人間椅子・和嶋慎治さんの単独ロングインタビューに成功♪
長年に渡って人間椅子のファンであった為、ちょっと興奮気味のミド編インタビュアーでしたが、和嶋さんは終始柔和でどんな質問にも丁寧にお答え頂けました♪
人間椅子「おどろ曼荼羅 ~ミュージックビデオ集~」ダイジェストムービー
編集部
まず、4月4日に『おどろ曼荼羅~ミュージックビデオ集~』を発売という事ですが、このタイミング(メジャーデビュー29周年)での発売になった理由や想い等をお聞かせください。
そうですね。私たち「イカ天」でデビューして29年、来年で30周年を迎える中で色々と自分たちのギアをシフトアップして行きたいと言う事。
そして、アルバムや新曲の発売時にMVを制作するわけですが、それらはいってみれば細切れのままだったので、ここでそのMVを一堂に会してみるのもいいなあと思い、折角ですので一つの作品として出せればと思いました。
29年間のMVという事なので、その時々のテクノロジーの進歩や我々の若者・壮年・中年・初老という歳のとり方も「映像」として併せてみていただければなあと思っております。
編集部
ありがとうございます。
鈴木さんの体型、風貌の変化にも注目ですね!?
こうやって一つの作品にしてみると、確かに鈴木君の変貌は注目に値するところだと思います(笑)
といいつつ、自分もだいぶ変わってますが(笑)
編集部
「人間椅子」と言うと「和ロック」の元祖等と言われたりしますが、他のバンドの活動に左右されず我が道を極めていく「アスリート型」バンドのように思えます。
他人より先ず自分たちと戦うような…。
もしかしたら、そうかも。
音楽や文学、絵画もそうですが芸術と言われる分野は、たとえテクニック的に劣っていたとしても、オリジナリティの追求がうまく出来れば100点だと思っています。
他アーティストの音楽もたまに聴くのですが感動するというより、同業者目線でここは良いなとか、自分だったらここはこうするなと言う考えが出てきてしまい、そんなに影響を受けるということはないんですよね…。
編集部
ありがとうございます!
私もそんなブレない人間椅子が大好きです!
編集部
今回発売される『おどろ曼荼羅~ミュージックビデオ集~』の内容についてですが、時代を追いながら作品ごとに当時の色々な思いや、人間椅子の骨格である「怪談・死・エロス」という3つのテーマを強く意識された曲などをお教え頂けますか。
先ずはデビュー当時の2本「りんごの泪」(1990)、「夜叉ケ池」(1991)についてお願いいたします。
人間椅子は基本的に「君が好きだ、付き合いたい」みたいな恋愛ソングは作らない方針です。そこは他のアーティストにお任せするとして(笑)。
でも、「夜叉ケ池」や2006年の「品川心中」は人間椅子的恋愛ソングなのかもしれません。
また、この時代はまだ「バブル時代」や「バンドブーム」の勢いが残っていてMVに関しても予算があったと思っています。
事務所の主導での作品でしたね。
外人モデルさんを沢山起用した夜叉ケ池のMVのモデル料はひょっとしたらそれだけで現在のMVが1本作れるのでは?と言う感じでした(笑)
編集部
え?!おいくらぐらいだったのでしょうか?
それはちょっと言えません…(笑)
編集部
次の2曲、「ギリギリ・ハイウェイ」(1995)と「ダイナマイト」(1995)のMVですが、私は初めて拝見させていただきました。
この2曲はパワーと勢いがあって、とても好きな作品です。
この頃はインディーズ時代でバンドとしても苦しい時期でもありました。
この時、地元の青森で「人間椅子倶楽部」と言うレギュラー番組があって、そこで作成して頂いたのがこの2本のMVです。
お金のかかってなさがわかるMVでしょ?(笑)
この2曲に関しては今回のMV集の目玉でもあり、正直私たちも存在を忘れかけてたMVでもありました。
しかし、今回このMV集に収録できたことが本当にうれしく思っていますし、懐かしさも感じますね。
是非、皆様にも見て聴いて楽しんでいただきたいです。
しかし、鈴木君は「ダイナマイト」でなんで変なサングラスをかけてるのかな?
編集部
あ、それは「ダイナマイト」(パチンコ台をテーマにした曲)のキャラクターを意識したのではないですかね?
そうなの!?
今度本人に確認しておきます(笑)
TKXA-1119 (Blu-ray)
TKBA-1251 (DVD)