ハード・デイズ・ナイト
ハード・デイズ・ナイト(1964年)
ビートルズのイギリス三作目のアルバムにして初主演映画「ハード・デイズ・ナイト」のサントラ盤でもあります。この映画で今まで、ビートルズの中で影を潜めていた「リンゴ」が映像で頭角を表すきっかけになったのではないでしょうか?そして「ヘルプ」の主役と繋がったのではないかと思います。又このアルバムはジャケットが色々なパターンがあるようですね。
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The Beatles - A Hard Day's Night - Official Video
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このアルバムは全ての曲がオリジナル曲で「レノン=マッカートニー」作詞作曲となっています。アルバムのマイNo1曲は「ユー・キャント・ドゥ・ザット」です。
キャント・バイ・ミー・ラブ/ユー・キャント・ドゥ・ザット(1964年)
ポールの日本公演時にも歌われるポールの代表曲です。この曲はとんでもない記録を持っていました。当時イギリスで予約だけで100万枚、アメリカは200万枚と言う史上最も予約枚数があったレコードとされています。イントロ無しの「キャンバミーラーブ」のオープニングには聴いていてゾクゾクするほどインパクトがありましたね。これも「ジョージ・マーティン」の発案との話です。さすが、5人目のビートルズですね。B面には私の大好きな「ユー・キャント・ドゥ・ザット」。珍しくリードギターはジョンなんです。この曲は本当はA面になる自信作だったそうですが「キャント・バイ・ミー・ラブ」があまりにも良すぎたためにB面となった逸話があります。私はもう1枚これをA面でシングルカットして欲しかったです。
ハード・デイズ・ナイト/今日の誓い(1964年)
「Am」のコードを知ったのはこの曲でかも知れません、あの短いイントロがこの曲の全てを語るほどカッコいいですよね。リードのジョンが高音域ををポールに任せていますが、実質ジョンの曲と言われています。邦題は映画の邦題と合わせ「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」となっている物と「ア・ハード・ディズ・ナイト」となっている物があります。昔の我々は楽曲の名称を「ア」の入ったもので統一されているのですが2009年のCDより「ハード・デイズ・ナイト」に改められてるそうです。この曲の呼び方でビートルズのファン歴がわかるかも知れませんね。ちなみに「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の方は当時「日本ユナイト」の社員だった「水野晴郎」氏が命名したんです。後の映画評論家としての活躍を見ると社員当時から秀でたものがあったんでしょうね。
恋する二人/ぼくが泣く(1964年)
この曲もハーモニカーが効いた1曲でした。しかし、意外なことにイギリスでは「イエスタディ」のB面扱い、アメリカでは「ハード・デイズ・ナイト」のB面となっていました。しかし、我が日本ではA面となりシングルカットされていました。映画の中では2回歌っていましたね。中々劇中で同じ曲が2度流れるなんて現在ではあまり聞きませんね。タイトル曲でも無いわけですから。それだけ耳に残る名曲だったんでしょう。
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すてきなダンス/テル・ミー・ホワイ(1964年)
先程の「恋する二人」と同様にこの曲も各国でB面扱いでした。アメリカでは「ぼくが泣く」のB面、そして本国では1982年に発売された「ザ・ビートルズ・ムービー・メドレー」のB面にやっと収められました。しかし、日本では「テル・ミー・ホワイ」をB面にして堂々のA面として発売されました。「レノン=マッカートニー」の作品でありまが「ジョージ・ハリスン」がヴォーカルを担当していました。この辺りが本国でA面としてシングルカットされなかった理由なのでしょうか?しかし、日本はいいところをチョイスしてシングルカットをして他国と差別化を図っていたのでしょうか?
