日本の音楽界において特異な存在であり続けるムーンライダーズの貴重な映像で綴る70年代をご覧あれ!
2018年3月12日 更新

日本の音楽界において特異な存在であり続けるムーンライダーズの貴重な映像で綴る70年代をご覧あれ!

ムーンライダーズはカルトな人気を誇る一方、6人のメンバー全員がプロデューサーとしても活動しているという稀なバントで、日本の音楽界への影響は計り知れません。今の彼らからは想像できない70年代のムーンライダーズ集めてみました。

2,175 view
ヌーベルバーグ

ヌーベルバーグ

1. スイマー
2. ドッグ・ソング
3. アニメーション・ヒーロー
4. マイ・ネーム・イズ・ジャック
5. スタジオ・ミュージシャン
6. ジャブ・アップ・ファミリー
7. いとこ同士
8. 夜の伯爵/The Night Count
9. オールド・レディー
10. トラベシア
本作にはヌーベル・バーグ映画の題名をそのまま曲名にした「いとこ同士」などが収録されていますが、この傾向は次作「モダーン・ミュージック」にも受け継がれ、さらに次のアルバム「カメラ=万年筆」に結実することになります。

アルバムからのシングルカットはなく、この年にシングルはリリースされていません。当時の映像も残っていないようですので、1993年のライブから収録曲の「スイマー」を。

スイマー 【LIVE.1993】

モダーン・ミュージック

一時的だったとはいえ、この時期ディーヴォのような格好をしていたムーンライダーズが1979年10月25日にリリースした4thアルバム「モダーン・ミュージック」。
モダーン・ミュージック

モダーン・ミュージック

1. VIDEO BOY
2. グルーピーに気をつけろ
3. 別れのナイフ
4. DISCO BOY
5. VIRGINITY
6. MODERN LOVERS
7. BACK SEAT
8. BURLESQUE
9. 鬼火
シングルカットされた「モダーン・ラヴァーズ」は、なるほどディーヴォ的といえます。カップリングはヌーベル・バーグの名画と同名の「鬼火」です。

モダーン・ラヴァーズ

カメラ=万年筆

70年代最後を飾るのは1980年8月25日リリースの架空の映画のサウンド・トラックというコンセプトを持つアルバム「カメラ=万年筆」です。
収録曲を見てもらえると分かるように、ほとんどがヌーヴェルヴァーグ映画のタイトルを曲名としています。
カメラ=万年筆

カメラ=万年筆

1. 彼女について知っている二,三の事柄
2. 第三の男(Instrumental)
3. 無防備都市
4. アルファビル
5. 24時間の情事
6. インテリア
7. 沈黙
8. 幕間
9. 太陽の下の18才
10. 水の中のナイフ
11. ロリータ・ヤ・ヤ(Instrumental)
12. 狂ったバカンス
13. 欲望
14. 大人は判ってくれない
15. 大都会交響楽(Instrumental)
シングルとなったのは「彼女について知っている二・三の事柄」。ジャン=リュック・ゴダール監督の作品と同名ですね。

彼女について知っている二、三の事柄

更に貴重な当時の映像でもう一曲。これはフランス映画ではなく、1963年に公開されたイタリア映画のタイトルですね。アルバムの中でも疾走感のある印象深い「太陽の下の18才」です。

太陽の下の18才.

この後ムーンライダーズはジャパン・レコードへ移籍し、80年代には更に充実した作品をリリースしていくことになります。
36 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • かもしか225 2019/6/25 00:51

    『火の玉ボーイ』は、2011年5月5日の『火の玉ボーイコンサート』におけるプレミアムーンシートの特典CDの中で、鈴木慶一氏が「ムーンライダーズのアルバムに多数ゲストが参加してくれたものであると決めた」と言っておられますが…

    すべてのコメントを見る (1)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【70年代歌手】ニューミュージックシンガー・渡辺真知子の抜群な歌唱力を振り返る!

【70年代歌手】ニューミュージックシンガー・渡辺真知子の抜群な歌唱力を振り返る!

70年代、音楽業界の様が変わろうとしたときに次世代のニューミュージックシンガーとしてデビューし、群を抜いた歌唱力で次々をヒット曲を世に送り出した渡辺真知子の歌、そのバイタリティーに注目してみる!
はんまのまま | 6,806 view
いろいろあった!ピンク・レディーグッズあれこれ

いろいろあった!ピンク・レディーグッズあれこれ

女性アイドルデュオとして一世を風靡したピンク・レディー。その爆発的人気に伴い、巷では様々なピンク・レディーグッズが販売されていました。この記事では、ほんの一部ではありますが懐かしのピンク・レディーグッズを振り返ってみました。
ハナハナ | 437 view
昭和から続くテレフォンサービス「リカちゃん電話」とは?

昭和から続くテレフォンサービス「リカちゃん電話」とは?

昭和の子供たちに大人気だった電話サービス「リカちゃん電話」。専用の電話番号にかけると、リカちゃんが対応してくれ、録音メッセージが再生されるといった内容。電話する度にとても楽しい会話を楽しむことができました。同サービスについて簡潔に紹介します。
大ブレイクするまでの“甲斐バンド”のシングルがこれだ!!

大ブレイクするまでの“甲斐バンド”のシングルがこれだ!!

甲斐バンドは1975年2ndシングル「裏切りの街角」がヒットした後、1978年に11thシングル「HERO(ヒーローになる時、それは今)」で大ブレイクしるまでの約3年間、不遇な時期を過ごしています。が、その間に出た9枚のシングルも素晴らしいものばかりなんですよ!
obladioblada | 582 view
郷ひろみ、アイドルからの旅立ち

郷ひろみ、アイドルからの旅立ち

1972年に颯爽とデビューし、瞬く間に全国の女の子たちのハートを鷲掴みにしてスーパーアイドルとなった郷ひろみ がアイドルから脱皮し自分の道を歩き始めるまでを追ってみました。 それにしても今でもカッコイイ郷ひろみ ですが、アイドル時代はなんともカワイイですよ。
obladioblada | 391 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト