あの名曲「雨に泣いている」が生で聴ける!レイニーウッドwith中村耕一にインタビューを敢行!
2018年10月3日 更新

あの名曲「雨に泣いている」が生で聴ける!レイニーウッドwith中村耕一にインタビューを敢行!

70年代後半から80年代前半に「雨に泣いてる」「青い瞳のステラ」などヒット曲を生み出した日本のブルース・ロック界を代表する「柳ジョージとレイニーウッド」。柳ジョージが旅立った後も「レイニーウッド」は今も尚、力強い大人のサウンドを聴かせ続けている。ゲストボーカルに元J-WALKの中村耕一を迎え、さらに力強いサウンドを響かせている「レイニーウッドwith中村耕一」にインタビュー取材をしてきました。

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1978年の12月にフジテレビ系で放送されたまま、未だに一切ソフト化されていない萩原健一主演のドラマ、『死人狩り』をご存じでしょうか?
フジテレビのドラマ『死人狩り』新聞広告

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その主題歌であり、多くの人々の心に今も残るあの名曲、『雨に泣いている』で大ブレイクを果たしたのが、ミドルエッジ世代には忘れられないバンド、柳ジョージとレイニーウッドでした。
「雨に泣いている」シングル盤ジャケット

「雨に泣いている」シングル盤ジャケット

テレビで演奏する柳ジョージの渋すぎるその姿に、よし、自分もギターを始めよう!当時そう思われた方も多かったのではないでしょうか?
残念ながら、1981年末の武道館コンサートを最後に、惜しまれながらバンドは解散。
ボーカルの柳ジョージはその後ソロアーティストとして活躍するものの、2011年10月10日に糖尿病性腎不全で、惜しまれながらこの世を去ってしまいました。
しかし、現在でもレイニーウッドは元THE JAYWALKの中村耕一をボーカルに迎えて、精力的にライブ活動中です。
今回のライブ会場となった、町田の「まほろ座」

今回のライブ会場となった、町田の「まほろ座」

今回のインタビュー取材は、9月14、15日に町田の「まほろ座」で開催されたレイニーウッドwith中村耕一のライブ「last summer live」リハーサル中の、貴重な時間に話を伺った時のもの。
レイニーウッド with 中村耕一

レイニーウッド with 中村耕一

左より、上綱克彦、ミッキー・ヤマモト、中村耕一、石井清登、鈴木明男(敬省略)
当日お話を伺ったメンバーは、
上綱克彦:ボーカル・キーボード リーダー
石井清登:ボーカル・ギター
ミッキー・ヤマモト:ボーカル・ベース
鈴木明男:ボーカル・サックス・フルート
中村耕一:ボーカル・ギターという、ミドルエッジ世代にとっては、正に涙物の蒼々たる顔ぶれでした。
1981年の突然の解散から、2005年の一夜限りの再結成を経て、今もなお精力的にステージに立ち続ける彼らのライブへの想いや、当時のレアなエピソードなど、是非お楽しみ頂ければと思います。

レイニーウッドwith中村耕一インタビュー

場所・日時:町田「まほろ座」2018,9,15

 (2052990)

――まず、昔と現在とで、ライブの観客の反応などに違いはありますか?

上綱
「いや、僕はそれは、感じないですね。大体、昔見てくれてた人たちが、スライドしてそのまま同じように年をとって、そして、今自分たちが見たり聞いたりするものが無くなったりしていている中で、またレイニーウッドが演ってくれてる!と喜んで来てくれて、そのまた子供の世代を連れて来てくれたりする。そこは凄いな、と思いますね」

――自分が昔聞いてた音楽を子供に伝える、それがまたCDとかじゃ無くて目の前で生で演奏してくれているのを見せる。そこは、大事ですね。

上綱
「ありがたいことだと思います」

――石井さんは、昔のライブと今のライブで、違う所、あるいは変わらない所などありますか?

石井
「違いっていうのは、まあ、我々の体力的な面とか色々とありますけれども、お客さんの面に関しては、全くっていいほど感じないですよね」

――お客さんも皆さんに負けずにパワフルなんですか?

石井
「そうです、お客さんの方がパワフルかも知れないですね」

――今、体力的な部分という話が出たんですが、ライブを続ける上で体力維持とか、昔よりも健康面に気をつけたりはしてますか?

石井
「気をつけてることは全く無いですね。」

――えっ、それはまた、意外な答えが。

石井
「(笑)うーん、まあ、それは長い間ずっとライブをやって来て、自然な流れが身に付いてるってのもあるだろうし、まあステージは同じですから、昔の方がむしろキツかったかも知れないですね」
――それも意外なんですが。

石井
「ステージの数自体も、昔とは違いますしね。」

上綱
「まあ、気をつけてることと言ったら、酒が飲めなくなったら終わりだなと(笑)」

石井
「私なんか全く飲めなかったのに、今は飲む様になりましたからね(笑)、皆さんのおかげで」

上綱
「酒の量は落ちてないよね、ぜんぜん」

石井
「落ちてない?うーん、飯の量も落ちてないね(笑)」

――鈴木さんはいかがですか、体調のためにお酒を飲まなくなったとか?

