はじめに
今回のRX-121 ガンダムTR-1ヘイズルという機体はベースがジム・クゥエルで頭部のみをガンダムタイプに載せ替えたに過ぎない物でした。まぁ言ってしまえば「ガンダムもどき」ともいえる機体だったのですが、改修や追加装備などで最後のTR-6の頃は当時最強のマシンといえるほどの機体に仕上がっていました。この物語は小説版と漫画版しかありませんが、登場するMS、MAなどは全て公式設定されています。ヘイズル以外にも魅力的な機体が数多く登場し、是非一度ご紹介したいとも思っています。それにしてもこのヘイズルという機体のヴァリエーションが多いことには驚きましたが頑張って書いていきますので楽しんで読んで頂ければと思っています。
via アドバンス・オブ・Z ティターンズの旗のもとに
RGM-79Q
ジム・クゥエル
左側がコンペイトウ方面軍仕様
右側がヘイズル予備機
頭頂高 18.0m
本体重量 39.8t
全備重量 56.3t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,420kW
推力 27,000 kg×2(背部)
1,870 kg×4(足部裏側)
(総推力)61,480kg
武装 頭部60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル
ジム・ライフル
ビーム・ライフル
シールド
右側がヘイズル予備機
頭頂高 18.0m
本体重量 39.8t
全備重量 56.3t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,420kW
推力 27,000 kg×2(背部)
1,870 kg×4(足部裏側)
(総推力)61,480kg
武装 頭部60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル
ジム・ライフル
ビーム・ライフル
シールド
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
ジムのバリエーション機のほとんどが白系統の塗装であるのに対し、本機はティターンズカラーである黒系統の塗装が施されている(例外としてコンペイトウ所属の連邦軍仕様の機体は、ジム改と同様の塗装が施されている)。ティターンズテストチームに配備されたうちの1機は、ガンダムヘッドの装備や強化パーツの追加・パーツ交換などの改造が施され、実験機RX-121ガンダムTR-1[ヘイズル]として用いられた。
この機体がヘイズルのベースとなったものです。特に予備機は単にガンダムタイプの頭部を付けただけのものでジム・クゥエルそのものといってもよいでしょう。ヘイズルはさすがに装備の変更や改修を受けていて、この機体とはそこそこ違うものになっています。
RX-121
TR-1 [ヘイズル] GUNDAM TR-1[HAZEL]
頭頂高 18.1m
本体重量 42.1t
全備重量 65.4t(トライ・シールド・ブースター装着時)
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(一部ルナ・チタニウム合金)
出力 1,420kW
武装 ビーム・サーベル
多目的ランチャー(選択式)
ビーム・ライフル
シールド
シールド・ブースター 他
本体重量 42.1t
全備重量 65.4t(トライ・シールド・ブースター装着時)
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(一部ルナ・チタニウム合金)
出力 1,420kW
武装 ビーム・サーベル
多目的ランチャー(選択式)
ビーム・ライフル
シールド
シールド・ブースター 他
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
本機は、宇宙世紀0084年にティターンズがMSの最新技術を評価するため、コンペイトウ工廠にて作製した実験機。大型決戦兵器「ガンダム・インレ」の開発を目標としたTR計画の試作1号機であり、インレの中核となる拡張性に優れたMSの試作機でもある。また、一年戦争の活躍により伝説的名機となったガンダムを模したタイプの頭部を装着することによる友軍および敵軍(特にジオン残党軍)への心理的影響、さらにはその存在自体が戦局に与える効果の検証も目的としている。
物語の序盤で「ティターンズ・テスト・チーム(通称T3)ブラック・オター小隊」で隊長のウェス・マーフィーが搭乗し、その実力を見せつけていました。ベースのジム・クゥエルはティターンズの主力機として運用されていただけに、基本性能も結構高かった上に交換パーツが容易に手に入ることなど「TR計画」の最初の機体に選ばれたのは至極当然のことだったのかもしれません。しかし考えてみれば、この頃ガンダムMK-Ⅱの開発も多分始まっていたのではないでしょうか?ガンダムタイプの機種を2機種同時に開発しようとしていたことになりますよね。もっともこちらのテスト・チームの方は新型の実戦での評価試験が主目的なのでその戦闘データから得られた結果が新型MSの開発にフィードバックされていたのでしょう。
RX-121
ガンダムTR-1[ヘイズル]フルアーマータイプ[GUNDAM TR-1[HAZEL]FULL ARMOR]
増加装甲として着脱可能なのは胸部および腹部とフロントアーマー部のみである。被弾した装甲を容易に交換できる高いメンテナンス性を実現するため、被弾率の高い機体前面装甲のみを着脱可能としている。この増加装甲はガンダムNT-1やジム・キャノンIIのものと同タイプのものである。
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
この形態の欠点は機体重量の増加や慣性モーメントの変化、増加装甲による可動範囲の制限、AMBAC性能の低下により、本来の機動力が失われてしまうことである。開発当時はビーム兵器が一般的となりつつあったため、その効果を疑問視する意見もあった。
サイド1 25番地内での戦闘で1Gの重力下では特にこの機体の欠点が浮き彫りにされていました。やはり追加装甲の重さは足枷となっていたようでパイロットが難儀しているシーンが描かれています。元々、ジム・クゥエルに追加装甲を固定式で装備しているうえに、さらに装甲を追加するには出力のアップやスラスターやバーニアを追加したり強化する必要があったのではないでしょうか?
RX-121
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
「最終形態」とも呼ばれる。シールドは両前腕部とブースターポッドのラッチに装着され、一方向に推力を集中させることによりモビルアーマー (MA) 並の高い加速力を得ることができる。胸部補助アクチュエーター・ユニットの多目的スペースにはフォールディング・グリップが設置され、これを展開して保持することで両腕部を固定し、肩関節への負荷を低減して安定した巡航を行う。推力方向を一方に揃えるというこの形態のコンセプトは、後の可変MSの開発にも貢献している。
UC0085.7.31 後に30バンチ事件として記録に残されたバスク・オム大佐主導のもと立案、実行されたG-3毒ガスを使って、活動家たちをコロニー一つ丸ごと数千万人の住人と共に虐殺する作戦が遂行された。その後方支援をになった「T3小隊」(秘密裏に行われた作戦のため実行部隊以外は内容を全くしらなかった。)がザンジバルを母艦としたウインチを使う特殊装備のMS部隊と交戦、危機に陥った時に、母艦の「アスワン」に残っていたオードリー・エイプリル中尉が救出に向うときに背部にもう一枚追加でブースター付きのシールドを装備した高機動の形態でした。