2020年東京オリンピックに向けて!過去のオリンピックを総まとめ。
2019年8月29日 更新

2020年東京オリンピックに向けて!過去のオリンピックを総まとめ。

2020年の東京五輪に向けて一段と機運が高まる昨今。オリンピックをより楽しむために、次回で第32回目を迎えるオリンピックの歴史についてまとめてみます。参加者数や開催地争いなど、改めてみてみると面白いですよ。

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障害飛越の西とウラヌス

障害飛越の西とウラヌス

第11回 ベルリン五輪(ドイツ:1936年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
49 3,632 331 129
開催地投票でバルセロナ(スペイン)を下しての開催地となったベルリンが2度目の開催(中止でも記録上カウントされる)。この大会から、約半月という現在と同様のオリンピック開催期間となりました。1度目の開催が第一次世界大戦で中止となったベルリンですが、この大会の後にドイツは再び第二次世界大戦への道を進んでいくこととなります。「ヒトラーのオリンピック」と呼ばれ、ドイツにとって国威高揚のプロパガンダの色彩が強かった大会です。

メダル獲得数上位国はドイツ、アメリカ、ハンガリー。サッカーでは初出場の日本チームが優勝候補のスウェーデンを破る歴史的番狂わせを演じ(ベルリンの奇跡)ベスト8に進出しています。

初の聖火リレー

この大会において、プロパガンダ効果を高めることを目的に古代オリンピックの発祥地であるギリシャのオリンピアで聖火を採火し、松明で開会式のオリンピアシュタディオンまで運ぶ「聖火リレー」が初めて実施されています。これは彼らゲルマン民族こそがヨーロッパ文明の源流たるギリシャの後継者であるというヒトラーの思想に適った物でもありました。

聖火リレーのコースは、オリンピアを出発してブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、オーストリア、チェコスロバキアを経由してドイツ国内へ入るというものでしたが、1939年に勃発した第二次世界大戦においてドイツ軍がこのルートを逆進する形で侵攻を行ったという逸話が残っています。
スタジアム中がナチス式敬礼を行った開会式

スタジアム中がナチス式敬礼を行った開会式

第12回 東京五輪(日本:1940年)

ヘルシンキ(フィンランド)を破って開催地に決定した東京五輪でしたが、支那事変の影響等から日本政府が開催権を返上しました。

なお、本来は次点となったヘルシンキでの開催予定だったものの、第二次世界大戦の影響で結局は中止となりました。
東京五輪のポスター

東京五輪のポスター

第13回 ロンドン五輪(イギリス:1944年)

2度目の開催地となったロンドンですが、第二次世界大戦によって中止に追い込まれました。4年後、繰越開催となります。

第14回 ロンドン五輪(イギリス:1948年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
59 3,714 390 136
第二次世界大戦後初の開催となったロンドン大会(3度目)。敗戦国であるドイツや日本の選手団が不承認となり、参加を認められませんでした。メダル獲得数上位国はアメリカ、スウェーデン、フランス

幻の金メダル

日本では日本水連がオリンピックでの競泳競技と同じ日程で日本選手権を行い、1500m自由形で古橋廣之進が記録したタイム18分37秒0は、当時の世界記録を大幅に上回るものであり、この競技で金メダルを獲得したアメリカのジェームス・マクレーンの19分18秒5より速く、「幻の金メダル」と呼ばれている。ただし、日本が当時国際水泳連盟から除名されていたため、古橋の記録は公認されていない。

第15回 ヘルシンキ五輪(フィンランド:1952年)

参加国 男子選手 女子選手 種目
69 4,436 519 149
1940年、東京の次点として開催予定だったものの第二次世界大戦の勃発で中止となったヘルシンキ五輪が12年越しで実現(2度目)。日本は戦後初参加、中国やソ連が初参加となりました。メダル獲得数上位国はアメリカ、ソ連、ハンガリー

フィンランドの英雄パーヴォ・ヌルミとハンネス・コーレマイネンの手によって聖火が届けられ、フィンランド国民が大いに歓喜しました。
パーヴォ・ヌルミによる聖火着火

パーヴォ・ヌルミによる聖火着火

第16回 メルボルン五輪(オーストラリア:1956年)

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