日本を代表するお祭りのひとつ「阿波踊り」(徳島)に流れる民謡、実は九州・熊本産なんです。
2016年11月26日 更新

日本を代表するお祭りのひとつ「阿波踊り」(徳島)に流れる民謡、実は九州・熊本産なんです。

私の勉強領域は「民俗芸能」。簡単に言えば「お祭」である。で、ふと思った。皆さんが思い浮かべる「お祭」って何だろう?と。 色々あると思うけど、多分、コレは絶対ランクインする気がした。それは「阿波踊り」!今回はその阿波踊りの、踊りではなく曲(民謡『よしこの』)のお話。これ、阿波原産に非ず。実は、そのルーツは、九州・熊本である。

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私の勉強領域は「民俗芸能」。簡単に言えば「お祭」である。
で、ふと思った。

皆さんが思い浮かべる「お祭」って何だろう?と。

色々あると思うけど、多分、コレは絶対ランクインする気がした。それは「阿波踊り」!

阿波踊り2016 総集編 Awaodori Festival in Tokushima, Japan

♪ハアラ えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々~

↑という歌詞で始まる民謡「よしこの」のリズムで踊る「阿波踊り」。

ウィキペディアには「阿波おどり(あわおどり、Awa Odori)は徳島県(旧・阿波国)を発祥とする盆踊りである。日本三大盆踊りであり、江戸開府より約400年の歴史がある日本の伝統芸能のひとつである。夏季になると徳島県内各地の市町村で開催され、なかでも徳島市阿波おどりは踊り子や観客数において国内最大規模である」とある。

三大盆踊りというのはまた別の機会に書かせていただくとして、国内最大規模の盆踊りであることは間違いないだろう。今や東京・高円寺を始め、全国各地で踊られる盆踊りに成長している気がする。

今回はその阿波踊りの、踊りではなく曲(民謡『よしこの』)のお話。

民謡『よしこの』は阿波原産に非ず。そのルーツは、九州・熊本である。

「なんで熊本の民謡が阿波(徳島)に!?」と思う人がいるかもしれない。

そんな方に更に言うと、阿波踊りと同系統の民謡は、阿波どころか島根だ広島だ京都だ新潟だ秋田だ青森だ、いやいや北海道だ、ぐるっとまわって関東・茨城だ等々・・・実は全国にあったりする。

おそるべし熊本パワー。

正調・「お囃子よしこの」唄(阿波踊りの歌)

細かいことはチョイと横に置いておくとして、そのルーツとなった民謡の名を「ハイヤ節」と言う。限定すると、熊本県の港町・牛深で歌われた「牛深ハイヤ節」。

この民謡を祖とする各地の民謡の特徴は、出だしで「ハイヤー」だの「アイヤー」だの「ハア~」だの声が入ることだったりする。

では、どうして全国に広がったのか。

江戸時代に入り、熊本の船乗りたちが北前船などで各地の港を渡りながら移動する先々でこの民謡を伝えていったからだ。そして小気味よいリズムが受けて現地で定着したからだ。さらに、そんな港町でこの民謡を覚えたさすらいの芸人たちが陸路を歌い歩いたからだ。

結果、ルーツの牛深ハイヤ節は「ハイヤエー」、伝播先の徳島・阿波踊りは「ハアラ」、新潟・佐渡おけさは「ハアー」などといった具合に、全国各地にハイヤ~(ハア~)の声が響き渡ることになった。

佐渡おけさ  (おけさ会)

阿波踊りだけ見ても楽しいけど、民謡から見ると、壮大な歌の日本史がそこには在る。教科書には載らない日本史が。ロマンかもしれないですね♪
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