1993年12月リリース、trf 『寒い夜だから…』
TRF(当時はtrf)による冬の定番曲『寒い夜だから…』。
「EZ DO DANCE」で衝撃的なデビューを果たして以降、新鮮なダンスミュージックを打ち出していたTRFがそれまでと大きく異なる路線へ踏み出した切なさ溢れるミディアム・バラード。
「EZ DO DANCE」で衝撃的なデビューを果たして以降、新鮮なダンスミュージックを打ち出していたTRFがそれまでと大きく異なる路線へ踏み出した切なさ溢れるミディアム・バラード。
この『寒い夜だから…』について、TRFメンバーのDJ KOOは「ずっと4つ打ちの曲を出していた中で、ダンスミュージック以外のリスナーにも聴いてもらえるような内容として打ち出した曲だった」と語っている。
その狙いは見事に当たり、ダンスミュージックには抵抗感のある層へのアプローチに成功。
オリコン最高位8位とシングルとして初のオリコンベスト10入りを果たした。
これを弾みに、1994年2月9日リリースのアルバム『WORLD GROOVE』で初の1位を獲得。
1994年5月25日にリリースした次のシングル『survival dAnce 〜no no cry more〜』でも1位を獲得し、TRFにとって大きな転換点となった曲である。
累計売上は67.4万枚。
その思い入れの強さからか、翌年同時期と2006年に『寒い夜だから…』を再リリースしている。
また、1995年12月1日にリリースされたアルバム『BRAND NEW TOMORROW』には久保こーじがアレンジした『HOT WINTER NIGHT~samuiyorudakara~』の曲名でリメイクが収録されている。
その狙いは見事に当たり、ダンスミュージックには抵抗感のある層へのアプローチに成功。
オリコン最高位8位とシングルとして初のオリコンベスト10入りを果たした。
これを弾みに、1994年2月9日リリースのアルバム『WORLD GROOVE』で初の1位を獲得。
1994年5月25日にリリースした次のシングル『survival dAnce 〜no no cry more〜』でも1位を獲得し、TRFにとって大きな転換点となった曲である。
累計売上は67.4万枚。
その思い入れの強さからか、翌年同時期と2006年に『寒い夜だから…』を再リリースしている。
また、1995年12月1日にリリースされたアルバム『BRAND NEW TOMORROW』には久保こーじがアレンジした『HOT WINTER NIGHT~samuiyorudakara~』の曲名でリメイクが収録されている。
via www.amazon.co.jp
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PVも2種類ある『寒い夜だから…』
『寒い夜だから…』はPVも2種類存在し、それぞれビデオ『WORLD GROOVE』と『Ultimate Films』に収録されており、『Ultimate Films』に収録されたバージョンは『寒い夜だから… (1994 Ver.)』とされている。
【動画】TRF / 寒い夜だから
『WORLD GROOVE』収録バージョン
via www.youtube.com
【動画】TRF / 寒い夜だから(1994 version)
『Ultimate Films』収録バージョン
via www.youtube.com
どちらのPVもモノクロのシーンが含まれており、ノスタルジーを意識させる作りになっている。
幻想的な雰囲気を醸し出す『Ultimate Films』収録バージョン(1994 Ver.)も良いが、個人的にはブルックリンの街並みを背景にした『WORLD GROOVE』収録バージョンの方が歌詞の世界観とマッチしていて好みである。
CDで聴くのも良いが、やはりTRFは歌とダンスの一体感を楽しめるPVやライブで楽しみたい。
幻想的な雰囲気を醸し出す『Ultimate Films』収録バージョン(1994 Ver.)も良いが、個人的にはブルックリンの街並みを背景にした『WORLD GROOVE』収録バージョンの方が歌詞の世界観とマッチしていて好みである。
CDで聴くのも良いが、やはりTRFは歌とダンスの一体感を楽しめるPVやライブで楽しみたい。
