後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!! Part2
2021年8月14日 更新

後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!! Part2

後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!! Part1はいかがでしたでしょうか? どれも後世に伝えていきたい名盤ばかりをご紹介したのではないかと思いますが、まだまだ名盤はたくさんある! という事で、今回も「後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!! Part2」ということで、 選び抜いた10枚の名盤をご紹介していきます!

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Vanishing Vision (1988) - X

Xが1988年に発表した1stアルバムです。
ヴィジュアル系という概念はもちろんのこと、シーンを生み出し牽引し、インディーズながらも
メジャーチャートにランクインするなど記録的なセールスをあげました。
そして、日本のロックシーンに金字塔を打ち立てたモンスターアルバムです。

ファンからは、
「ヴィジュアル系前史の超名盤 これがなかったら現在のV系はなかった!」
「V系の礎を築いた存在だ!」
と言ったように、ヴィジュアル系バンドを語る上で、欠かすことのできないアルバムです!

VANISHING VISION EXC-001 - X

1,990
1.DEAR LOSER
2.VANISHING LOVE
3.PHANTOM OF GUILT
4.SADISTIC DESIRE
5.GIVE ME THE PLEASURE
6.I’LL KILL YOU
7.ALIVE
8.KURENAI
9.UN-FINISHED…

X JAPAN - VANISHING LOVE PV

1988年4月14日に発売された、Xが唯一インディーズでリリースしたアルバムの挿入曲です。
疾走感ほとばしるメタル曲!
音はとても荒々しいのですが、ツインギターのハモりっぷりが最高にカッコイイ!
そして歌メロのメロディアスさが際立つ!
曲全体を通しても、YOSHIKI色の強さを感じる曲となっています。

DESERT TOWN (1991) - ZI:KILL

ZI:KILLが、91年に発表したメジャー1stアルバムです。
前作から一転し、TUSKの詩世界を体現したような泥臭いビートロック路線を強めた
作品となっています。
ヴィジュアル系フォークロックなメジャーデビューシングル「LONELY」「少年の詩」など
新境地も開拓しています。
TUSKの描く"はみだし者のブルース"に、どれだけの人が救われただろうか?early 90sの
男っぽいヴィジュアル系が好きな人には特におすすめ。

ファンからは
「弱さや優しさといった男の魅力を感じさせる曲が満載」
「TUSKの声と曲が最高にかっこいい」
「当時のV系の幅広さを感じさせる意味で後世に残したい名盤」
といったように、男の魅力満載の熱いV系が好きという方にお勧めしたい作品です。

DESERT TOWN - ZI:KILL

1,006
01. DEAR JUNK
02. ROUND AND FATE
03. LONELY
04. DESERT TOWN
05. THIS TOWN DIE
06. 少年の詩
07. NIGHT CALL
08. 笑ってごらんよ
09. SUICIDE
10. PARADISE

zi kill - 少年の詩

1991年3月20日に発売された、メジャー1stアルバムでありZI:KILL通算3枚目の
オリジナルアルバムの挿入曲です。
フォークソングにも通じる、ダウナーなアコースティックサウンドに、感情的な
ボーカルが重なるフォークロックナンバー。
最初は淡々としていますが、徐々に感情がこもり荒々しくなる歌声が印象的!
全体観としては地味な存在でありながら、強烈なインパクトを残す1曲です。
男の葛藤や苦悩をありのままに描いており、まさに"リアル"がパッケージされています!

ART OF LIFE (1993) - X JAPAN

X JAPANが93年に発表した1曲29分にも及ぶ超大作です!
YOSHIKIの半生をモチーフにし制作されています。
ジャンルという権威にすがる人間の常識を覆し、あらゆる垣根を破壊し続けたX JAPAN。
その果てに辿り着いた一つの到達点と言える作品です。
同時に"芸術"という高みに昇りつめたX JAPAN/YOSHIKI自身が"権威"となってしまった事を
感じさせる作品でもあります。
唯一無二という言葉はこの作品の為にある言葉ではないでしょうか。
真の歴史的名盤ここにあり!

ファンからは、
「30分に及ぶ超大作 何回聴いても飽きることなく作品の壮大さを楽しめる」
といったように、30分という対策でありながらその壮大さを何度でも堪能できる名盤として
今も尚、語り継がれています!

ART OF LIFE - X JAPAN, YOSHIKI

101
1.ART OF LIFE — 29:00 (作詞・作曲:YOSHIKI 編曲:X JAPAN)

【HD】X JAPAN - ART OF LIFE(1993.12.30 RETURNS Day1)

1993年8月25日にリリースした、スタジオ・アルバムであり収録曲です。
シューベルトの交響曲第8番ロ短調「未完成」にインスパイアされたYOSHIKIが、
過労性神経循環無力症のリハビリの最中に書き上げた楽曲。
1曲であるのにも関わらず曲の長さは29分という大作で、ロックのみならず
クラシック音楽的要素、ピアノソロなどが組み込まれています。
歌詞は全て英語であり、YOSHIKIの半生をモチーフとした内容であり、その半生の
壮大さを世間に色濃く知らしめた名盤です!

FAKE STAR〜I'M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜 (1996) - 黒夢

黒夢が、96年に発表した4thアルバムです。
いわゆる"ポップ期"から"パンク期"に移行する過度期にリリースされた作品。
ついにその牙を剥き出しにした「FAKE STAR」や、ヒットシングル「BEAMS」「SEE YOU」
「ピストル」を含む全17曲となっています。

ファンからは、
「ベースに対する考え方を変えてくれた 人時さんは俺の神の一人」
「アルバム名が印象的でした」
「反骨精神むき出しの黒夢は今の時代にも通用するものだと感じました」
といったように、これからの片りんの見え隠れする過度期のリリースという事もあり、
バンドとしての変化を感じることのできる1枚となっています!

黒夢 - FAKE STAR ~ I'M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER

1,530
1. Noise Low×3
2. FAKE STAR
3. BEAMS(FAKE STAR VERSION)
4. BARTER
5. SE Ⅰ“SUNNY’S VOICE”
6. SEE YOU(FAKE STAR VERSION)
7. REASON OF MYSELF
8. SE Ⅱ
9. SEX SYMBOL
10. Cool Girl
11. S.O.S
12. SE Ⅲ
13. HYSTERIA’S
14. ピストル(FAKE STAR VERSION)
15. 夢
16. 「H・L・M」is ORIGINAL
17. SE Ⅳ“EITHER SIDE”

FAKE STAR/黒夢

1996年5月26日に発売された、黒夢のメジャー4作目のアルバムの挿入曲です。
タイトルトラックである「FAKE STAR」 は本作における最重要曲。
この作品がリリースされた1996年、ヴィジュアル系シーン出身のバンドに対する差別は、
まだまだ根強く一線で活躍する彼らも例外ではありませんでした。
当時のロックシーンでは、大きな力を持った音楽雑誌が推すバンドが"ホンモノ"と呼ばれ、
そこに載せてもらえないバンドは"ニセモノ"であるとされていました。
そんな中、「洋楽至上主義のようなバンドがホンモノなら僕らはニセモノでいい」
「事務所パワーで売れているヴィジュアル小僧には負けない」といったリリース時の発言から
わかるように「FAKE STAR」はそういったある種プロパガンダ的に広まった価値観や
音楽シーンに蔓延る悪しき風習/ギミックに対して"NO!"を叩きつけたパンクナンバー!
自ら"I'm a FAKE"と高らかに宣言した暴力的な開き直りと、パンキッシュなロックンロールに
のった清春の巻き舌ヴォーカルが鳥肌級にかっこいいです。
後の活動においても重要なポジションを占める曲でもあるので必聴ですよ!

feminism (1995) - 黒夢

黒夢が95年に発表した3rdアルバムです。
タイトル通りフェミニンな要素を前面に打ち出した、黒夢のポップ期の名盤!
結果的にこのスタイルが後のソフトヴィジュアル系や、00年代オサレ(お洒落)系へと
向かっていく大きな引き金となりました。
アングラインダストリアル調の「解凍実験」、名曲「優しい悲劇」、
王道要素全開の「Miss MOONLIGHT」、インディーズ時代を彷彿とさせる
ハードコアパンクナンバー「カマキリ」など全14曲収録されています!

feminism - 黒夢

4,120
1. 心臓
2. 解凍実験
3. feminism
4. 眠れない日に見る時計
5. Unlearned Man
6. Love Song
7. 白と黒
8. 優しい悲劇 [album mix]
9. 情熱の影-Silhouette-
10. くちづけ
11. Miss MOONLIGHT [album mix]
12. カマキリ
13. Happy Birthday
14. 至上のゆりかご

黒夢 - 優しい悲劇

1995年5月10日に発売された、黒夢のメジャー3作目のアルバムの挿入曲です。
初のオリコン1位獲得しており、故・佐久間先生が付いて今までより格段にいい意味で
メジャーの雰囲気が漂う一枚となっています。
そんなアルバムの「優しい悲劇」は、歌詞・メロ・オケ全てが切ないポップ曲。
イントロの鍵盤から涙腺崩壊必至の極上のオケが神がかってます!
メロでは、サビ直前の「今も~」の部分と、そこから突入するサビは必聴!
そしてFirst~Next~Last momentと移り変わる、切なすぎる冬の歌詞が泣けるんです。
ちなみにですが、このGソロが臣さんの黒夢での最後の音となってます。
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