また、オールドファンのツボを抑えてるといえば、ビームライフルやサーベルが、シールド裏にマウント設置できたり、このキットには、1/144のコア・ファイターが、HGUC 021同様に付属するが、嫌な予感はしてたが、このコア・ファイター、ちゃんとしっかり、コア・ブロックに変形するだけではなく、RGガンダムの腹に収まりやがるぜ! しかも、コア・ファイターを別個に飾りたい人向けに、非変形型のコア・ブロックまで用意している周到さ!
それだけじゃないぞ! この1/144 コア・ファイター、キャノピーはちゃんと開くわ(さすがにアムロは乗ってないが)、着陸脚は着脱可能だわ(さすがに収納式ではないが)、垂直尾翼は差し替え抜き差し仕様ではないわ、もはや、尋常ではない熱気と魂が、このキットには込められているといっても過言ではないだろう。
決して嫌味ではない、いや、誉めてる。誉めてるんだけど、なんか手放しで誉めたら怖いような気がしてくるのもまた事実なのがこのRGガンダムの凄みなのである!
決して嫌味ではない、いや、誉めてる。誉めてるんだけど、なんか手放しで誉めたら怖いような気がしてくるのもまた事実なのがこのRGガンダムの凄みなのである!
ここまでを踏まえて思い出すのは、「基本のフレーム(アドバンスドMSジョイント)は既に出来ており、そこへ装甲を張り付けていく組み立て法」といい「1/144サイズながら、コア・ファイターがコア・ブロックに変形してガンダムの腹部に収まる」「シールドの裏にビームライフルがマウント出来る」等のギミックの再現といい、つまり要するに、このRGガンダムは、1990年にガンプラが10周年で(当時の)渾身を込めた、初代HGガンダムの、正気の沙汰とは思えない、謎の正統派後継リベンジ・リメイクモデルという側面も持っているのだッ!
初代1/144 ガンダムから30年、初代HGガンダムから20年。
バンダイの技術力がどこまで進化を遂げたのか。
肝心の、モデラーサイドの技術力底上げを文字通り棚上げにしてまで、バンダイがガンプラ史に刻み込みたかった「ガンプラ30周年記念究
極モデル」RGガンダムは、ガンプラの全ての始まりとなった、初代1/144 ガンダムと同じ7月24日に発売された。
初代1/144 ガンダムから30年、初代HGガンダムから20年。
バンダイの技術力がどこまで進化を遂げたのか。
肝心の、モデラーサイドの技術力底上げを文字通り棚上げにしてまで、バンダイがガンプラ史に刻み込みたかった「ガンプラ30周年記念究
極モデル」RGガンダムは、ガンプラの全ての始まりとなった、初代1/144 ガンダムと同じ7月24日に発売された。
これはもう、横溝正史推理小説レベルの怨念というか、七代祟るレベルのバンダイの拘りの結実であるといっても過言ではない。
確かにこのキットは、ポロリが多い、組み立て難い、ABS樹脂のバカ(笑)等々、難点も弱点も問題点も多い仕上がりになったかもしれないが、現状のバンダイが、1/144のガンダムに込められる技術水準としては、問答無用の最高峰を誇るキットにはなった。
確かにこのキットは、ポロリが多い、組み立て難い、ABS樹脂のバカ(笑)等々、難点も弱点も問題点も多い仕上がりになったかもしれないが、現状のバンダイが、1/144のガンダムに込められる技術水準としては、問答無用の最高峰を誇るキットにはなった。
RGシリーズは、このRX-78 ガンダムを皮切りに、いつものように調子にのっちゃったバンダイが、シャア専用ザクとかを挟みつつ、ゼータガンダムやガンダムMK-Ⅱ、フリーダムガンダムやデスティニーガンダム、ウィングガンダム等、ガンダム系を中心に商品展開していき、その中では今回のRGガンダムで見られた難点を解消したり、さらに増したりしながら商品展開を続けていくことになるのだが、中には「RG シャア専用ズゴック」のように「お前はズゴックじゃない! 一応記号論的にはズゴックかもしれないが、お前なんか俺の知ってるズゴックじゃない! っていうか、お前その細かい装甲で、水力抵抗とかどうすんだよ!」等の、ツッコミどころ満点の異色作キットまで送り出すシリーズに、2017年現在は育っている。
今回の製作では、装甲や外装はキットの成型色を活かし、付属のリアリスティックデカールをフルに活用することで全体の解像度と情報量を追加。
アドバンスドMSジョイントの露出間接部分は、塗料の乗りにくいPP製だが、素材を破損しないように、ガンダムマーカーのメタルカラー等でジョイントやシリンダーを緻密に塗装し、商品見本に負けない完成状態を、本気を出して目指してみた。
今回の製作では、装甲や外装はキットの成型色を活かし、付属のリアリスティックデカールをフルに活用することで全体の解像度と情報量を追加。
アドバンスドMSジョイントの露出間接部分は、塗料の乗りにくいPP製だが、素材を破損しないように、ガンダムマーカーのメタルカラー等でジョイントやシリンダーを緻密に塗装し、商品見本に負けない完成状態を、本気を出して目指してみた。
完成してしみじみ思うのは「うん。やっぱりこれは『お台場ガンダムの模型』であって、俺の再現画像で、HGUCのザクや、旧1/144のマゼラアタックとは絡ませられないわ。バンダイってすげぇなぁ」であった。
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー