レゲエを広く世間に知らしめた「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」
2016年6月14日 更新

レゲエを広く世間に知らしめた「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」

もう2度と現れることのない天才のひとりと言えるであろう「ボブ・マーリー」。波乱に満ちた人生を送っていますが、その都度発表された楽曲は、今もなお人々の心を打ち抜きます。

4,268 view

来歴

Bob Marley

Bob Marley

ボブ・マーリーは、1945年2月6日にジャマイカ・セント・アン教区のナイン・マイルズに生まれました。
ステプニー・オール・エイジ・スクールに通い、そこで後にウェイラーズを一緒に結成することになるバニー・ウェイラーと出会っています。

10歳のときに父親が亡くなり、経済的に困窮した母親とボブ・マーリーはキングストン郊外のスラムに移り住みました。
そして、14歳で学校を中退し、バニー・ウェイラーと共に音楽活動を開始しました。
Bunny Wailer

Bunny Wailer

ザ・ウェイラーズのオリジナルメンバーです
1962年、ビバリーズ・レーベルよりボビー・マーテル(Bobby Martell)名義で「One Cup of Coffee」、「Judge Not」を発表しプロ・デビューを果たしました。
そして、翌1963年には、ピーター・トッシュらとティーネイジャーズ(後、ウェイラーズに改名)を結成しデビューしています。
Peter Tosh

Peter Tosh

1970年にベースのアストン・バレットと、ドラムのカールトン・バレットのバレット兄弟が加入したことでウェイラーズはカリブ圏のスーパースターになりました。
Aston Barrett

Aston Barrett

Carlton "Carly" Barrett

Carlton "Carly" Barrett

1973年、ウェイラーズはアイランド・レコードと契約し、初のメジャー・デビューアルバム、『キャッチ・ア・ファイア』をリリース。同年に早くもセカンド・アルバムとなる『バーニン』もリリースしています。
アイ・ショット・ザ・シェリフ/エリック・クラプトン

アイ・ショット・ザ・シェリフ/エリック・クラプトン

1974/8/3リリース
1974年には、『バーニン』に収録されていた「アイ・ショット・ザ・シェリフ」をエリック・クラプトンがカバーし、全世界で大ヒットしたことで、ボブ・マーリーの名前も広く世間に知れ渡りました。

しかし、順調にいくと思われた矢先、レコード会社への不満からピーター・トッシュとバニー・ウェイラーはウェイラーズを去ってしまいます。

ボブ・マーリーは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズとして活動を継続し、10月にアルバム『ナッティ・ドレッド』を発表しました。
Bob Marley & The Wailers

Bob Marley & The Wailers

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズは
ボブ・マーリー:ギター、リードヴォーカル、ソングライティング
バレット兄弟、
ジュニア・マーヴィン、
アル・アンダーソン、
アール・ワイヤ・リンド、
タイロン・ダウニー、
アルヴィン・パターソン

コーラス:リタ・マーリー、ジュディ・モワット、マーシャ・グリフィス
Bob Marley & The Wailers

Bob Marley & The Wailers

政治活動にも深くかかわりながら、発表したアルバムは全て全米アルバム・チャートにランクインするという安定した音楽活動を行っていましたが、悪性のメラノーマを発症してしまい、1981年5月11日に36歳という若さで亡くなってしまいました。
同月21日にはキングストンにて国葬が行われています。

キャッチ・ア・ファイア

Catch a Fire

Catch a Fire

1973年4月13日 リリース
全米最高位:171位
記念すべきメジャー第一作!

【収録曲】
1. コンクリート・ジャングル
2. スレイヴ・ドライヴァー
3. 400イヤーズ
4. ストップ・ザット・トレイン
5. ロック・イット・ベイビー
6. スター・イット・アップ
7. キンキー・レゲエ
8. ノー・モア・トラブル
9. ミッドナイト・レイヴァーズ
ボブの海外進出作として非常に評価の高いアルバム。レゲエと言う音楽が世界に向けて発信されたというより、言葉の壁を突き抜けてボブのソウルが聴衆の心に宿った瞬間である。ジャンルやカテゴリーでは無く、聴く者の魂を鷲掴みにできる力を持った音こそがソウルであり、それを持たないアルバムは名盤になる資格を持たない。そういう意味において、このアルバムは疑いようも無く、ソウルの名盤である。
52 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

結成50周年を越えた超老舗レゲエバンド:インナーサクルってすごい!

結成50周年を越えた超老舗レゲエバンド:インナーサクルってすごい!

インナー・サークル(Inner Circle)といえば、このバンドきっかけでレゲエを知った人も多かったはず。「ズンチャ・ズンチャ〜」と一定のリズムがなんとなく耳について、軽い感じの歌声が、ゴキゲンなパーティソングというイメージではないでしょうか。ジャマイカの老舗レゲエバンド、インナー・サークルのヒット曲をまとめました。
Himasasa | 1,394 view
レゲエを身近な音楽にした功労者、UB40。

レゲエを身近な音楽にした功労者、UB40。

ニール・ダイアモンドの「レッド・レッド・ワイン」やエルヴィス・プレスリーの「好きにならずにいられない」をレゲエにアレンジして世界的に大ヒットさせたUB40。聴きやすくPOPなそれらカバー曲のおかげで、レゲエがとても身近なものになりました。
obladioblada | 3,173 view
グラビア、バララエティだけじゃない!鈴木紗理奈さんの出演ドラマまとめ

グラビア、バララエティだけじゃない!鈴木紗理奈さんの出演ドラマまとめ

鈴木紗理奈さんといえばグラビアやバラエティ番組のイメージが強いと思いますが、ドラマにも出演されています。出演数はそれほど多くないですがどれも印象に残る作品。鈴木紗理奈さんの出演ドラマをまとめました。
saiko | 185 view
ラララ『Love Somebody』織田裕二が当時開発に湧いたお台場を歩くシーンが印象的な「踊る大捜査線」主題歌

ラララ『Love Somebody』織田裕二が当時開発に湧いたお台場を歩くシーンが印象的な「踊る大捜査線」主題歌

織田裕二のシングル『Love Somebody』。1997年放送のフジテレビ系ドラマ「踊る大捜査線」の主題歌で、当時開発により人気を集めた東京臨海副都心(お台場)を舞台とした名作です。レゲエシンガーのマキシ・プリーストとの共演も貴重な楽曲を特集します。
ひで語録 | 4,827 view
1993年リリース【UB40】の「(I Can't Help) Falling In Love With You」を振り返る

1993年リリース【UB40】の「(I Can't Help) Falling In Love With You」を振り返る

この記事では、1993年にリリースされた【UB40】の「(I Can't Help) Falling In Love With You」に焦点を当て、それに付随することも振り返ってみたいと思います。
つきねこ | 1,636 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト