『魔女っ子メグちゃん』は魔女「神崎メグ」と魔界の女王候補となるライバル「郷ノン」との駆け引きを描くお話
2016年3月28日 更新

『魔女っ子メグちゃん』は魔女「神崎メグ」と魔界の女王候補となるライバル「郷ノン」との駆け引きを描くお話

東映魔女っ子シリーズ第7作の『魔女っ子メグちゃん』(1974年)は主人公の魔女「神崎メグ」と魔界の女王候補となるライバル「郷ノン」との駆け引きを描くお話しでした。『魔女っ子メグちゃん』の大きな見所である「神崎メグ」と「郷ノン」の魔法対決などを中心に振り返ってみましょう。

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視聴者サービスで、メグの魔法でノンのスカートをめくると...

視聴者サービスで、メグの魔法でノンのスカートをめくるというのもあった。

さすが70年代。

魔界の者たち

サターン

サターン

声 - 野沢雅子
第27話から登場。自らを「闇女王」と呼ぶ凶悪な魔女で、現女王への復讐のため、メグやノンを亡き者にし次期女王になるべく、魔界の者を使うなどしてメグ達の抹殺を謀る。死神が持つような、大きな鎌を武器としている。

初登場の際はメグへの間接的な攻撃としてマミを狙い、温厚な女魔法使いを装ってメグに近づき、巨大なサソリの使い魔を操るがメグの魔法に敗れて以後もたびたびメグを付け狙う。

第71話での最終決戦でメグをあと一歩のところまで追い詰めるも、家族や仲間達の応援を受けて奮起したメグが起死回生で放った大魔法に逆転されて敗れ、消滅。

出典:wikipedia/魔女っ子メグちゃん
凶悪な魔女「サターン」

凶悪な魔女「サターン」

メグとノンが協力して戦うシーン。ノンが魔法で作り出した...

メグとノンが協力して戦うシーン。ノンが魔法で作り出した魔法の矢をメグが作り出した魔法の弓で放つ。

メグとノンは、ケンシロウとラオウの関係のようなもの。
チョーサン

チョーサン

女王候補の振る舞いを監視し試験の採点の参考とするために女王に報告することを任務とする女王直属の調査官。肩書きは立派なものの、実際は非常にだらしなく、強い者に媚びる性格。

真剣にその職務を全うする気などなく、人間びいきのメグには辛い点を与え、ノンこそ女王にふさわしいと彼女に肩入れしてメグを妨害し、あわよくばそのまま排除しようとするなど個人的な贔屓が甚だしい上、ツユスキーの特性を利用して街に被害を与えようとするなど悪知恵にも長けている。街はずれに建つ古城を彷彿とさせる時計塔を根城にしている。

魔界を乗っ取ろうと企むサターンの登場で表向きは女王に従いつつも、性格ゆえにその裏では寝返っていた。しかしその裏切りは魔界に露見し、最終話では罰を受けることとなった。

出典:wikipedia/魔女っ子メグちゃん

女王を決定する最終選考の「神崎メグ」と「郷ノン」の壮絶なケンカ

魔法抜きの素手の取っ組み合いのケンカになる。

魔法抜きの素手の取っ組み合いのケンカになる。

女王を決定する最終選考で「神崎メグ」と「郷ノン」の2人...

女王を決定する最終選考で「神崎メグ」と「郷ノン」の2人は壮絶な争いを繰り広げる

郷ノン「やめてよ!このお転婆!」

郷ノン「やめてよ!このお転婆!」

神崎メグ「うるせ~!こんにゃろ~」「お前なんかに人間の心がわかってたまるか!この魔女野郎!」
郷ノン「自分だって魔女じゃないのよ!」

郷ノン「自分だって魔女じゃないのよ!」

神崎メグ「うっるさい!魔女は魔女でも出来が違うんだぁ!」
郷ノン「やめてよ~!こんなのないじゃない」
神崎メグ「やかましい!だいたいその取り澄ました生っちょろいツラが前から気に入らなかったのよぅ!もうギッタギッタにしてやるからね!」

人間の情に傾き過ぎたメグ、人間を常に見下して理解しようともしなかったノン、どちらも女王失格となる

魔女の国の女王

魔女の国の女王

声 - 山口奈々(一話分だけ代役で吉田理保子が担当。)
魔界を統べる女王。新しい女王を選ぶために、魔法学校の生徒から2名を選び、人間界に潜伏する先輩魔女のもとで修業を受けさせる。

時には自らが、候補生に手を差し伸べることもある。本編ではメグとノンを選出して人間界に送るも、最終回で二人とも落とし、修行をやり直すように命じた。
出典:wikipedia/魔女っ子メグちゃん
女王候補に求められる資質にも魔界の住人ならではの思考形態が必要とされ、「人間世界の道義を理解すること」と同時に「人間を軽蔑する」事など意外に複雑で相反する思考が要求される。

このため、最終話では人間の情に傾き過ぎたメグと人間を常に見下して理解しようともしなかったノンは女王から修行のやり直しを命ぜられている。
人間の情や道義を認めて理解しながらも、人間をある程度見下して軽視しないといけない魔界の女王。メグとノンが合わさると完璧。
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