via www.favcars.com
30年を経て2代目にフルモデルチェンジ
via www.favcars.com
登場から30年を経て、センチュリーは初のフルモデルチェンジを行い、2代目になります。この頃のトヨタの高級車は、国際派のセルシオ(現在のレクサスLS)、国内向けのクラウン・マジェスタがともにV型8気筒でラインナップされており、このエンジンを積むだけでも先代を凌駕する高級車を簡単に作れる状況にありましたが、トヨタは何と乗用車向けでは日本初となるV型12気筒5000ccエンジンを開発し、センチュリーに搭載しました。これにより、セルシオよりも圧倒的に高い地位に位置づけられました。
via www.favcars.com
運転席・助手席のエアバッグが標準装備され、フロントドアの三角窓の廃止やカーナビの設置など、内外装ともに現代的になりました。それでも、日本のセダンらしい富士山型のフォルムを踏襲し、高級感があるものの威圧感のない、日本らしい高級車のデザインを作り上げました。
via www.favcars.com
それには、ただの政治家や財界人だけでなく、皇室の方々もお乗りになる、というこのクルマならではの需要があります。乗っている人が上品に見えるクルマだからこそ、センチュリーには孤高の美しさがあるのです。
2006年には、皇族用のリムジン「センチュリーロイヤル」が、センチュリーをベースに開発されました。こちらも、ニュース等で見たことがあるでしょう。
2006年には、皇族用のリムジン「センチュリーロイヤル」が、センチュリーをベースに開発されました。こちらも、ニュース等で見たことがあるでしょう。
天皇・皇后両陛下がお乗りになる御料車、センチュリーロイヤルの動画。
via www.youtube.com
他のトヨタ車にはないセンチュリーの製造工程
via www.favcars.com
2代目センチュリー最大の特徴が、日本車で唯一のV型12気筒エンジンです。開発主査を務めた野口満之氏のインタビューによると、セルシオとの差別化の意味でも、早い段階からV型12気筒の計画はあったといいます。
via www.favcars.com
また、製造には職人による手作業の工程も多いそうです。美しい仕上がりのため、車体表面の研磨は入念に行われています。塗装も、通常のクルマでは3回塗って3回焼く塗装工程が、セルシオでは4回塗って4回焼く工程になり、センチュリーでは5回塗って5回焼く工程になっています。これを聞くと、磨き上げられた黒塗りのセンチュリーが、鏡のように美しい艶をしているのも納得することでしょう。
via www.favcars.com
さて、2代目センチュリーは、2005年に変速機が6速ATに変更されました。また、当初は有無が選べた前後席のデュアルエレクトロマルチビジョンが標準装備になります。2008年にはディスチャージ付マルチリフレクターヘッドランプを装備。2010年にはバックガイドモニターの装備など、小変更が度々加えられています。しかし、2016年10月で2代目の生産を終了、翌2017年2月に販売も終了しました。
平成29年 天皇皇后両陛下 御料車列 JPタワー
通常のセンチュリーを使用した、天皇・皇后両陛下の車列。公務でないときは、通常のナンバープレートが付いたセンチュリーを使用する。
via www.youtube.com
3代目はハイブリッド車に進化
センチュリーの次期型を模索する動きとして、2007年の東京モーターショーに、製造元の関東自動車工業が出品した「プレミアムセンチュリー」があります。通常のセンチュリーをベースに、フロントグリルや内装が変更されています。
また、2011年の東京モーターショーでは、センチュリーの名前は使わず、「FSハイブリッドコンセプト」の名で、センチュリーの後継を感じさせるセダンを参考出品しています。
また、2011年の東京モーターショーでは、センチュリーの名前は使わず、「FSハイブリッドコンセプト」の名で、センチュリーの後継を感じさせるセダンを参考出品しています。