第3話「こどもの世界」
変わり映えしない毎日を捨てて旅に出たヘレンは、道に迷って入ったドラッグストアで、アンソニーという少年に出会います。車をバックさせたはずみで、アンソニーの乗った自転車とぶつかってしまい、アンソニーを家まで送ることになります。
アンソニーが家に戻ると、両親と姉、そして叔父の4人が出迎えますが、何か違和感を感じるヘレンでした。アンソニーがヘレンに家を案内することになり、ヘレンの荷物を預かった家族は、ヘレンがいなくなると荷物を奪い合い始めます。
アンソニーが家に戻ると、両親と姉、そして叔父の4人が出迎えますが、何か違和感を感じるヘレンでした。アンソニーがヘレンに家を案内することになり、ヘレンの荷物を預かった家族は、ヘレンがいなくなると荷物を奪い合い始めます。
ヘレンを案内するアンソニー
アンソニーを見失ったヘレンは、1人の少女がアニメを見ている後姿を見かけます。声をかけても振り向かない彼女は、アンソニーの実の姉でしたが、アンソニーによって口の無い姿にされていましたが、ヘレンは気づきませんでした。
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ヘレンを夕食に誘ったアンソニーですが、母親は準備をすると言っても、アンソニーに食事がどこにあったかを尋ねます。アンソニーは、思ったことを実現する能力を持った少年でした。アンソニーを恐れた家族はアンソニーの言いなりで、アンソニーの好物だけを食べ、アニメだけを流すテレビを見て過ごしていました。出ていこうとするヘレンを引き留めたいアンソニーは、叔父さんが手品をするからと言い始めます。叔父さんは、いつの間にかテレビの上に現れたシルクハットで、おっかなびっくりでウサギを出す手品を始めます。
うさぎのお化けに驚いたヘレンは、帰ろうとドアを開けますが、大きな瞳が覗いていて外に出ることができません。アンソニーは、紙の切れ端に書かれた「助けて、アンソニーは、化け物」というメモを見つけ、誰が書いたのかを探し始めます。叔父も両親も自分ではなく、姉のエセルではないかと言い始めます。自分に罪をきせられて起こったエセルは、ヘレンに何もかも話してしまいます。自転車の事故はアンソニーの策略で、実の姉は口を無くされ、本当の両親はもっとひどい目に合っていると。言われたアンソニーは、姉の「エセルをテレビの中に入ってしまえ」と叫び、エセルはアニメの中の妖怪に食べられてしまいます。
アンソニーは、アニメのお化けを出し、自分の力を見せつけますが、ヘレンに消すように言われ、しぶしぶいう事を聞きます。どうしてみんな自分を恐れるのか、特別な能力があるだけなのにと言ったアンソニーは、最後に「みんな消えてしまえ」と叫びます。
家族を望む場所に戻し、家も消してしまったアンソニーに、ヘレンは「力を制御する方法を、一緒に学びましょう」と伝え、アンソニーの出した車で共に旅立ちます。
家族を望む場所に戻し、家も消してしまったアンソニーに、ヘレンは「力を制御する方法を、一緒に学びましょう」と伝え、アンソニーの出した車で共に旅立ちます。
高度2万フィートの戦慄
飛行機恐怖症のジョン・ヴァレンタインは、飛行機の中でパニックになっていました。天候も悪く、気持ちを落ち着けるためのタバコは止められ、新聞を開けば飛行機事故の記事、近くに座っている子供は神経を苛立たせ、窓の外には稲光が光っていました。気分転換をしようと窓の外を見ていたヴァレンタインは、飛行機の翼の上に、何かがいるのを目撃します。
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精神安定剤の効果もあり、落ち着きを取り戻したヴァレンタインですが、窓の外が気になって仕方がありません。思い切ってブラインドを開けた窓の外には、化け物の顔が張り付いていました。騒ぐヴァレンタインに飛行機内は騒然とします。副操縦士がヴァレンタインを抑え込み、落ち着かせようと話をしますが、ヴァレンタインの、第一エンジンが故障しているという指摘に驚きながらも説得を続けます。ヴァレンタインが落ち着いてきたと思われた時、落雷があり飛行機が大きく揺れ、機内はパニック状態になります。
via blog.livedoor.jp
窓を割ったことで外に吸い出されそうなヴァレンタインを、連邦航空局の男が何とかつかみ止めます。上半身まで機体の外に出たヴァレンタインは、奪った拳銃で化け物に向かって打ちますが、化け物は軽くかわしてヴァレンタインのそばまでやってきます。ヴァレンタインの顔をつかんだ化け物は、ニヤリと笑って飛び去ってしまいます。何とか無事に着陸した飛行機を、地上のスタッフが検査しようとして、エンジンが以上に壊れているのを発見します。
エピローグ
ヴァレンタインを病院へ運ぶ救急車の運転手は、騒がしいと言って音楽を流し始めます。曲目はCCRの「ミッドナイトスペシャル」でした。「ひどい目にあったそうだね」とヴァレンタインに話しかけた運転手が、続けます。「もっと怖いものを見たくないか?」