若者の人気を集めた小さなスポーツカー、ワンダー・シビック
2017年9月29日 更新

若者の人気を集めた小さなスポーツカー、ワンダー・シビック

ホンダ・シビックが復活しました。新型は3ナンバーで価格も280万円と、高級車のようですが、我々ミドルエッジ世代にとっては小さくてスポーティなクルマ、というイメージが強く、最初のマイカーという人も多いはず。そのルーツ、ワンダーシビックを紹介します。

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ステーションワゴンには、シャトルの名が付けられた

ステーションワゴンには、シャトルの名が付けられた

写真は1984年11月に追加された4WD。
高い車高と広大なキャビン、台形のボディでステーションワ...

高い車高と広大なキャビン、台形のボディでステーションワゴンの新境地を開拓したシャトル。

ダッシュボードは3ボディとも共通で、シンプルなデザイン...

ダッシュボードは3ボディとも共通で、シンプルなデザイン。写真はシャトルのもの。

HONDA TVCM 1984 CIVIC SEDAN

4ドアセダンのCM。

HONDA TVCM 1983 CIVIC SHUTTLE

シャトルのCMも作られた。新しい楽しみ方を提案していた。

ワンダー・シビックが誕生した技術的背景

ワンダー・シビックが発売された1983年は、日本車のFF化(前輪駆動化)が進んだ時期でした。トヨタではカローラがフルモデルチェンジし、セダンはFF化されましたがクーペはFRが維持され、今でも人気のハチロクが登場しました。
シビックよりも走行性能を高めたバラード・スポーツCR-X

シビックよりも走行性能を高めたバラード・スポーツCR-X

外観のモチーフは、今年1月まで製造されていたCR-Zに引き継がれている。
また、この頃からラジエータの設置位置が変わり、スポーツカー以外の普通の乗用車でも、冷却風の取り入れ口がバンパー上のラジエータグリルから、バンパー下の開口部に変更されました。

ワンダー・シビックのデザインは、この変更が大きく、大衆車にはないような低いノーズと、そこから延びるのびやかなデザインを実現しました。
シビックよりもスポーティなセダンとして発売されたバラード

シビックよりもスポーティなセダンとして発売されたバラード

ヘッドライトの形状が異なる。
また、販売店の多チャンネル化に対応した兄弟車として、1983年7月に2+2クーペのバラード・スポーツCR-Xが、9月にはバラード(4ドアセダンのみ)が発売されました。バラード・スポーツCR-Xの性能は高く、「FFライトウェイトスポーツ」という新ジャンルを開拓。海外ではシビックCRXの名で販売されました。

1984年10月24日には、1600ccDOHCエンジンを搭載したSiを追加。全日本ツーリングカー選手権(JTC)などのレースでも活躍し、以後、シビックは若者の間で、スポーツカー的な位置付けになりました。1985年9月にマイナーチェンジされましたが、前期型が好評だったため、デザインに大きな変更は加えられませんでした。
マイナーチェンジで、1600ccと1500ccのリアガ...

マイナーチェンジで、1600ccと1500ccのリアガーニッシュがテールライトと同色に変更された。

HONDA TVCM 1985 CIVIC HB

マイナーチェンジのCMでは、大きな変更点となったリアスタイルを写していたが、BGMを含めてキープコンセプトだった。

シビックのイメージを10年以上に渡って確立

3ドアハッチバックのデザインイメージは、1991年発売の5代目まで継承されました。それほど、出来がよく、シビックのイメージを決定づけたのです。

3代目から6代目までのシビックは、1300~1600ccという小さな排気量と実用性の高さ、そして何よりもスポーティな走行性能により、多くの若者の支持を集めました。このクラスの他車はファミリーカーのイメージが強いため、初めての新車としてシビックを購入する若者も多かったです。そして、ホンダの屋台骨としてシビックは君臨していました。
ワンダー・シビックのキープコンセプトでフルモデルチェン...

ワンダー・シビックのキープコンセプトでフルモデルチェンジされた4代目は、「グランドシビック」のキャッチコピーが付けられた。写真は北米仕様。

しかし、2000年にフルモデルチェンジした7代目では、5ドアハッチバックと4ドアセダンのみのラインナップとなりました。所得の増加とRVブームによりスポーティな小型車を求める層が減ったこと、6代目で設定されたタイプR以降は、3ドアの売れ筋がタイプRに偏重してきたことなどが背景にあるようです。そのため、日本では3ドアハッチバックの製造が行われなくなり、イギリス工場で製造された3ドアハッチバックのタイプRが日本に逆輸入されました。

さらに2001年に発売されたコンパクトカー、フィットが大ヒットし、シビックのポジションはさらに上に位置付けられました。2005年発売の8代目では3ナンバーサイズになり、4ドアセダンのみラインナップ。そして、2010年に日本でのシビックの販売が終了しました。なお、2009年にはイギリス工場製の3ドアハッチバックのタイプRが日本でも限定販売されました。
5代目は「スポーツシビック」のキャッチコピーが付けられた。

5代目は「スポーツシビック」のキャッチコピーが付けられた。

その後も、ワールドカーとしてシビックは海外で製造・販売され、2011年に9代目が、2015年に10代目が登場しました。2017年から日本でも久々に製造・販売が再開されたモデルは10代目になります。

1972年の誕生以来、45年もの歴史を重ねてきたシビック。日産のスカイラインがすっかり高級車になったり、多くのクルマが廃止される中で、シビックが上級の位置付けに推移することは自然な流れなのかもしれません。
5代目はセダンのフォルムが大きく変わり、「フェリオ」の...

5代目はセダンのフォルムが大きく変わり、「フェリオ」のサブネームが付いた。

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