RPGの雄、日本ファルコムが得意とした「泣きのBGM」ともいうべきFM音源のゲームサウンド8選!
2017年2月9日 更新

RPGの雄、日本ファルコムが得意とした「泣きのBGM」ともいうべきFM音源のゲームサウンド8選!

PC-88に代表されるパソコンユーザーだった人にとって「日本ファルコム」といえばドラゴンスレイヤー、イース、英雄伝説シリーズなど数々の名作RPGを生み出したゲームメーカーとして記憶に残っていることでしょう。そしてあのFM音源を完璧に駆使した「泣きのBGM」ともいうべき秀逸なゲームサウンドを提供した会社としても。そんな名曲BGMから8選、取り上げてみたいと思います。

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時代は8ビットから16ビットへ

家庭用ゲーム機ではファミコン、PCエンジン、メガドライブといった名機が凌ぎを削っていた80年代。

パソコンを見ればPC-88を中心とした8ビット御三家から、PC-98などの16ビット御三家へ。やはり時代は進化を続けていました。
当時のパソコンといえばプログラミングを覚えることは出来ましたが、多くの人にとっては高級なゲーム機という感覚があったのではないでしょうか。

そんなパソコンユーザー向けに、PCゲームのメーカーは各ジャンルで作品を提供していました。
なかでも「RPGの雄」といえば日本ファルコムの名前が挙げられるでしょう。

「泣きのBGM」ともいうべきFM音源を駆使した秀逸なゲームサウンド

今でも知名度の高い、当時の日本ファルコムでゲームサウンド制作を手掛けた古代祐三氏。
当時のFM音源を完璧に操った一人と言っても過言ではないでしょう。
彼は後にはスーパーファミコンでPCM音源を操り、これも名曲とされた「アクトレイザー」のゲームサウンドを手掛けます。

[BGM] [SFC] ActRaiser

本作品のBGMは、ファイナルファンタジーシリーズ」の作曲者植松伸夫が「『アクトレイザー』の楽曲は業界内で一つの"事件"だった」と、ファミ通や同誌発行元のエンターブレイン社主催のゲーム音楽コンサートのステージ上などにおいて度々述べている様に、同業者などからも高い評価を得ている。当時『ファイナルファンタジーIV』を開発中だったスクウェアのチームが『アクトレイザー』の曲を聴き、そのレベルの差に愕然とし、開発末期にもかかわらず音源ドライバーから音色に至るまで作り直したという逸話もあった。 その後、2012年のFINAL FANTASY展では、植松本人により、大げさな表現であると訂正され、実際には、音源のサンプリングをやり直した程度としつつも、「当時は勝てなかった」と、評価しているように、リリース時期を加味すれば、優れた表現を実現していたといえる。
そんな古代祐三氏を擁した日本ファルコムが80年代にPC向けにリリースした名作RPGから、「泣きのBGM」ともいうべきFM音源のゲームサウンドを8選、お届けしてみようと思います。

引用したYoutube動画は、様々なアレンジを利かせたものや生演奏によるもの。あるいは各パソコンやゲーム機ごとの音の違いを比較したものなど、このBGMに魅せられた方々の動画ばかりです。

なお、本家のFM音源BGMは下記のAWAプレイリストから視聴することが出来ます。

1 ソーサリアン ダンジョン(消えた王様の杖)

初っ端から泣きのサウンドです。

名曲揃いゲーム「ソーサリアン」にあって、荘厳なオープニング~穏やかな街のBGMと続き、最初のシナリオ「消えた王様の杖」に進むと流れるこのサウンド。
鳥肌が立つほどにテンションが高まり、冒険が始まったことを感じずにはいられないBGMがこれでした。

13 ダンジョン(消えた王様の杖)

2 イースⅠ FIRST STEP TOWARDS WARS(草原)

こちらは名作「イースシリーズ」の幕開けともいうべきイースⅠ最初のフィールド。
ファミコンやPCエンジンなどのゲーム機を含めた各機種のサウンド比較が、下記の動画です。

まさに勇壮なBGMが、これから始まる冒険への気持ちを高めてくれたものです。

イース草原曲「FIRST STEP TOWARDS WARS」比較

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