イギリス生まれのアメリカ。彼らの哀愁のメロディに美しいハーモニーはタイムレスです。
2020年12月19日 更新

イギリス生まれのアメリカ。彼らの哀愁のメロディに美しいハーモニーはタイムレスです。

イギリスで結成された3人組のアメリカ。彼らの曲は時代に関係なく聴ける曲ばかりです。何かと慌ただしい毎日を送っている方に、このメロディは染みます!

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アメリカ

爽やかなコーラスとノスタルジックなメロディー、素人っぽいともいえる素朴なサウンドで70年代に人気を誇ったアメリカ。メンバーはジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピークの3人でイギリスはロンドンで結成されました。1972年のファーストシングルの「名前のない馬」が世界中で大ヒットしたことで知られていますが、ファーストアルバム「名前のない馬」は前年に出ていて、当初「名前のない馬」は収録されていなかったんです。
名前のない馬

名前のない馬

01. 川のほとりで
02. サンドマン
03. 3本のバラ
04. チルドレン
05. 名前のない馬
06. ここに
07. 僕には君が必要
08. 雨の日
09. 失われた時を探して
10. クラリス
11. ドンキー・ジョー
12. ピジョン・ソング
このアルバム、邦題はヒット曲に便乗して「名前のない馬」ですが、原題はシンプルに「アメリカ」。アルバム発売後、シングルで出したら大ヒットしたんで、急遽アルバムに収録したんです。すると、それが功を奏してアルバムも全米ナンバー1をはじめとして全世界で大ヒットしたんですね。日本では当初、曲は入ってないくせにタイトルだけ「名前のない馬」にするという可笑しなことが起こりました。

アメリカと言えば「名前のない馬」。「名前のない馬」といえばアメリカと、こればかり取りざたされる事が多いのですが、「名前のない馬」そしてこのファーストアルバムは確かにアメリカを代表する作品に違いはありませんが、アメリカはそれで終わりという訳ではなんですね。作品としてよくなるのは、実はこれ以降なんですよ。

America - A horse with no name (clip HQ)

Homecoming

1972年にリリースされたセカンド・アルバム「ホームカミング」。サウンドメイクと言う意味では、やはりここからでしょう。
ハル・ブレイン、ジョー・オズボーンという強力なリズム隊の参加が効いています。
ホームカミング

ホームカミング

01. Ventura Highway
02. To Each His Own
03. Don't Cross the River
04. Moon Song
05. Only in Your Heart
06. Till the Sun Comes Up Again
07. Cornwall Blank
08. Head and Heart
09. California Revisited
10. Saturn Nights
アルバムは3枚目のシングルとなった「ヴェンチュラ・ハイウェイ」で幕を開けるわけですが、これがもう爽やかと言う言葉しか思いつかないアメリカのサウンド。既に個性が確立されているのがわかります。

America - 1975 - Ventura Highway

ファンの間ではよく知られている事ですが、このアルバムから1977年の「ハーバー」まで、アルバムタイトルが全て「H」で始まってるんですよ。この間がアメリカの充実期でもあると思います。

Hat Trick

ビーチボーイズのカール・ウィルソンとブルース・ジョンストン。1975年からイーグルスに参加することになるジョー・ウォルシュなど多彩なゲストを招いて制作されたのが1973年の「ハットトリック」です。さすがに3枚目と言うことで余裕が出てきたようですね。
ハット・トリック

ハット・トリック

01. Muskrat Love
02. Wind Wave
03. She's Gonna Let You Down
04. Rainbow Song
05. Submarine Ladies
06. It's Life
07. Hat Trick
08. Molten Love
09. Green Monkey
10. Willow Tree Lullaby
11. Goodbye
「ハット・トリック」の1曲目「マスクラット・ラブ」は、1976年にキャプテン&テニールが歌ってヒットさせたことでも知られていますが、オリジナルはウィリス・アラン・ラムゼイの「マスクラット・キャンドルライト」です。アメリカは改題してシングルにしたのですが、残念ながらヒットしませんでした。

AMERICA || MUSKRAT LOVE || 1973

ヒット曲が収録されていないからか、大きな話題がなかったからか、地味な感のあるアルバム「ハット・トリック」。しかし、いいアルバムですよ、これは。が、商業的にはファーストが全米1位、セカンドの「ホームカミング」が全米9位だったのに対して「ハット・トリック」は28位と低迷してしまうんですね。これじゃイカン!と本人たちも思ったか、いえ、それよりもレコード会社の方が強く思ったのではないかと推測されますが、次作より強力なプロデューサーが付くことになります。

Holiday

アメリカが多大な影響を受けたと思われるビートルズ。そのビートルズをプロデュースしていたのはジョージ・マーティンなる人物なのですが、1974年にリリースされたアメリカの4枚目のアルバム「ホリデイ」は彼のプロデュースによるものです。
ホリデイ

ホリデイ

01. Miniature
02. Tin Man
03. Another Try
04. Lonely People
05. Glad to See You
06. Mad Dog
07. Hollywood
08. Baby It's Up to You
09. You
10. Old Man Took
11. What Does It Matter
12. In the Country
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