装し直し。
赤はキャラクターレッド、黄色はイエローで脚部のスラスター関係の黄色だけキャラクターイエロー、フレームなどはミディアムブルー。ライフルや背中のバインダー、サーベルの柄はファントムグレー
Zガンダムの目はデイトナグリーンで、一通り塗り上げた。
全ての「Zガンダムのガンプラ」歴史は、ここから始まった!

全ての「Zガンダムのガンプラ」歴史は、ここから始まった!

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可動に関しては、MSVでの蓄積を台無しにするほどのデクノボーぶりだが、それもこれも新世代的デザインのディテールや構造概念を全て拾い集めたから。
いろいろな意味で、当時の「新時代のガンプラとは」が伺える佳作キットである。
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思い出を語ろう

     
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  • 市川大河 2018/6/10 23:25

    禿信者さん、いつもコメントありがとうございます。
    私的な記憶ですが、MSVが、同時期の「テレビ商品」エルガイムプラモと並行して、どんどん技術力をあげて、スケールモデル化していった先で、ポリキャップ仕様やコストなどはエルガイム系列から、設計等はMSVから、それぞれ融合してスタートしたのが『Zガンダム』ガンプラだったという印象です。
    ただ、この時期、バンダイの技術に対してアニメメカデザイナーさんたちが足並みをそろえきれず「可動ギミックを仕込むのだけれども完成すると動かない」キットや箇所が散見されました。
    今となっては、そこも含めて楽しい思い出ですが。

    禿信者 2018/6/10 21:25

    お疲れさまです大河さん。
    今回は「Zガンダム」というより「ZZガンダムでのZガンダム」という内容でしたね。
    Zのキットはどれもポーズが堅すぎるのが玉に傷でしたが、スマートなディテール、箱のデザイン性などは未来を感じさせるシリーズでした。
    特に第一弾のMk2は、オープニングの格好良さを連想させる箱絵で、今でも自分の中の歴代プラモキットのベスト1です!

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