難点・課題点
本作は3Dを存分に使っているためなのでしょうが、主人公ミレニア及び敵の動きがかなりもっさりしています。主人公一人だけでも、場所により移動速度にバラつきがあります。ましてや、一部屋に敵キャラが2人いた場合、つまりミレニアまで含めて3人にもなると処理速度がガタ落ちしてしまうのが最大の欠点でしょうか。曲がりなりにもアクションゲームですので、ストレスが貯まりやすいというのは難点です。
また、ある程度仕方ないことではあるのですが、敵AIの質は高くなく、同一の敵に同じ部屋で同じトラップコンボを何度も決められることで作業感を生んでしまうといった点も痛いですね。
具体的に書くと、敵Aにトラップコンボを叩きこんで生き残った場合、コンボとして発動したトラップはおろかコンボの起点となったトラップのあったマスを警戒するそぶりを全く見せないのです。
敵は最大で2人同時に現れるので、その場合は2人同時に相手をしないよう敵の動向に注意しつつ各個撃破を狙う必要があるのですが、逆に言えば各個撃破すればあまり問題ないためどうしても作業感は残ってしまいます。
特定のトラップへの耐性及び無効化を持つ敵も存在するのですが、ごく一部であるため、基本的には一つの部屋でトラップコンボを決め、次の部屋で同じトラップコンボを決め…の繰り返しになってしまいます。ステージがバラエティに富んでいればこの点も解消されたのでしょうが、ステージは全章合わせても片手で数えられるほどしかなく、やはりここも作業感を生んでしまう要因ですね。
ただ、AIの質はともかくとして後半に登場する敵ほど耐性・無効化と一緒に強力な攻撃や特殊能力を備えている者が多く、しかもそれらの敵を2人同時に相手にすることも当然あります。コンボ自体は作業化しやすいとはいえ、分断した上で各個撃破するという流れに持ち込むまでの立ち回りにおいては「殺るか殺られるか」という緊迫感は十分にありますね。
一章ごとのストーリーのテンポもあまり良いとは言えず、メインストーリーがほとんど進まないまま全くストーリーと関係ない賞金目当ての盗賊や好奇心溢れる一般人との戦いになる章が非常に多いです。前途した「善悪や面識を問わない殺戮」を表現するためとはいえ、ストーリーのボリュームを水増ししているともとれる部分が多く見られます。
また、ある程度仕方ないことではあるのですが、敵AIの質は高くなく、同一の敵に同じ部屋で同じトラップコンボを何度も決められることで作業感を生んでしまうといった点も痛いですね。
具体的に書くと、敵Aにトラップコンボを叩きこんで生き残った場合、コンボとして発動したトラップはおろかコンボの起点となったトラップのあったマスを警戒するそぶりを全く見せないのです。
敵は最大で2人同時に現れるので、その場合は2人同時に相手をしないよう敵の動向に注意しつつ各個撃破を狙う必要があるのですが、逆に言えば各個撃破すればあまり問題ないためどうしても作業感は残ってしまいます。
特定のトラップへの耐性及び無効化を持つ敵も存在するのですが、ごく一部であるため、基本的には一つの部屋でトラップコンボを決め、次の部屋で同じトラップコンボを決め…の繰り返しになってしまいます。ステージがバラエティに富んでいればこの点も解消されたのでしょうが、ステージは全章合わせても片手で数えられるほどしかなく、やはりここも作業感を生んでしまう要因ですね。
ただ、AIの質はともかくとして後半に登場する敵ほど耐性・無効化と一緒に強力な攻撃や特殊能力を備えている者が多く、しかもそれらの敵を2人同時に相手にすることも当然あります。コンボ自体は作業化しやすいとはいえ、分断した上で各個撃破するという流れに持ち込むまでの立ち回りにおいては「殺るか殺られるか」という緊迫感は十分にありますね。
一章ごとのストーリーのテンポもあまり良いとは言えず、メインストーリーがほとんど進まないまま全くストーリーと関係ない賞金目当ての盗賊や好奇心溢れる一般人との戦いになる章が非常に多いです。前途した「善悪や面識を問わない殺戮」を表現するためとはいえ、ストーリーのボリュームを水増ししているともとれる部分が多く見られます。
シリーズ展開について
後継作品として『蒼魔灯』『影牢II -Dark illusion-』、さらに長い休止期間(実に9年)を経て『影牢 ~ダークサイドプリンセス~』とその続編『影牢 もう1人のプリンセス』が発売されました。
