城下町で忍者道場を開いている老人。ハゲ頭に髭を生やしている。極丸・危脳丸・満丸の師匠である。非常に真面目で厳格な性格をしており、いつも騒動を繰り返す三人組に頭を痛めている。忍術の熟練者だが、三人組にしょっちゅう足を引っ張られており、彼らの起こす騒動に巻き込まれては流血沙汰の悲惨な目に遭っている。お静という妻がいたが、20年前に病気で亡くしている。書道・生け花・日本舞踊などにも精通しており、茶道暦30年のベテランである。
厳格に見える先生ですが、とにかく毎回ひどい目に遭っています。たいていは極丸の仕業ですが、3人総出で先生を痛めつけているかのような仕打ちもしばしば。
3人組を狙う刺客:ターミネーター
通称「ターミィ」。殺人サイボーグで、顔がデューク東郷に似ている。現代から三人組を抹殺するために戦国時代へやってきたが、姫子に出会ったことで人の心に目覚める。エネルギー切れで活動停止してサイボーグセンターに返還されたが、エネルギーを与えられた後、命令を出される前に逃走して戦国時代に戻ってきたことで自由の身になった。その後は忍者道場で忍者見習いをしつつ、掃除や炊事など、道場内の家事全般を行う。未来から来た時はサイボーグらしいスーツ姿だったが、忍者道場で暮らすようになってからは作務衣を着用している。ほとんど「ターミネーター」としか喋ることができない。姫子に惚れており、ライバルの危脳丸から度々嫌がらせを受ける。
ほぼ「ターミネーター」としか話さない彼。最初は渋かった(はず)のキャラクターも徐々に崩壊していきます。
他にも個性の強すぎるキャラクターがたくさん登場するのですが、ここではもうひとりだけ紹介させて頂くことにします。
ある意味最重要人物:岡田あーみん
そう、このマンガの作者、岡田あーみん先生が、唐突にマンガ内に出現するのです。
中には、あーみん先生が3人組と行動を共にする回もあります。3人組に負けず劣らぬトリッキーなあーみん先生の大活躍が楽しめます。
おわりに
テレビドラマ化もされたヒット作「お父さんは心配症」でデビューした岡田あーみん先生は、本作「こいつら100%伝説」の後、「ルナティック雑技団」を1996年まで連載、その後数本の短編を発表した後、静かにマンガ界から姿を消しました。
「りぼん」の発行元である集英社には「りぼん」の他に「りぼんオリジナル」「ぶ~け」といった、王道恋愛ものから歴史もの、コミックエッセイ、ファンタジー、SFと多様で実験的な少女マンガを発表する雑誌が存在しました。過激なギャグマンガを人気少女マンガ雑誌に連載し続けた背景には、当時、こうした作品を幅広く許容する土壌が培われていたからではないかと思います。
岡田あーみん先生がマンガ界を去られてもうすぐ20年。今なお色褪せることない作品群をぜひ手に取ってみて下さい。
「りぼん」の発行元である集英社には「りぼん」の他に「りぼんオリジナル」「ぶ~け」といった、王道恋愛ものから歴史もの、コミックエッセイ、ファンタジー、SFと多様で実験的な少女マンガを発表する雑誌が存在しました。過激なギャグマンガを人気少女マンガ雑誌に連載し続けた背景には、当時、こうした作品を幅広く許容する土壌が培われていたからではないかと思います。
岡田あーみん先生がマンガ界を去られてもうすぐ20年。今なお色褪せることない作品群をぜひ手に取ってみて下さい。