知らないと損をする!名盤という名盤にこれでもかというほど顔を出すポール・チェンバースというベーシスト。
2018年2月9日 更新

知らないと損をする!名盤という名盤にこれでもかというほど顔を出すポール・チェンバースというベーシスト。

レコード・レーベルを超えて参加した曲、アルバムの数は尋常ではありません。しかも、それがことごとく名曲、名盤ときては驚きしかありません。にも拘わらず、ポール・チェンバースの認知度は低いんですよね。理不尽だなぁ。

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カッコいい曲ですねぇ。

クール・ストラッティン

発売当時アメリカでは全く売れず、何故か日本でのみヒットしたソニー・クラークの「クール・ストラッティン」。アルバム・ジャケットの素晴らしさと共に今でも人気の作品ですね。
クール・ストラッティン

クール・ストラッティン

1. クール・ストラッティン
2. ブルー・マイナー
3. シッピン・アット・ベルズ
4. ディープ・ナイト
ソニー・クラーク(p)以下パーソネルは、アート・ファーマー(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)です。

マイルス・デイヴィスが取り組んだモードジャズや、ジョン・コルトレーンが推し進めたフリージャズには興味を示さなかったと言われるポール・チェンバースにとっては、「クール・ストラッティン」のような「ハード・バップ」はやりがいがあったでしょうね。

Sonny Clark - Cool Struttin'.

グルーヴィー

ジャズの名門、プレスティッジ・レコードを代表するピアノ・トリオ(ピアノ:レッドガーランド、ベース:ポールチェンバース、ドラム:アートテイラー)の名盤中の名盤として有名なのが、レッド・ガーランド の「グルーヴィー」です。
グルーヴィー

グルーヴィー

1. ヘイ・ナウ
2. ホワット・キャン・アイ・セイ・ディア?
3. 柳よ泣いておくれ
4. ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン
5. ゴーン・アゲイン
6. Cジャム・ブルース
緻密で深い音とリラックスできる明るい音が共生しています。
ジャズのかっこよさと癒しの要素を備えた本作を聞いてみてください。
ベースのポールチェンバースの名演でも知られる作品です。
収録曲の「what can i say,dear」は 、日本人にはテレビ番組「アタック25」の出場者紹介のBGMとして流れていたので馴染みがあるかもしれませんね。

Red Garland Trio -What Can I Say, Dear?

ジョン・コルトレーン「ジャイアント・ステップス」、ウェス・モンゴメリー「フルハウス」、ケニー・ドーハム「クワイエット・ケニー」などソニー・ロリンズ、バド・パウエル、キャノンボール・アダレイ、ドナルド・バード、フレディ・ハバード、ジャッキー・マクリーンなどなどとても数え切れないほどのミュージシャンのアルバムに参加しているポール・チェンバース。

一時期は大げさではなく毎日のようにレコーディングしています。しかし、当時のジャズ・ミュージシャンにありがちだったアルコールとドラッグに溺れ、33歳という若さで亡くなりました。残念です。
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