鈴木
「もう、酒控えて、体力に気をつけて。もうね、飲めなくなりましたよ、昔よりは」

――ちなみに昔はどの位?

鈴木
「昔は、一升空けたり二升空けたりとか。でも、今は日本酒なんかは翌日に残っちゃうから、焼酎に変えたりとか、もっと軽い酒に変えたりとか。まあ、体力面も落ちてるんで、僕はちょっと以前に大病したんで、野菜ジュースを毎日飲んだりとか、納豆を毎日食うようにしたりとか」

上綱
「ジムも行ってるんでしょ」

鈴木
「以前より10キロくらい痩せちゃったんで、ジム行って筋トレはしてる。まあ、体には気を使いつつ、酒で痛めつけてるのは、間違いないです(笑)」
――本当に皆さんパワフルですよね。

鈴木
「それはもう、ジョーちゃんが、酒、酒、酒って言ってたからでしょ。」

――やっぱりこう、ライブ終わってから打ち上げで皆で飲みに行く感じでしたか?

上綱
「終わる前から(笑)」

鈴木
「お腹壊しちゃうんですよ、お酒ばっかり飲むから」

――お腹冷えちゃいますからね(笑)

鈴木
「もう、本番前になると、皆、プルプルッ、プルプルッて言い出して。プルプルッの意味は、皆お腹壊してるんですよ。本番前になると皆緊張するから、トイレに行かないとって。その合図が、プルプルッ(笑)」

――それ、ライブ中にヤバくなったこととかありますか?

鈴木
「ドラム担当の四ツ田ヨシヒロが、本番中になって」

――えっ、ドラムは大変じゃないですか!

鈴木
「もう、ステージ壊して、一人でトイレに走りましたからね(笑)」

上綱
「忘れもしない、下関市民会館だったね(笑)」
――良く覚えていらっしゃいますね!でも、それライブ会場のお客さんにとっては、良い思い出じゃないですか。

鈴木
「キャパが1500位あるコンサートホールだったんで、まあ、ジョーちゃんも上手い具合にお客さんに一言・・・」

――さすがに、そういう時はちゃんとフォローをしてくれたと。

鈴木
「いや、出来てない、出来てない(笑)お客さんに暴露して」

――すっかりネタにしてたと。

ミッキー
「本人がスッキリした顔で戻ってきたら、スロープ状になってる客席の前の方から、波のようにザワザワザワッ、ドカーン!と、お客さんが皆爆笑しましたね、(笑)」

――いや、こういうエピソード聞けると嬉しいですね。では、ミッキーさんにお尋ねします。お酒の量なんですが、当時一番飲まれたのは、やはり柳ジョージさんなんですか?

ミッキー
「まあ、そうでしょうね。飲みましたね!」

上綱
「まあ、柳ジョージ、次に四ツ田、二人が双璧でしょうね。」

ミッキー
「皆で飲みに行くとね、順番に寝るんです。」
――え、寝ちゃうんですか?

ミッキー
「飲みながら、まず一人、ドラム(四ツ田)が寝るんです。次に、上綱が寝る、んで、石井が寝る。アキオちゃんは、あまり寝なかったな」

鈴木
「寝ないな。」

ミッキー
「そんで、僕がズーッと起きてて、見張りをしてるという(笑)」

――じゃ、ミッキーさんは、あまり飲まない方でしたか?

ミッキー
「いや、飲みますよ(笑)」

<中村耕一さんがレイニーウッドに参加されるまで>

左:中村耕一、右:鈴木明男

左:中村耕一、右:鈴木明男

――ちょっとここで話題を変えて、中村さんが今回加入されたのが、ファンにとっては本当にベストの組み合わせと言いますか、非常に運命的なものを感じるんです。
こうしてレイニーウッドのボーカルとして参加される上で、相当プレッシャーみたいなものがあったと思うのですが?

中村
「いや、最初はプレッシャーは無かったですね。とにかく、レイニーウッドの中で一緒に歌えることが、凄い嬉しかったというか。THE JAYWALKに入る前、北海道で歌ってた時に、柳ジョージ&レイニーウッドを聞いて、そこからハマって」

――元々リスナーというか、ファンだったんですか?

中村
「そう。で、コピーして歌ってたりしたんです。そういうことも僕の中にあって、で、同じ事務所に入れることになった、というのがきっかけですけど。当初凄い嬉しくて、でも上京して来て一年足らずで、レイニーウッドいなくなっちゃって(笑)、あれ?っていう」

――うわ、それは残念ですね。

中村
「で、今回30年振りに皆さんに会って、本当に嬉しかったですね」

――では、柳ジョージさんと比べられるプレッシャーよりも、皆さんとやれる嬉しさの方が大きかったわけですね。

中村
「最初はね、やる前は。実際にやってみて、そういうプレッシャーがだんだん。やっぱりお客さんが求めてるものとか、空気を感じるし、実際、あのー、言葉で言われたり(笑)」
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