この辺り、パーツ段階での色分けを追求し始める『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)キット群への布石のような物も感じられ、その後のドーベンウルフやジャムル・フィンでは2色ランナーにまた戻るので、ある意味正統派ドムの後継機という立ち位置もバリューになって、多色成型への実験商品としての色合いもあったのかもしれない。
プロポーションは、『ガンダムZZ』でジャムル・フィンと一二を争う最優秀の出来栄えであり、どっしりしたドム系特有の体形を、メリハリつけて上手くキット化しており、それでいて手や足の裾が広がるところのカーブは明確につけているという優等生的な出来具合。
さらに、バーニア、パイプなどはしっかり別パーツなので立体感も損なわない。
さらに、バーニア、パイプなどはしっかり別パーツなので立体感も損なわない。
可動は、肘がハンドガンのギミックを仕込みながらも90度近く曲がり、肩も脇に上げる際には、肩アーマーのサイドアーマーもしっかり可動して逃げる仕様。
また、この時期から『逆襲のシャア』へかけて、ガンプラは1/144でも手首が可動指仕様になっていくプロセスを辿っていて、本商品もその流れに入っている。
ドム系なのに、首が左右に振れること自体も驚きなら、開脚も左右へのみならず、前後の可動もかなりクリアランスが計算されていて、見た目よりも大きく足を踏み出せる仕様。
また、この時期から『逆襲のシャア』へかけて、ガンプラは1/144でも手首が可動指仕様になっていくプロセスを辿っていて、本商品もその流れに入っている。
ドム系なのに、首が左右に振れること自体も驚きなら、開脚も左右へのみならず、前後の可動もかなりクリアランスが計算されていて、見た目よりも大きく足を踏み出せる仕様。
特にハンドガンギミックに関しては、現代のHGUC版が、『ガンダムUC』版のリファインデザイン版の金型を改修してでっち上げた代物だけに、ちょうど袖口のところが造形が違っていて、それを改修してはいるが、再現度は当時キットの方が高いというオチが付く。
キット全体の可動の方は、膝や足首がガタつくが、これが当時のキットの設計段階からなのか、金型の経年劣化からきているのかは判断は付かないが、HGUC版の方がかっちりと可動するとはいえ、このキットの捨てがたさは、イマドキのガンプラファンにも理解してほしかったりする。
キット全体の可動の方は、膝や足首がガタつくが、これが当時のキットの設計段階からなのか、金型の経年劣化からきているのかは判断は付かないが、HGUC版の方がかっちりと可動するとはいえ、このキットの捨てがたさは、イマドキのガンプラファンにも理解してほしかったりする。
本来であれば、付属武器としてトライブレード、ビームランサーとビームトマホークがここにつくべきなのだが(ちなみに『ガンダムZZ』本編だとバウのビームライフルを使ってる)、冒頭でも書いたように、このキットは連載用に組んだ物ではないので、付属部品はどこかへ行方不明になってしまっている(笑)
なのでまぁ、再現画像でHGUC版の付属武器を持たせて撮影するのは悪くないと思う(HGUC版はちゃんとクリアパーツだし)。
塗装の方は、合わせ目を消した組立なので全塗装で。
基本のブルーは、インディブルーにミディアムブルーを足して調色。
逆に上腕や腿のブルーは、エアスペリオリティブルーにミディアムブルーを足して双方から近寄らせ合った。
後は、ニュートラルグレーとモンザレッドとイエロー。モノアイはちゃんとピンクで塗装して、全体に艶消しを吹いて仕上げた。
なのでまぁ、再現画像でHGUC版の付属武器を持たせて撮影するのは悪くないと思う(HGUC版はちゃんとクリアパーツだし)。
塗装の方は、合わせ目を消した組立なので全塗装で。
基本のブルーは、インディブルーにミディアムブルーを足して調色。
逆に上腕や腿のブルーは、エアスペリオリティブルーにミディアムブルーを足して双方から近寄らせ合った。
後は、ニュートラルグレーとモンザレッドとイエロー。モノアイはちゃんとピンクで塗装して、全体に艶消しを吹いて仕上げた。
いろいろ書いてきたが、ガンプラはやはりこの頃でも「ドムにハズレなし」を貫いており、そりゃ塗装の手間や可動範囲などでは現代のHGUC版ドライセンの方が確実に上なのではあるが、上記の理由で実は当時キットの方がアニメ版には忠実なところもあるので、『ガンダムZZ』ファンであれば、あえて手を出すのも一興という意味では、特にこのドライセンとジャムル・フィンを推しておこう。
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー