ちょっと怖かったドイツの児童文学「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ。
2017年7月25日 更新

ちょっと怖かったドイツの児童文学「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ。

「大どろぼうホッツェンプロッツ」はドイツの田舎町を舞台にした、大泥棒ホッツェンプロッツと彼を捕まえようとする2人の少年の物語。「ふたたびあらわる」「三たびあらわる」まで続いたシリーズでした。「どろぼう」というにはもっと凶悪なホッツェンプロッツ、挿絵の画風も相まってちょっと怖かった覚えがあります。

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小学生のとき、図書館で借りて読んだ「大どろぼうホッツェンプロッツ」。
「ふたたびあらわる」「三たびあらわる」の三部作でしたが、ちょっと怖い画風がいまでも印象的です。

このホッツェンプロッツ、「どろぼう」なんて平仮名表記ではありますが深刻に怖い泥棒なんですよ。。。

「大どろぼうホッツェンプロッツ」

「大どろぼうホッツェンプロッツ」三部作

「大どろぼうホッツェンプロッツ」三部作

子供の頃読んだことありませんか?
ドイツの作家オトフリート・プロイスラーによる児童文学作品のシリーズ。ドイツの田舎町を舞台にした、大泥棒ホッツェンプロッツと彼を捕まえようとする2人の少年の物語。全3部作。
ホッツェンプロッツと少年たちの知恵比べが中心だが、魔法使いや妖精が登場するなどファンタジー性の強い作品でもある。
日本語版は中村浩三による翻訳で偕成社から刊行された。挿絵はフランツ・ヨーゼフ・トリップ(de:Franz Josef Tripp)。
この挿絵が、なんというか子供心に怖いんです。
当時「これが西ドイツ風なのかな?」とか思いながら、目が笑っていない感じに。。。

児童文学ですが、当時の感覚では江戸川乱歩シリーズを読んでいるのに近い感覚でした。

主な登場人物

「大どろぼうホッツェンプロッツ」主な登場人物

「大どろぼうホッツェンプロッツ」主な登場人物

以下、Wikipediaから各人物の紹介を抜粋しますが、一通り読んでほしいのです。

まずは主人公「大どろぼうホッツェンプロッツ」

「大どろぼうホッツェンプロッツ」

「大どろぼうホッツェンプロッツ」

「ねずみ小僧」みたいな愛嬌なんかないですよ。
冷酷で粗暴、目も笑ってないですし。
つばの広い帽子を被り、もじゃもじゃの黒ヒゲと凄いかぎ鼻が特徴の大男。少し太っているが動きは機敏。腰に締めた幅広の革ベルトにフリントロック式拳銃1丁と7本の短刀を差しており、火薬の扱いにも長けている。料理の腕もなかなかのもの。好物は嗅ぎタバコとキノコスープ。
性格は大胆にして狡猾、冷酷で欲深く、欲しい物は力づくで奪う悪党。“大どろぼう”と呼ばれるが、窃盗どころか強盗や誘拐までやってのける。

カスパール

赤いとんがり帽子を被った元気な少年。大好きなおばあさんがホッツェンプロッツに、回すと「五月はものみな新たに」(Alles Neu Macht Der Mai。作曲者不明、ヘルマン・アーダム・フォン・カンプ作詞による実在する曲)を演奏するお気に入りのオルゴール付コーヒーミルを奪われた為、それを取り戻すべくホッツェンプロッツを捕まえようとする。アイディアマンで色々な作戦を考えつく。

ゼッペル

カスパールの友人。緑のチロル帽子を被った少年。カスパールと一緒にホッツェンプロッツを捕まえようとする。
話の中では、結構悲惨な目にあうことが多く、カスパールに箱の蓋を釘で止めておいてと頼まれたときは、何度も自分の指を金槌を打ってしまい、ホッツェンプロッツの家で奴隷同然の扱いを受け、第3作ではホッツェンプロッツに仕掛けた罠に代わりにかかってしまうなど、不運が続く。

カスパールのおばあさん

本名不明。料理作りが得意で、孫のカスパールを心から愛している。3部作全てで最初にホッツェンプロッツと出会い、気絶するのがお約束になっている。

アロイス・ディンペルモーザー

町の警察官。初登場の際は巡査部長。ホッツェンプロッツの逮捕に執念を燃やしているが、いつも逃げられていた。しかしカスパールとゼッペルの協力によってホッツェンプロッツを2度も捕まえた結果、第3作では警部に昇進している。

ペトロジリウス・ツワッケルマン

第1作に登場したホッツェンプロッツの友人。森の奥深くに住む魔法使いで、ホッツェンプロッツが捕まえたカスパールを買い取って召使にした。様々な魔法を使えるが、何故だか、魔法でジャガイモの皮を剥く事だけはできないので、それをやらせる為の召使をほしがっていた(とりわけ、自分の魔法を見抜けない馬鹿な奴を欲しがっていた)。
終盤でホッツェンプロッツと仲違いし、ホッツェンプロッツを「鷽のような大間抜け」と罵倒した挙句、魔法で本当に鷽にしてしまう。
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