1981 混声合唱のためのカンタータ 「土の歌」 佐藤 眞 作曲 大木 惇夫 作詞
混声合唱のためのカンタータ 土の歌[2009年改訂版] (1265) | 大木惇夫, 佐藤眞 |本 | 通販 | Amazon
歌詞の意味を要約しました。
命の糧を作り出す土。その土と共に生きる人間。土への感謝と、自然の繰り返される「生」の神秘を歌っています。
第2楽章「祖国の土」
土とは大地。人間は大地の上で日々生きている。故郷の、祖国の大地の尊さと愛おしさ。
第3楽章「死の灰」
護るべき大地、世界を滅ぼすのは人間である。文明、科学を作り出し、間違った使い方をする
愚かな人間である。原爆への怒りと犠牲者への哀悼。
大地を汚した人間が、もぐらのようにその大地の下に逃げ込む愚かさ。怒りを皮肉に込めて表します。
第5楽章「天地の怒り」
ついに人間の自然を汚す愚かな行為に、自然が天災となり怒りを爆発させます。そして人類が、自らの過ちによって傷つけられます。
第6楽章「地上の祈り」
愚かな人間の犯した罪を、鎮めて、復活させてくれるのは傷つけてしまった自然しかない。
大地と自然の大きな懐を信じて、感謝して日々を耐えていこう。
第7楽章「大地讃頌」
大地への限りない感謝と賛美。
そんなこと、全然知らずに歌ってました。
土の歌 第5章が まさに現代に起きているようで…
大木さんの怒りが第5章で爆発してます。
広島生まれの大木さんの、故郷への愛情が怒りへと変わっているのがよくわかります。
そしてそれがまさに現代に次々と起こっていると思いませんか?
地震、津波、福島の原発事故、火山の爆発、記録的豪雨の水害…
これまでの人間の戦争、原爆、そして現代の原子力依存に対して、自然が圧倒的な力を見せつけて警告しているのかもしれないですね。
驚くべきは、それを50年前に予言したかのような大木さんの詩になっているのです。
大木さんの思いは広島の地に
http://www.geocities.jp/takashisatosendai/jissen/daichi-ooki.htm
忘れられた詩人の伝記 - 父・大木惇夫の軌跡 | 宮田 毬栄 |本 | 通販 | Amazon
真実なのか?都市伝説か?「土の歌」には幻の第8楽章があった?!
大地讃頌が「土の歌」の終曲とされていますが、実は、このカンタータには最後の第8楽章が作られていたというお話があります。
幻の第8楽章とは?
幻ということは、本当にあるのか、本当はないのかもわかりません。
でも内容は以下の通りと言われています。
女神を讃える人々…。ところが、その女神は人間を食い殺し始めます。
女神によって人類は一人残らず食い殺され、地球上から人類は消滅します。
そして、その人類がいなくなった地球に真の平和が訪れたのでした」