コナミがファミコン用に開発した「VRC Ⅵ」
VRC VI(Virtual Rom Controller 6) は1989年にコナミがファミコン用に開発したROMバンクコントロールチップ兼、音源LSIです。
このチップを搭載した作品は3作でした。
RC845 悪魔城伝説
RC846 魍魎戦記MADARA
RC861 エスパードリーム2 新たなる戦い
RC845 悪魔城伝説
RC846 魍魎戦記MADARA
RC861 エスパードリーム2 新たなる戦い
ハイクオリティーな音源を実現
矩形波(2ch) : ファミコン音源では4種類だったデューティ比が、VRC VIでは8種類(1:15から1:1まで)
鋸波(1ch) : 音声出力はデジタル出力であるが、ROMカートリッジ内に実装されているR-2R方式の抵抗ラダーによりD/A変換され、ファミコンのカートリッジスロットの外部音声入力端子を経由してファミコン内部でファミコン内蔵音源と音声ミキシングされ、音声出力される。
↑をみてもよく分かりませんが、どうやら豊かな音色が出るようです。
上記3作品では一番認知されている「悪魔城伝説」でこのような感じ。
上記3作品では一番認知されている「悪魔城伝説」でこのような感じ。
悪魔城伝説(1989年12月)
[FC]悪魔城伝説(Castlevania Ⅲ)BGM集
via www.youtube.com
比較のために前作の「悪魔城ドラキュラ」を。
【ファミコン】悪魔城ドラキュラ ROMカセット版
via www.youtube.com
いわゆるファミコンサウンドと違うの分かりますか?
「ンビ、ンビ」とこもる音でなく、尖ってクリアな音色が奏でられていますね。
筆者が持っていたMSXでコナミが独自に提供していたSCC音源によく似ています。
※SCC音源も出力できたようです
「ンビ、ンビ」とこもる音でなく、尖ってクリアな音色が奏でられていますね。
筆者が持っていたMSXでコナミが独自に提供していたSCC音源によく似ています。
※SCC音源も出力できたようです
コナミがMSX向けに開発したSCC音源はFM音源にも負けない!PSG音源に甘んじていたMSXユーザーに希望を与えてくれました。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
MSXに力を注ぎ、専用のゲーム音源「SCC音源」を開発してくれたのがコナミ。当時のMSXユーザーはファミコンをはじめとするゲーム専用機とPC-88などの本格派パソコンの狭間で不遇の思いをすることが多く、他のパソコンゲームからの移植版ゲームで、オリジナルとのクオリティの差に溜息をつくことがよくありました。MSXユーザーはコナミの尽力をいつまでも忘れません。
なんとFM音源を奏でてしまう「VRC Ⅶ」
VRC VIIは VRC VIの派生品。基本仕様はVRC VIと同等であるが、音源部がFM音源 YM2413(OPLL)類似、6ch) 仕様となっている。
なんとファミコンでFM音源!?
80年代至高の音源、それがFM音源。
PC88はじめとするパソコンでは用いられていましたが、ファミコンには搭載されていませんでしたよね。
80年代至高の音源、それがFM音源。
PC88はじめとするパソコンでは用いられていましたが、ファミコンには搭載されていませんでしたよね。
残念ながらこのチップを搭載したゲームは1作品のみだったので、知らなかった方も多いと思います。
RC851 ラグランジュポイント
ラグランジュポイント(1991年4月)
【FC】ラグランジュポイント【エンディングまで】
via www.youtube.com