『寒い夜だから…』の歌詞で描かれている切ない気持ち
夢を追い彼女の元を離れた男性への気持ちを歌った切ないラブソングと解釈できる。
寒い夜だから 明日を待ちわびて
寒い夜だけは あなたを待ちわびて
「明日を待ちわびて」や「あなたを待ちわびて」というサビのフレーズや、二番の歌詞に出てくる「都会の合鍵は今は置きざりで」という部分から二人はまだ別れていないことがわかる。
そして、「時計の針さえも 違う場所を指す」で二人は違う国にいることは判明。
初期PVのロケ地はニューヨークのブルックリンであり、恋人は「夢を叶えて戻ってくるよ」と誓いニューヨークへ旅立ったというストーリーが頭に浮かぶ。
寂しい気持ちを押し殺し、夢を追う恋人の背中を押した。
しかし、冬の寒い夜には哀しさや切なさが溢れ出てしまう…。
そんな健気な女心がこの歌詞から伝わってくる。
そして、「時計の針さえも 違う場所を指す」で二人は違う国にいることは判明。
初期PVのロケ地はニューヨークのブルックリンであり、恋人は「夢を叶えて戻ってくるよ」と誓いニューヨークへ旅立ったというストーリーが頭に浮かぶ。
寂しい気持ちを押し殺し、夢を追う恋人の背中を押した。
しかし、冬の寒い夜には哀しさや切なさが溢れ出てしまう…。
そんな健気な女心がこの歌詞から伝わってくる。
ボーカルYU-KIの高く張りのある声が、愛する人に会えない切なさと悲しみ、そして苛立ちを見事に表現している。
切ない心の叫びを表現しながら、暗くなり過ぎていないので聴く人の心にスーッと入ってくる。
切ない心の叫びを表現しながら、暗くなり過ぎていないので聴く人の心にスーッと入ってくる。
I miss you,I miss you,I miss you…
サビの前に入る「I miss you」のコーラス。
声からおそらく小室哲哉だと思う。
このコーラスはサビ前に入れることで、サビの印象を強く引き立てるだけでなく、歌詞としても非常に重要な位置を占めている。
男性の声で「I miss you」と入ることで恋人(男性側)の気持ちも離れておらず、二人は今も愛し合っているのに会えないという印象を残し、切なさを際立たせている。
声からおそらく小室哲哉だと思う。
このコーラスはサビ前に入れることで、サビの印象を強く引き立てるだけでなく、歌詞としても非常に重要な位置を占めている。
男性の声で「I miss you」と入ることで恋人(男性側)の気持ちも離れておらず、二人は今も愛し合っているのに会えないという印象を残し、切なさを際立たせている。
小室哲哉が明かしたTRF『寒い夜だから…』誕生秘話
2015年11月に東京・新宿で行われたイベントに出席した小室哲哉は、冬の名曲と言われる『寒い夜だから…』が誕生した経緯を明かした。
当時、小室は東京都港区のスタジオまで自転車で5分の距離に住んでいた。
いつものように自転車で自宅からスタジオに向かったが、その夜はあまりにも寒かったという。
寒さに耐えながらスタジオに向かうと「寒い夜だから…」というフレーズが頭に浮かんできて、スタジオ到着するまでの5分間でメロディまでほぼ出来上がっていたと語った。
とにかく早く暖かいスタジオに到着したいという気持ちが、歌詞の『明日を待ちわびて』というフレーズに繋がったとのこと。
膨大な歌を世に送り出してきた小室だが「こんなにスムーズにできた歌詞はなかったと思います」と振り返っている。
名曲が生まれるのはそんな意外なシーンなのかもしれない…。
当時、小室は東京都港区のスタジオまで自転車で5分の距離に住んでいた。
いつものように自転車で自宅からスタジオに向かったが、その夜はあまりにも寒かったという。
寒さに耐えながらスタジオに向かうと「寒い夜だから…」というフレーズが頭に浮かんできて、スタジオ到着するまでの5分間でメロディまでほぼ出来上がっていたと語った。
とにかく早く暖かいスタジオに到着したいという気持ちが、歌詞の『明日を待ちわびて』というフレーズに繋がったとのこと。
膨大な歌を世に送り出してきた小室だが「こんなにスムーズにできた歌詞はなかったと思います」と振り返っている。
名曲が生まれるのはそんな意外なシーンなのかもしれない…。
1993年12月15日にavex traxよりリリース。
プロデュース:小室哲哉
作詞・作曲・編曲:小室哲哉