『真・女神転生』はRPGらしさを排し、ダークな世界観でプレイヤーを魅了した異質なRPG
2018年3月20日 更新

『真・女神転生』はRPGらしさを排し、ダークな世界観でプレイヤーを魅了した異質なRPG

『真・女神転生』は、1992年にアトラスから発売されたスーパーファミコン用RPGです。 考えの違う2つの宗教感が存在し、主人公がどちらに付くか、あるいはどちらにも付かないかによって、ストーリーや仲間が大きく変化するといったRPGでした。高難易度、不親切、アンダーグラウンドな雰囲気が従来のRPGで満足できないプレイヤーの心を掴みました。

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スーファミRPG史に残る歴史的名作『真・女神転生』

『真・女神転生』は、1992年10月にアトラスより発売されたRPGです。
プラットフォームはスーパーファミコン。後にPCエンジンやプレイステーションなど、様々なハードに移植されました。
『真・女神転生』 スーパーファミコン版

『真・女神転生』 スーパーファミコン版

本シリーズは「悪魔」と契約をして「仲魔」にするという独特なシステムが伝統ですが、本作のパッケージからは、更にダークでアンダーグラウンドな雰囲気が伝わってきます。
Amazonでは新品だと現在11,800円(※価格変動あり)で取引されています。コレ3本でプレイステーション4が買えますね(笑)(※こちらも価格変動あり)。

『真・女神転生』の内容

世界観

時は西暦199X年、舞台は東京。従来のRPGには見られないハードな世界観がウリで、吉祥寺の病院やアーケード街、京王吉祥寺駅ビル等、1990年代の日本を見事にRPGの中に落とし込んでいました。当時としては非常に斬新でしたね。

ゲームシステム

「悪魔」と呼ばれる存在を会話によって「仲魔」にしたり、それらを融合させたりといった『女神転生』のシステムを継承しつつ、さらに発展させています。また、キャラクターデザインは『デジタル・デビル物語 女神転生II』と同じく金子一馬氏が担当されていて、「女神転生シリーズ」としては初のイラスト集が発売されるほどの人気ぶりでした。

ストーリー

199X年東京吉祥寺――。
主人公はある日、不思議な夢を見る。顔の形をした喋る扉、磔にされた少年と虐げられた少年、 泉で水浴びをする女性、そして怪しげな儀式で生贄にされる少女…。目が覚めてもあの夢の違和感は続き、戒厳令により封鎖された吉祥寺で不穏な出来事が立て続きに起こり、 ついには神話や伝承で語られた「悪魔」が出現するまでに至った。

夢で出会った少年たちとの邂逅を境に、主人公は神々と悪魔の壮絶なる戦いの渦中に巻き込まれる……。

プレイ動画

『真・女神転生』ニュートラル・ルート攻略

スーファミ版のプレイ動画です。
年月が経っても全く色あせませんね…。

『真・女神転生』の評価

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、9・9・9・9の合計36点(満40点)でプラチナ殿堂入りを獲得、レビュアーの意見としては、「どのイベントによって、自分が善となるのか悪となるのか、熟考しながら進んでいく雰囲気は、好みのわかれるところ」、「悪魔との交渉が難しくなって、さらに狩りの楽しみが増した」、「最初の『メガテン』のムードやシステム、音楽がそのまんま残ってることが、昔からのファンとしてうれしい」、「オートマップ機能が使いづらいのは不満」などと評されている。
『真・女神転生』 プレイステーション版

『真・女神転生』 プレイステーション版

※『女神転生シリーズ』は省略して『メガテン』と呼ばれることもあります。

メインスタッフ

<エグゼクティブプロデューサー><プロデューサー>
横山秀幸、新野洋右

<プランナー>
伊藤龍太郎、藤岡一樹、しまだよしあき

<プログラマー>
岡田耕始、佐藤雅実、國枝剛、高木秀俊

<デザイナー>
金子一広、佐藤佐和子、村上哲也、片岡いずみ、高島志郎、鈴木一也(悪魔設定監修)

<サウンド>
増子司

1992年に発売された他のゲームタイトル

・スーパーファミコン『ストリートファイターII』(1992年6月、カプコン)
・スーパーファミコン『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(1992年9月、エニックス)
・スーパーファミコン『マリオペイント』(1992年7月、任天堂)
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