人の不幸は蜜の味…!麻雀マンガ【スーパーヅガン】を振り返る
2015年11月11日 更新

人の不幸は蜜の味…!麻雀マンガ【スーパーヅガン】を振り返る

麻雀をやる人なら見た事があるのではないでしょうか? 「つかん」「づがん」「づがーん」「づぎゃん」「つかんぽ」なんて雀荘で叫んだりしましたよねw

8,345 view

麻雀マンガ【スーパーヅガン】とは?

スーパーヅガン

スーパーヅガン

竹書房の漫画雑誌『近代麻雀オリジナル』1981年6月号から1989年9月号まで連載された、片山まさゆき作の麻雀漫画である。同時期に連載されていた『ぎゅわんぶらあ自己中心派』と共に、片山の二大出世作かつ代表作の一つである。また、ここでは13年後に続編として連載された『スーパーヅガンアダルト』についても記述する。

(引用:wikipedia)
最初は『ジャンシリーズ』(サブタイトルの最後が「〜ジャン」で終わる)が5回連載された(単行本1巻巻末に収録)。絵はまだかなり稚拙だが、豊臣ら4人のキャラ設定と麻雀シーンの正確さは変わらなかった。その後『スーパーヅガン』のタイトルに直して連載する。連載当初は全く不人気だったが、後に安定した人気を誇り、連載半年後には『近代麻雀オリジナル』の看板漫画にまで成長し、当時の社長もこの作品をプッシュしたという。連載は8年に及び、連載終了してからもアニメ化(同氏の作品としては初であり、2015年現在唯一である)も果たしている。また、ツキの無さを示す「つかん」という言葉は雀荘で流行するほどであった。全9巻(大判)。
タイトルの意味は「つかん」=「ツキ(運)がない」を大げさにした表現。作品内でも運のなさの深刻さにつれて「つかん」「ヅガン」「スーパーヅガン」などの表現が頻出する。物語後半では負けが込むと主人公の周囲に「ツカンポの花」が咲くようになる。主人公がとことんツキがなく、麻雀に負け続ける様を描くという作風は、過去現在を問わず麻雀漫画においては異色中の異色である。また、学生(連載当初)が主人公の麻雀漫画も極めて珍しいものであった。
ツカンポの花に囲まれる主人公豊臣クン

ツカンポの花に囲まれる主人公豊臣クン

懐かしいですねぇ~。
負けすぎると、ハコが何個も頭の上に重なりますw

【スーパーヅガン】ストーリー

主人公、豊臣はかつて常に学力No.1を誇るエリート高校生だったが、織田率いる不良グループに絡まれ、麻雀ですってんてんにされてから、全てのツキを奪われてしまい、以後は何かと金を巻き上げられる真っ暗な青春を送っていた。そんなある日、ひょんな形で高校時のクラスメート、早見明菜(ヒロイン、後述)と再会。彼女は、すっかり変わり果ててしまった豊臣にショックを受けるも、自分の想いを赤裸々に告白、そして彼に麻雀をやめるように懇願する。
しかし、彼は腐れ縁の連中と麻雀を断ち切ることができず、連日借金を重ねる有様であった。痺れを切らした早見は素人ながら麻雀を覚え、彼の仇を取ろうとする。しかし早見自身が驚異的なツキの持ち主であったために、今度は彼女もすっかり麻雀の虜になってしまうのだった。
その後は主人公豊臣とヒロイン早見、そして不良グループの織田、明智、徳川などを中心に、色んなゲストキャラを巻き込み、面白おかしい麻雀シーンが描かれていく。

【スーパーヅガン】主な登場人物

豊臣秀幸(とよとみひでゆき)

豊臣秀幸(とよとみひでゆき)

