80年代テクノポップユニットの雄【PSY・S】よ、再び甦れ!
2016年6月20日 更新

80年代テクノポップユニットの雄【PSY・S】よ、再び甦れ!

1985年にデビュー。1996年に解散。「再結成して欲しいバンド」アンケートでも必ずと言っていいほど上位に名を連ねるほど、復活を熱望されている彼ら。サエキけんぞうや奥田民生など多くのアーティストからも愛された「PSY・S」の足跡を辿ります。

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PSY・S - Brand New Menu [PV] (1980s) - YouTube

同時代を駆けるアーティストたちとのコラボ

PSY・S活動中からソロ活動も続け、数々のアーティストとのコラボレーションも多く、古内東子、平井堅、宮沢和史、五島良子らとの共作を集めたアルバム『with friends』を発表。著書多数。『カードキャプターさくら』『はれときどきぶた』『ぜんまいざむらい』などのアニメソング、また『リトル・ポーラ・ベア』『スカイ・クロラ』等、アニメ映画の挿入歌も歌っている(『はれときどきぶた』では近田春夫とのユニットデリシャス・ピッグ名義)。堂本剛のソロ・プロジェクト「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」のサポートとしても活動。
様々なアーティストとのコラボも積極的におこなっていました。
バンドブーム最盛期、松浦と親交のあったBARBEE BOYSのいまみちともたかが作曲した「Silent Song」は、後にアレンジが加えられ「Noisy」というタイトルで同メンバーである杏子のソロナンバーとしても発表されました。また、BARBEE BOYSのアルバムに松浦がキーボードで参加するなど、親交の深さが窺えます。

PSY - S - Silent Song いまみちともたか サイレント・ソング - Sub español - YouTube

Amazon.co.jp: PSY・S : Collection - ミュージック

松浦雅也が自分のラジオ番組に招いたゲストとのコラボレーションによるマンスリー・ソングのアンソロジー。バービーのいまみち,ゼルダのサヨコ,くじらの杉林,ゴンチチ,鈴木賢司などが参加している。ポップス・ファン必聴のコレクション。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
「Live PSY・S」と称したバンドスタイルの活動へと移行していったPSY・S。現在も振付師として活躍する南流石が、当時、ダンサーとしてライブに参加していました。独特のパフォーマンスと世界観が話題になりました。
南 流石:振付演出家 - 奈良オリエンタルフェスティバル (1683313)

振付師・南 流石
CHAKAと奥田民生はデビュー当時から親交があり、1989年に発売されたユニコーンのアルバム『服部』収録曲「君達は天使」に、プリンセス・プリンセスの奥居香とともに、CHAKAがコーラスとして参加していました。PSY・S解散時にも、奥田がメッセージを寄せていました。

PSY・S“終焉”の理由

PSY・Sの解散は、1996年に松浦が雑誌の連載ページ上で発表しました。
のちに“終焉”という表現になるのですが、解散理由としては「直感的解散」と説明していました。
ファンの間では不仲説なども取り沙汰されていますが、元々、音楽性の違う二人がひとつのユニットで10年以上続けられたこと自体が、絶妙なバランスを保ってきた証しとも言えます。
1996年、松浦雅也がDTM雑誌『PC music』6月号誌上の連載ページにて解散(のちに"終焉"と表現された)を発表。
11年間の活動中 (デビュー前には、2年間の音楽制作期間がある)、松浦と安則が仕事以外でプライベートで会ったのはたった1回、「30分程度喫茶店でお茶をしただけ」 (松浦談)だったというが、それは「音楽のみでつながっていたい、と松浦くんが望んだから」(CHAKA談)とのこと。
 まあ、つまり松浦+チャカとはそんなクールでビジネスライクな「関係」だったんだろう。
あるいは、途中で拗れて大喧嘩?したとか。
 いい意味でも、相容れない二人があの<PSY・S>だった、ということか。
解散ツアーも、アルバムもなく自然消滅とはホントそれを暗示してくれるよな。
94年のPV集のなかで、やたらと二人のナレーションが長くて、なおかつOPが
二人で玉手箱から音符を出して、EDで音符を収う。そして真上から映した二人の姿が螺旋を描いて小さくなっていく・・。

つまり、この時点で《DAS ENDE》ということだったんだな、今思えば。
松浦は鍵盤奏者としてもなかなか達者だし
作編曲の才能は、これはもう天才としか云いようがない。
たまたま時流に乗って、実像以上にエラクなった坂本や
これまた能力以上に売れてしまった虚像:小室よりも
松浦ははるかに深く広く、あったかいものを持っていた。
ゲーム界にあっさり行ってしまったのは残念だが、
これもまた、ひとつの世界に執着しない天才ゆえの身軽さなのかもしれないね。
それぞれで十分に活躍されているお二人ですが、復活の可能性はないのでしょうか?

解散後に歩んだ 二人のそれぞれの道

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