アンド・アイ・ラブ・ハー/恋におちたら
これも初期のポールの名作です。この曲にはドラムが使用されていません。ですからリンゴは「ボンゴ」と「クラベス」を担当していまで言うパーカッションの役目をしています。しかし、この曲も本国ではシングルカットされていません。本国ではシングルより4曲入りミニLPの方が需要があったのしょうか?ですからこのシングルはアメリカと日本での販売となっています。ジョージのガットギターがとても綺麗に聞こえてくるポールのバラードとしてポールのツアーでもたまに聞くことが出来る1曲です。
ぼくが泣く/すてきなダンス(1964年)
この辺りになるとA面とB面が入り乱れてきて訳がわからなくなってしまうかも知れませんがこのシングルはアメリカのみの発売となっています。アルバム「ハード・デイズ・ナイト」はA面が映画に使用されたいわゆるサントラ、B面は新曲と言う構成になっていました。この曲を主に作ったジョンはこの曲が映画に使用されると思っていたそうです。このアルバムの中でジョンの一番のお気に入りは後日映画の予告編で使用を追加されたそうです。ジョンがすねたのですかね?(笑)ビルボード誌では最高位が25位までしかいかなかったのですがシングルセールスは50万枚あったと言うから当時のビートルズ人気は凄かったんですね。
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ビートルズ・フォー・セール
ビートルズ・フォー・セール(1964年)
荒々しいイメージがあったビートルズがジャケットで大人感を少し出したのがこの「ビートルズ・フォー・セール」です。重厚なビートルズ初の見開きアルバムとなりました。しかし、中身は録音期間の短さ等があり、初期のアルバムのようにカヴァーが6曲は入る結果となりロックンロールが基本となるアルバムになりました。そして、このアルバムからも本国イギリスではシングルカットがなかったんですよね。本当に変わったグループであり戦略であったのかも知れませんね。
via diskunion.net
Beatles for sale ビートルズ フォー・セール
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「ビートルズ売り出し中」と言うタイトルが全てを物語ってる1枚!アルバムのマイNo1曲は「エイト・デイズ・ア・ウィーク」です。
ノーリプライ/エイト・デイズ・ウィーク(1965年)
日本のみのシングルカットとなったこの曲は意外なシングルカットでした。この次にシングルカット(日本で)された「ロック・アンド・ロール・ミュージック」が当然先行されカットされるのかと思っていたのですが、蓋を開けてみるとまさかの「ノー・リプライ」。個人的には好きな曲なので嬉しかったのですが日本のシングルカットはたまにわからない事が多いですね(笑)そしてB面に「エイト・デイズ・ア・ウィーク」・・・。逆でも良かったのではと思ってしまうのは私の贔屓目なんでしょうか?
ロック・アンド・ロール・ミュージック/エヴリー・リトル・シング
このアルバムを象徴するような曲がこの「ロック・アンド・ロール・ミュージック」ではないかと思います。言わずと知れた「チャック・ベリー」の曲です。日本では馴染みの深い1曲で、1966年の日本武道館の来日コンサートの1曲目でした。又、日本のミュージックマンスリー洋楽チャートでは1位を獲得しこの曲が日本で愛されていたことがわかりますね。ヴォーカルはシャウトのジョンですが、ピアノはポールでベースはなんとジョージなんです。マルチの才能がビートルズの凄い所なんでしょうね!B面は私の好きな「エブリ・リトル・シング」ですがこの曲は「ビートルズワーストソング」の上位にいつもランクされていました。なぜ?こんないい曲がと皆さん思うでしょうが、実はこの曲ジョージがいないんです。そう!三人での録音です。理由は「寝坊で遅刻」(笑)なんでまてなかったのでしょう?(笑)ということでジョンがジョージのパートも弾いているんです。ビートルズ史上初の3人録音という前代未聞の1曲なんです。
ミスター・ムーンライト/ホワット・ユー・アー・ドゥーイング(1965年)
この曲も日本のみのシングルカットでした。カヴァー曲で「ドクター・フィールグッド&ジ・インターンズ」が1962年に発表していましたが、ビートルズと「ホーリーズ」のカヴァーでも有名です。でも皆さんはこの曲のイメージとして日本公演のドキュメンタリー番組で、首都高速道路を車でビートルズが走るバックに流れていた曲として認識してますよね。私もあのフイルムを見てジョンが「ミスター・ムーンライト」とシャウトするこの曲に惚れ込んでしまったのを覚えています。でもこの曲がアルバムでに入った理由は、このアルバムをクリスマスに間に合わせクリスマス商戦用に考えていたレコード会社の思惑に曲作りが追い付かなかった為の埋め合わせだったと言う都市伝説のような話があります(笑)その曲が、皆さんのハートを鷲掴みするのですからビートルズの凄さを改めて感じさせられる1曲ですね。
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カンサス・シティ/アイル・フォロー・ザ・サン(1965年)
「ウィルバート・ハリスン」の「カンサス・シティ」と「リトル・リチャード」が自曲の「ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」とのメドレーにしたものをカヴァーにしたもので当時のタイトルは「カンサス・シティ」で発表されました。ですから私はこの曲はメドレーではなく単独の曲だと思っていました。日本盤のみのシングルカットなんですが私はB面の「アイル・フォロー・ザ・サン」のようなオリジナルをA面にして欲しかったと思いました。ちなみにこの曲もドラムはお休み。リンゴは自分の膝を叩いていると言うエピソードがあります。