【荒井由実】松任谷由実がまだ少女だった頃、荒井由実と名乗っていた時代、美しい感性と優れた音楽力は輝いており、人々を惹きつけました。
2016年11月26日 更新

【荒井由実】松任谷由実がまだ少女だった頃、荒井由実と名乗っていた時代、美しい感性と優れた音楽力は輝いており、人々を惹きつけました。

少女から大人へと変わるほんの少しの間の、キラキラした感性。荒井由実時代の作品には、そんな瑞々しい感性の結晶がいっぱい詰まっています。ユーミンの、当時を振り返っていきたいと思います。

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荒井由実

1954年(昭和29年)1月19日生まれ。東京都八王子市で1912年から続く、老舗の呉服店・荒井呉服店で、三男二女の第四子(二女)として生まれ、6歳からピアノ、11歳から三味線、14歳からベースを始めました。立教女学院高等学校、多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業。
1972年にシングル「返事はいらない」で荒井由実としてデビュー。以降、ユーミンの愛称で呼ばれます。
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中学・高校時代

中学時代のユーミンは「ザ・フィンガーズ」というバンドの追っかけをしており、新宿の『ACB』や池袋の『ドラム』、当時国内外の文化人が集まるサロン的存在だった港区のイタリアンレストラン『キャンティ』に出入りしていました。当時のユーミンは、ショートカットでニキビがいっぱいあって、女性というより、面白い女の子という印象だったそうです。
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イマヤユーミンは日本人なら知らぬ人はないと思われるほど有名なアーティストです。
彼女の作る作品はこれまで数多くのメディアで取り上げられ、またいろいろなドラマや映画でテーマソングとして使われています。特に有名なのは多分、ジブリ作品、2014年公開、宮崎駿の「風立ちぬ」のテーマソングになった「ひこうき雲」。ちょっと遡ると、「魔女の宅急便」のエンディングテーマソング、「やさしさに包まれたなら」でしょう。この2曲が作られた時、ユーミンは「荒井由実」でした。
ユーミンは昔から音楽に詳しく、立川や横田の米軍基地にあるPX(売店)に入り浸ってはレッド・ツェッペリンなどの海外の最新レコードを仕入れていました。
そのうちに彼女が自分でピアノの弾き語りを吹き込んだカセットテープを、仲間のアーティストに聞かせるようになります。それは、15歳で書いたとは思えない出来栄えで、。ピアノの旋律は美しいし、風景を丁寧に描写した歌詞も素晴らしかったそうです。

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1. ひとり
2. 水色の世界
3. 太陽の目の女の子
4. 夕陽の空
5. 愛は突然に
6. あの愛をもう一度
7. 貴方がいなくなった
8. 雨上がりと僕
9. つばさ
10. 夕陽を探して
11. 朝に見た夢
12. 花の世界
1971年に17歳で作曲家としてデビューしました。その作品は彼女を本格的なデビューへと誘った加橋かつみ(元ザ・タイガース)へ提供した「愛は突然に…」です。これを凄くよい曲だ!と気に入ったのが、アルファレコードを設立した村井邦彦でした。

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デビュー曲は今では幻のシングル

初めは作曲家志望でしたが、アルファレコードを設立した村井邦彦の勧めで、同年7月5日にかまやつひろしがプロデュースしたシングル「返事はいらない」で荒井由実としてデビューします。しかし同シングルは300枚しか売れなかったのです。今でも〝幻のシングル〟と言われています。
返事はいらない

返事はいらない

1st single
1972.07.05 
返事はいらない (シングルバージョン)
空と海の輝きに向けて (シングルバージョン)

荒井由実 Yumi Arai 返事はいらない

自分で歌うことへの迷い

今では個性的なあの歌声こそがユーミンの持ち味ですが、当時のユーミンは自分で歌うことに迷いがありました。本人は当時、自分で歌うシンガーソングライターになるよりもむしろ作曲家志望で、そっちのほうに自信があったのです。でも、スタッフは本人に歌ってもらったほうがいいと考えていたから、『ひこうき雲』を歌わせました。歌は、確かにそんなに上手くはない。けれど、拙いながらもやはり声に魅力がありました。
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ひこうき雲

アルバム『ひこうき雲』の制作が始まりますが、完成まで1年以上もかかりました。

バックバンドの「キャラメル・ママ」は凄いメンバーで、細野晴臣(ベース、「はっぴいえんど」「YMO」)を始め、松任谷正隆(キーボード、後にユーミンと結婚)、鈴木茂(ギター、「はっぴいえんど」)に林立夫(ドラム)。当時、考えられる最高のバンドでした。楽器の演奏部分はすぐに録れたのですが、ユーミンがなかなかそれについてこられなかったのです。
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