ゲームシステムだけでなく、女性を主人公にしていること、さらに主人公の衣装が(なぜか)ボンデージ風なものも本作を引き継いでいます。
ブラウザゲーム『影牢 トラップガールズ』がDMMにて公開されていたことも。(2016/7/29サービス終了)
ちなみに、同作の紹介ページではシリーズ名が『刻命館シリーズ』ではなく『影牢シリーズ』と題されており、公式としては後者が正式名称なのかもしれません。
私も何となく『影牢シリーズ』と呼んでいました。
ゲームシステムだけでなく、女性を主人公にしていること、さらに主人公の衣装が(なぜか)ボンデージ風なものも本作を引き継いでいます。
ブラウザゲーム『影牢 トラップガールズ』がDMMにて公開されていたことも。(2016/7/29サービス終了)
ちなみに、同作の紹介ページではシリーズ名が『刻命館シリーズ』ではなく『影牢シリーズ』と題されており、公式としては後者が正式名称なのかもしれません。
私も何となく『影牢シリーズ』と呼んでいました。
via www.amazon.co.jp
『影牢 ~ダークサイド プリンセス~』 プレイステーション3版
¥2,298
『影牢II -Dark illusion-』から9年ぶりの発売となった『影牢 ~ダークサイド プリンセス~』
プレイステーション3版とPS VITA版があり、今作の次回作も出ています。
プレイステーション3版とPS VITA版があり、今作の次回作も出ています。
こちらも是非チェックしてみてください。
こっそりと裏技…
・サウンドテスト
タイトル画面で、R1を4回、R2を6回押すと…。
悲鳴が聞こえれば入力成功です。
・最初からArk入手
ネームエントリーで、「ユリアス」か「アスタルテ」と入力すると…。
2800Ark所持した状態で始められます。
・隠しトラップ
1~4まで、クリアしたエンディングでトラップが追加されます。
エンディング1 イビルアッパー、イビルスタンプ
エンディング2 マジックバブル
エンディング3 アルデバラン
エンディング4 イビルキック
4種類のエンディングを全てクリアして、データをロードすると…。
『あのゲーム』の「アイツ」を開発できるようになります。
タイトル画面で、R1を4回、R2を6回押すと…。
悲鳴が聞こえれば入力成功です。
・最初からArk入手
ネームエントリーで、「ユリアス」か「アスタルテ」と入力すると…。
2800Ark所持した状態で始められます。
・隠しトラップ
1~4まで、クリアしたエンディングでトラップが追加されます。
エンディング1 イビルアッパー、イビルスタンプ
エンディング2 マジックバブル
エンディング3 アルデバラン
エンディング4 イビルキック
4種類のエンディングを全てクリアして、データをロードすると…。
『あのゲーム』の「アイツ」を開発できるようになります。
余談
余談ですが、当時のCMは完全にネタに走っていました(笑)
『影牢』CM
via www.youtube.com
総評と感想とか
人を選ぶゲームではありますが、「敵を罠にはめ弄んで殺す」というコンセプトを作り出したプレイステーションの傑作の一つなのは間違いありません。が、トラップコンボを繰り返す作業になりやすいのと、ストーリーのテンポが悪いため中盤以降は中だるみになりやすいという欠点はあります。「罪のない人であろうと何であろうと殺害する」というコンセプトと重いストーリーも好みの分かれるところですね。しかし、様々なトラップ・仕掛けを試してコンボを繋げていく爽快感には病みつきになりました。
本作に限らず、『影牢シリーズ』をプレイするにあたっては、異常な設定に偽悪的にニンマリするのではなく、心理学的解説をむやみに用いずに特異なストーリーを描ききった製作者の表現力を味わいつつ、爽快にプレイするのが一番楽しめるのではないかと思います。
本作に限らず、『影牢シリーズ』をプレイするにあたっては、異常な設定に偽悪的にニンマリするのではなく、心理学的解説をむやみに用いずに特異なストーリーを描ききった製作者の表現力を味わいつつ、爽快にプレイするのが一番楽しめるのではないかと思います。
本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。
出典元はコチラです。
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