NHKの朝ドラでデビューした女優たち
2022年1月1日 更新

NHKの朝ドラでデビューした女優たち

昭和の時代にNHKの朝ドラでデビューした女優、注目を集めたヒロインたちを懐かしい写真を交えながら紹介していく。

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『連続テレビ小説』通称『朝ドラ』

『連続テレビ小説』通称『朝ドラ』は、1961(昭和36)年に1年間続く帯番組として初めて放送された。第1作は、『娘と私』。当初は20分分間の番組だったが、1962(昭和37)年から月曜から土曜まで、朝8時15分から15分間の番組となった。1975年(昭和50年)に大竹しのぶが主演した『水色の時』から1作につき半年となり前期(4月 - 9月)と後期(10月 - 3月)に分けた半年間の放送となった。2010(平成22)年には、放送開始時間が朝8時に変わり、現在まで続いている。2019年の『なつぞら』(広瀬すず主演)で放送第100作目を迎えた。
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今回は、1975年(昭和50年)から1988年(昭和63年)の間に朝ドラでデビューした意外な女優たちを紹介していく。

大竹しのぶ『水色の時』昭和50年

NHK連続テレビ小説第15作『水色の時』最高視聴率46.8%。1975年4月7日から10月4日に放送された。医大生を目指すヒロイン役は大竹しのぶ(1957年7月17日生まれ)。
大竹しのぶ「グラフNHK」昭和50年4月号

大竹しのぶ「グラフNHK」昭和50年4月号

グラフNHK 1975年4月号
大竹しのぶは、1973年にフォーリーブスの北公次主演のテレビドラマ『ボクは女学生』の相手役一般公募に応募して合格、芸能界デビューした。翌年の高校2年生のときに『水色の時』ヒロインオーディションに応募、最終選考で選ばれた。選考に当たり、大竹を強く推す石森史郎とNHKは対立したという。当時17歳だったは、朝ドラ歴代最年少のヒロインとして本格的に女優デビューした。

昭和50年当時にNHKの番組を紹介する「グラフNHK」という宅配情報誌があった。「グラフNHK」の表紙を飾った大竹しのぶのとても芸能人とは思えない素朴さは衝撃的だった。朝ドラ出演で注目され後にブレイク。紫綬褒章を受章する大女優に成長した。

山咲千里『鮎のうた』昭和54年

NHK連続テレビ小説第24作『鮎のうた』最高視聴率49.1%。1979年10月1日から1980年4月5日に放送された。幼い時に母(吉永小百合)を亡くした女性が、船場の糸問屋に奉公。困難や苦労を乗り越え、大問屋を支える女主人になるまでを描く。ヒロイン役、山咲千里(1962年4月24日生まれ)のデビュー作品。
山咲千里「グラフNHK」昭和54年10月号

山咲千里「グラフNHK」昭和54年10月号

グラフNHK 1979年 鮎のうた 山咲千里 吉永小百合 長浜ロケ 花登筺/あめりか物語/黒澤明 影武者撮影現場/仁保/岸本加世子/草燃える 郷ひろみ
山咲千里は、1979年、高等学校在学中にNHK朝の連続テレビ小説『鮎のうた』ヒロインオーディションに合格して女優デビューした。

NHKの朝ドラ出身女優と聞いて一番驚いたのは山咲千里。清純派女優としてデビューしておとなしい女性を演じていたのだ。1992年にボンデージをコンセプトにした写真集『ANOTHER SKIN』を出版。セクシー路線への脱却を図った。その後ファッション・美容の分野にも進出した。ウエストを細くするために最下部の肋を左右一対抜いているという逸話を持つ。2018年にヌード写真集『NEW EARTH』発売。55歳になっても変わらぬスタイルを披露した。美を追求する山崎にNHK朝ドラヒロインの面影はない。

星野知子『なっちゃんの写真館』昭和55年

NHK連続テレビ小説第25作目『なっちゃんの写真館』最高視聴率45.1%。1980年4月7日から10月4日に放送された。男性社会の中で女性がカメラマンを目指し、仕事と家庭を両立させていく人生を描く。ドラマのモデルは写真家の立木義浩の母親・立木香都子女性。ヒロイン役、星野知子(1957年10月3日生まれ )のデビュー作品。
星野知子「グラフNHK」昭和55年4月号

星野知子「グラフNHK」昭和55年4月号

aグラフNHK 昭和55年4月なっちゃんの写真館 星野知子/樋口可南子
星野知子は、1979年頃に女性向けのモード系洋裁のファッション雑誌「装苑」のモデルとして活躍していた。1980年に『なっちゃんの写真館』ヒロイン役で女優として主演デビュー。多才かつ知的な星野は女優業の他に「ニュース・シャトル」のキャスターや音楽番組「ミュージックフェア」の司会を務めた。また、エッセイストとしても知られ『フェルメール夢想空想美術館』などの著書も多い。現在は、鎌倉市国際観光親善大使として活動している

紺野美沙子『虹を織る』昭和55年

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