ネーミングは豊臣秀吉。本編の主人公で、驚異的なツキの無さを持つ。特に相手への放銃(振り込み)が多い。打ち方そのものは、家族で麻雀を打っていた経験もあり、麻雀理論のセオリーにのっとった模範的な打ち方であるが、そのツキのなさゆえにまったくもって活かされず、とにかく読みが裏目に出る。自分がツイてないときには「つかん」「づがん」「づがーん」「づぎゃん」「つかんぽ」などと叫び、一種のツキの無さの度合いを表すバロメーターにもなっている。また、箱テンになると、箱を頭に被るのが特徴で、ツカンポの花という花を咲かせることも。身長は平均男性より少し低い程度で車の運転(ただし、ペーパーに近い)などもできるが、状況に応じて二頭身になったりするなどギャグテイストが強い。元々は優等生で、学年一の成績保持者であったが、下北沢大学(明治大学学生だった作者が、下北沢駅近くに住んでいたのが発祥)では豊臣だけ留年、雀荘『壱番館』でアルバイトをしながら生活している。また学生の弟と社会人の兄がおり、同様につかんぽ。豊臣兄弟三人がメンツとして揃っている卓に入った一名は「和了れないトライアングル」という生き地獄に陥り、たとえ3副露したとしてもテンパイすら困難となる。後述するヒロイン、早見明菜は高校時代からの友人で、お互い好き合ってはいるものの、決して恋人同士という関係ではない(アニメ版では豊臣の彼女という解説があったが、続編でヤスが「もどかしげな男女関係」と告げている)。豊臣が、自分がもし彼女とくっつけば、彼女を不幸にしてしまうのではないかという思いを抱き続けているからである(そのため、自分と波長の合うドジッ子タイプと意気投合したりしており、早見の気持ちをやきもきさせている)。

(引用:wikipedia)
早見明菜(はやみあきな)

早見明菜(はやみあきな)

ネーミングは早見優と中森明菜から(この頃片山は女性キャラにアイドルの名をよく使っていた)。1巻後半から参加した本編のヒロインで、驚異的なツキを持つ。配牌やツモに恵まれ、役満を連発するだけでなく、時に八連荘や天和などを上がることも。しかし、基本は素人なので満貫未満の得点計算ができない上、指し回しも豊臣よりずっと下手である。下手に考えて打つと振り込みを連発するような描写もあった。学業の成績も優秀で運動神経も抜群。豊臣のことが好きで、どんな事があっても放っておけない存在。大学卒業後は大手証券会社、野々村証券(元ネタは野村證券)に勤務。

(引用:wikipedia)
織田信太郎(おだしんたろう)

織田信太郎(おだしんたろう)

ネーミングは織田信長。不良グループの一人。通称「セオリー無視の一発屋」。サングラスとリーゼント、銜えタバコが特徴。とにかく押しが強く、リーチで「とおし」ばかり狙い、一発ツモばかり狙う。コネを使ってブジテレビ(フジテレビジョンのもじり)に入社したが、アシスタントディレクターという過酷で悲惨な仕事の為、さぼってすぐに退社。金遣いが荒く、豊臣から巻き上げた金はすぐギャンブル(パチンコやパチスロ)に消えてしまう。最終回では長距離トラックの運転手となる。運動神経はかなり良く、スポーツ万能の一面も。他のキャラと違い、一時的に早見に利用されていた以外は女っ気はない。

(引用:wikipedia)
明智光一(あけちこういち)

明智光一(あけちこういち)

ネーミングは明智光秀。不良グループの一人。理論派で麻雀の知識に明るく、またダマ聴や引っかけなど、トリックプレイを得意とする。また、織田、ヤスの二人が直情径行型なのに対し、クールに物事を観察していることが多い。リエという彼女はいるが、根っからのプレイボーイで、町でしょっちゅうナンパしている。卒業後は不正を犯して(親が試験問題を盗んできた)医師免許を取得してしまったが、上下関係があって大変な為、最終回では寒村で開業医を営む予定だった。

(引用:wikipedia)
徳川康兵衞(とくがわやすべえ)

徳川康兵衞(とくがわやすべえ)

ネーミングは徳川家康。不良グループの一人。角刈りが特徴で背は低い。房総弁丸出しで「あんだ〜?」が口癖。ツキの良さは早見に次ぐレベルだが、理論よりドラや役満にしか目が行かない。欲しい牌は片っ端から鳴いていく。メグミという彼女がいる。卒業後に、土地を売った見返りでコピーライターに斡旋してもらえたが(この時の上司は『自己中心派』でコピーライター麻雀をやっていたキャラのゲスト出演)、成果は全く出せず(但し、ごく短い期間のみヒットを飛ばしていたようで、高級マンションに居を構える話も)にクビに。最終回では実家の電気屋を継いで、故郷に電気を灯す?と語る。三人の中で一番出演頻度が高く、織田と明智が出ないのにヤスだけ出てきたり、『自己中心派』にゲスト出演した事も。『自己中心派』で非現実な麻雀劇画に憧れる無法松は、彼のキャラデザインのもじりである。モデルは片山の友人。

(引用:wikipedia)
ババプロ

ババプロ

タラコ唇と丸底眼鏡が特徴の男。実在モデルはプロ雀士の馬場裕一。プロ雀士の割に麻雀の実力は案外揮わず、よく例の三人組の餌食となっている。モデルの馬場同様、メンチンを得意とし、「くちびるヅモ」や「くちびるリーチ」を多用する。

(引用:wikipedia)

ゲーム化された【スーパーヅガン】

スーパーヅガン ~ハコテン城からの招待状~

スーパーヅガン ~ハコテン城からの招待状~

片山漫画のテレビゲーム化は『自己中心派』が大変有名だが、実はX1による『ヅガン』の方が先である。内容は基本的に『自己中心派』と同じ「麻雀のゲーム化だが、打ち手を務める各キャラクターが漫画に忠実に再現されている」もの。だが発売が中国地方の中小ソフトハウスだった為、その後の知名度は高くなかった。
後年他に、スーパーファミコンで2作品が発売されている。
スーパーヅガン -ハコテン城からの招待状-
スーパーヅガン2 ツカンポファイター明菜コレクション

(引用:wikipedia)

【CM】エレクトニックアーツビクター SFC スーパーヅガン ハコテン城からの挑戦状(1993年) - YouTube

スーパーヅガン ハコテン城の最初の3人とのマージャンのみ - YouTube

15分くらいの時間だけハコテン城をやってみたいと思います。 ちなみに、このゲームは一度クリアしています。
スーパーヅガン2 ツカンポファイター ~明菜コレクション~

スーパーヅガン2 ツカンポファイター ~明菜コレクション~

【スーパーヅガン】なんと1992年に当時としては珍しい深夜アニメとして放映されていた!

28 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「ぎゅわんぶらあ自己中心派」に登場したキャラクターの名前には懐かしいパロディーがいっぱい!

「ぎゅわんぶらあ自己中心派」に登場したキャラクターの名前には懐かしいパロディーがいっぱい!

かつてヤンマガで連載されていた「ぎゅわんぶらあ自己中心派」。当時の私は幼くて麻雀が分からずキャラクターがパロディーになっているのが面白かったのですが、後で読み返してみるとキャラ設定と打ち方にしっかりと関連性があって面白い!と感じたものです。
青春の握り拳 | 25,617 view
人気麻雀漫画を実写化した『麻雀覇道伝説 天牌外伝』シリーズがBS12 トゥエルビで放送中!!

人気麻雀漫画を実写化した『麻雀覇道伝説 天牌外伝』シリーズがBS12 トゥエルビで放送中!!

全国無料放送のBS12 トゥエルビにて、人気麻雀漫画実写化映画『麻雀覇道伝説 天牌外伝』シリーズより2作品が現在放送中となっています。
隣人速報 | 352 view
競艇・麻雀・競馬など、生き方そのものもギャンブル?芸能人ギャンブル狂伝説!

競艇・麻雀・競馬など、生き方そのものもギャンブル?芸能人ギャンブル狂伝説!

売れるかどうか運否天賦に委ねられている芸能界に身を投じるのはある種のギャンブル。それゆえ、親和性が高いからなのか、賭け事に熱中する(していた)タレントというのは意外と多いものです。今回はその中でも特に選りすぐりの芸能人ギャンブラーを紹介していきます!
こじへい | 6,942 view
初めて覚えたのはいつ?「麻雀」の思い出について語りましょう。

初めて覚えたのはいつ?「麻雀」の思い出について語りましょう。

家族麻雀や、学生時代の徹マンなど麻雀ってハマる人はハマっちゃいますよね!役満自慢から、麻雀飯など何でも語っちゃってください!
戦後を代表する麻雀小説の金字塔「麻雀放浪記」が劇画で復活!週刊大衆で連載がスタート!!

戦後を代表する麻雀小説の金字塔「麻雀放浪記」が劇画で復活!週刊大衆で連載がスタート!!

週刊誌「週刊大衆」(双葉社/毎週月曜発売)で劇画「麻雀放浪記」の連載がスタートした。阿佐田哲也による原作は、終戦直後の日本を舞台に、主人公・坊や哲が麻雀で激動の世を生き抜く様が描かれた。作家の伊集院静が題字を担当している。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト