吉田沙保里  強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」
2025年8月18日 更新

吉田沙保里 強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

公式戦333勝15敗。その中には206連勝を含み、勝率95%。 世界選手権13回優勝、オリンピック金メダル3コ(3連覇)+銀メダル1コ、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞、強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子。

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SAGA2024国スポ レスリング

レスリングは、相手を投げて、フォール(相手の両肩を1秒以上マットにつける)を奪う格闘技。
3分間×2ピリオドで、ピリオド間には30秒の休憩がある。
相手の両肩を1秒以上マットにつけると「フォール」となり、試合終了。
フォールがない場合、ポイントでピリオドの勝敗を決定。
ポイントは、

・寝技からの投げ技・・・5点
・投げ技・・・4点
・相手をローリングさせる・・・2点

など技の種類によって、1~5点がある。
そして

・グレコローマンスタイル・・・腰より下をつかんだり、足を使う攻撃が禁止。
・フリースタイル ・・・全身のどの部分を攻撃しても構わない、下半身へのタックルもOK

の2種類があり、グレコローマンスタイルでは、8点差、フリースタイルでは、10点差をつけると「テクニカル・フォール」となり、ピリオドの勝者となる。

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ちなみに女子レスリングは、フリースタイルのみでグレコローマンスタイルはない。
「一般の方からレスリングのルールは難しいとか、よくわからないとかいわれることがありますが、実はとてもシンプルです。
ものすごく簡単にいうと相手を倒して両肩を1秒間マットにつけたら勝ち。
それがすべてです」
(吉田沙保里)
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吉田沙保里の父親、栄勝は、高校でレスリングと出会い、大学のときに男子フリースタイル57㎏級選手で全日本選手権で優勝。
アジア選手権で銀メダルを獲得し、世界選手権にも出場したが、モントリオールオリンピックの代表選考会では敗退。
大学卒業後、三重県の職員として就職。
一志郡(現:津市)一志町に自宅を構え、長男と次男にレスリングを教えるために和室にマットを敷いたが、やがて近所の子供も教え出し、私財を投じて改築。
その後も借金をして「一志ジュニアレスリング教室」という道場が開いた。
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一志ジュニアレスリング教室に会費がなく、父親は指導料を受け取らずに、平日は練習、週末は出稽古か試合のために自らハンドルを握って全国を飛び回った。
長男が野球をやりたいというと
「やりたければ自分でバットとグローブを買え」
といい、たとえ発熱しても、
「37.5度ルール」
と称して、
「37.5度までは熱じゃない」
と練習させた。
一志ジュニアレスリング教室は、
「1日練習を休めば3日遅れる」
という父親によって休みは、お盆と正月だけ。
来る者は拒まず誰でも練習できる半面、
「いつでも全力」
をモットーに練習で力を抜くと、
「やる気あるのか!」
「泣いて強くなるなら泣け!」
「闘志なき者はされ!」
とどんな子供も容赦なく叱られるスパルタ方式だった。

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3人目の子供は女の子で、母親の幸代は、アイドルの南沙織の「沙織」、河合奈保子の「奈保子」を足して「沙保里」と命名。
吉田沙保里は、自宅の道場のレスリングマットでハイハイをして、3歳からレスリングを開始。
小学校、中学校を通して門限は17時で、友達から
「遊ぼう」
と誘われても、
「ごめんね。
レスリングの練習があるから」
と断り、学校が終わると走って家に帰り、食事をして、19時から自宅の道場で、同居している兄や近所に住む男子たちと一緒に練習した。
「玄関入ると、すぐ道場。
台所からすぐ、居間からすぐ、寝室からすぐ、こんな家、なかなかありませんよ」

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「がんばったもの勝ち」
「自分の持っている力を全部出せば、強くなれる」
という考えを持つ父親は、吉田沙保里が熱を出しても、
「1度は道場に来てシューズを履け」
といい、体の調子が悪いといっても、
「だからどうした」
といって練習させた。
ある日の練習中、急にトイレに行きたくなった吉田沙保里が、焦って道場を横切り、他の子供に教えていた父親に衝突。
「オイっ、ちょっと来い!」
といわれ、
「えっ」
と思って振り向くと、いきなりビンタ。
近所の友達が家でピアノを弾くのをみて、
「ピアノ習いたい」
というと
「ピアノ弾けるようになっても強くならん」
と却下され、道場で練習するか、出稽古に行くか、レスリング漬けの毎日だった。
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父親は、吉田沙保里に最初から左利きで組むように指導した。
レスリング以外は、全部右利きの吉田沙保里は、最初は何もわからずやっていたが、左利きの有利さに気付いたのは、小学校3、4年生くらいだった.。
「今はどちらかというと左利きの選手の方が多いくらいで、珍しくなくなりましたので、どちらが有利ということは全くなくなりましたが、私が子どもの頃は左利きの選手はほとんどいなかったので有利だったと思います。
普段、右利きとばかりやっている選手が、試合になって急に左利きとやるわけですから、戸惑いますよね。
右と左とでは、タックルの入る形からして逆になるわけで、対応の仕方も違いますからね。
でも、私は普段から右利きとやっているので、試合になっても何も困ることがなかったんです。
おそらく父はそういうことを見越して、私を左利きにしたのだと思います」
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レスリングを始めて2年後、ノルウェーの首都オスロで女子レスリング初の世界選手権が初めて開催され、同年、5歳の吉田沙保里は、初めて試合に出場。
1回戦で男の子に敗北し、悔しくて泣いていると父親に、
「練習せんから負けんのや」
といわれた。
この言葉は、あまりピンとこなかったが、自分に勝った男の子が優勝し、表彰式で首から金メダルをかけているのをみて、
「アレが欲しい」
というと、父親は、
「アレは、どこでも売ってない。
コンビニでもスーパーでもデパートでも。
最後まで頑張って練習した子じゃなければもらえない」
この一言で、吉田沙保里は変わった。
「父がレスリングの指導者で、まずは2人の兄にレスリングを教えていたので、私も3歳の頃から始めました。
その頃は遊び感覚でしたね。
でも5歳のときに初めて出場した試合で負けて、私に勝った男の子が首から金メダルを下げている姿を見て気持ちは変わりました」

スイカ割り

その後は練習でも極度の負けず嫌いになった。
負けず嫌いなだけでなく、勝負好きな性格となり、『勝負』『勝利』という言葉を聞くと異常にモチベーションが上がるようになった。
「とにかく勝ってナンボ」
「そんな気持ちがなくなればもう終わり」
という吉田沙保里は、勉強以外は、たとえジャンケンでも負けても本気で悔しがり、ゲームや遊びでも、はじめから勝てないとわかっていればやらず、兄や兄の友達が立小便をしているのをみて、やってみようとしたものの、うまくできず、悔しくて家に帰って母親に
「おチンチンがほしい」
といった。
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こうして敗北から始まった吉田沙保里のレスリング人生は、男子の大会にも出ていたこともあり、その後も勝ったり負けたりを繰り返した。
ある試合で、過去に何度か対戦していて1度も負けたことのない男の子と当たり、あまり緊張感がないままマットに上がった吉田沙保里は、おどけながら友達に
「イエーイ」
と手を振った。
するとあっさり負けてしまい、父親に、
「どんな相手であっても敬意を忘れてはいけない」
と怒られた。
ある試合で気持ちが乗らずに負けてしまったとき、父親に怒られるのが怖かったので、すぐに女子トイレへ。
「ここまでは追いかけてこないだろう」
と思って安心していたが、トイレを出た瞬間、待ち構えていた父親に思い切り顔をハタかれ、全力で戦わなかったことを怒られた。
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