2つの名作が、1つの新たな名作に【イースⅠ・Ⅱ】PCエンジン版
2017年1月24日 更新

2つの名作が、1つの新たな名作に【イースⅠ・Ⅱ】PCエンジン版

1989年12月21日、PCエンジンCD-ROM²版として、ハドソンより発売。ジャンルはアクションRPG。前後編であるものの、独立した2つの作品だったオリジナル版イースⅠ、そしてイースⅡ。本作PCエンジン版【イースⅠ・Ⅱ】は、その両作品を1つに繋ぎ合わせ、大幅なバランス調整やPCエンジンCD-ROMならではの演出により、アレンジの強い異色作となった。新たに描かれたイースを舞台に、アドル・クリスティンの冒険が再び始まる。

17,541 view

その他の特徴

バランス調整以外では、CD-ROMの容量を活かし
グラフィック、サウンドの両面にも大幅な演出が加えられている。

細かい部分ですが、迷わずにストーリーが進む工夫もされている。
最初の舞台、エステリアに到着

最初の舞台、エステリアに到着

早々にチュートリアル的な
お話が進みます。
ヒントが増えた

ヒントが増えた

話さえ聞いていれば
「何処に行けば良いの?」といった
迷う場面は少なくなっている。
「Ⅰ」後半の「ダームの塔」は長大な迷宮になっており、多くの仕掛けが存在します。
入手したアイテムや、塔の中で出会う人々からの情報を元に、謎を解いていきますが
この謎解きに関しても、簡単でも無く、難しくも無いといった難易度。
レア

レア

(CV:荘真由美)

フィーナと瓜二つの謎の詩人。
銀のハーモニカを愛用しているが・・・。
キャラクターのアップグラフィックや肉声による演出が
物語に、より深みと臨場感を持たせています。
ダルク・ファクト

ダルク・ファクト

Ⅰのラスボスとなるダルク・ファクト。

しかし、この先にはまだⅡの舞台が。

物語は終わらない。
Ⅰの物語が終わると、ムービーを挟みⅡの物語へ。
クリア時のステータスは「所持金、大半のアイテムを除き」そのまま引き継がれる。

PCエンジン 「イースⅠ・Ⅱ」 イースⅡ OP 【高音質版】 - YouTube

from Ys I & II for the PC Engine Opening for Ys II
リリア

リリア

(CV:鶴ひろみ)

Ⅱのヒロイン的な存在。
行動範囲の拡大

行動範囲の拡大

拠点になる街やダンジョンも増え
忙しく移動するアドル。
物語の後編である「イースⅡ」の舞台は、前編の「Ⅰ」よりもボリュームがあり
拠点やダンジョンの数はもちろん、Ⅱの特徴の1つ「魔法」の存在が加わることで
戦闘や謎解きのバリエーションも多彩に。
魔法の存在

魔法の存在

アドルのステータスに
「MP」が追加されています。

魔法は、ボス戦闘にも大きく影響してきます。
「Ⅰ」では敵に体当たりして斬りつける、アクション要素のある攻撃方法ですが
「Ⅱ」では更に、魔法による攻撃方法も追加されます。

魔法による攻撃はアクションというよりも、シューティングと言った方が
分かりやすいかもしれません。

そのシューティング要素はボス戦闘時に、より顕著に現れます。
便利な「リターン」

便利な「リターン」

一度行った街や村へ一瞬で飛べる
「リターン」の魔法は非常に便利。
謎解きも多数

謎解きも多数

苦手な方もいるかも・・・。


前編とは趣の異なる
謎解きも存在する。
「Ⅰ」のキャラ達も登場

「Ⅰ」のキャラ達も登場

彼女こそ「真のヒロイン」
という方も多いようです。
イースシリーズのヒロイン達は、ダンジョンの奥であろうと、お構いなしに
「何処にでも現れる」イメージがあります・・・逞しいですね。
物語は佳境へ

物語は佳境へ

前編のⅠに比べ、Ⅱでは
よりドラマティックな演出が多く見られる。
54 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

パソコンRPGの雄、日本ファルコムが手掛けた名作ARPG「Ys(イース)シリーズ 」!1987年の第1作『イース』から振り返ってみよう。

パソコンRPGの雄、日本ファルコムが手掛けた名作ARPG「Ys(イース)シリーズ 」!1987年の第1作『イース』から振り返ってみよう。

80年代のパソコンゲームには様々なRPGが存在しました。とくに日本ファルコムからは「ドラゴンスレイヤー」「ザナドゥ」「ソーサリアン」など、当時を代表する作品が数多く生まれました。なかでも「Ys(イース)シリーズ」は、日本ファルコムを代表する作品として、1987年のリリース以降、多くのゲーマーの支持を得続けてきたのです。
青春の握り拳 | 17,099 view
「イースⅣっていくつあるの?」アナザーストーリーとなったPCエンジン版【イースⅣ The Dawn of Ys】

「イースⅣっていくつあるの?」アナザーストーリーとなったPCエンジン版【イースⅣ The Dawn of Ys】

1993年12月22日、PCエンジンSUPER CD-ROM² 用ソフトとしてハドソンより発売。ジャンルはアクションRPG。ファルコムの原案を元に、開発された『イースIV』オリジナル作品の1つ。発売当時はこちらが『イースⅣ』の正史という扱いであったが、後にアナザーストーリーの位置付けとなる。
ダージ | 30,368 view
RPGの雄、日本ファルコムが得意とした「泣きのBGM」ともいうべきFM音源のゲームサウンド8選!

RPGの雄、日本ファルコムが得意とした「泣きのBGM」ともいうべきFM音源のゲームサウンド8選!

PC-88に代表されるパソコンユーザーだった人にとって「日本ファルコム」といえばドラゴンスレイヤー、イース、英雄伝説シリーズなど数々の名作RPGを生み出したゲームメーカーとして記憶に残っていることでしょう。そしてあのFM音源を完璧に駆使した「泣きのBGM」ともいうべき秀逸なゲームサウンドを提供した会社としても。そんな名曲BGMから8選、取り上げてみたいと思います。
青春の握り拳 | 11,533 view
【Xak(サーク】他機種のFM音源に比べて貧弱だったMSXが、もっとも美しい音色を奏でたとされる名作RPG「Xak(サーク)」はPSGの丁寧な「重ね」がスゴイ!

【Xak(サーク】他機種のFM音源に比べて貧弱だったMSXが、もっとも美しい音色を奏でたとされる名作RPG「Xak(サーク)」はPSGの丁寧な「重ね」がスゴイ!

MSXユーザーならばマイクロキャビン社の名作ARPG「Xak(サーク)」に衝撃を受けた人も多いことでしょう。他のパソコンと比して貧弱なゲームサウンドだったMSXが、唯一といっていいほど他を圧倒する音色を奏でたこのゲーム。そんな「Xak(サーク)」MSX版の美麗な音色に、今一度触れてみませんか?
青春の握り拳 | 14,429 view
繰り返される人類の争い、近未来の月面戦争を描いた名作SLG【ネクタリス】PCエンジン版

繰り返される人類の争い、近未来の月面戦争を描いた名作SLG【ネクタリス】PCエンジン版

1989年2月9日、PCエンジン用ソフトとしてハドソンより発売。ジャンルはシミュレーション。当時、シミュレーションゲームといえば敷居の高いものでしたが、本作はその点を簡略化し多くの方に同ジャンルの楽しさを伝えた作品とも言えます。プレイヤーは劣勢に立たされている連合軍の指揮官となり、ガイチ軍の最終兵器「MOA」を破壊するため「ベース・ネクタリス」を目指します。
ダージ | 4,409 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト