【真弓明信】恐怖の1番打者!猛虎打線の切り込み隊長!1985年の成績を振り返る
2023年9月17日 更新

【真弓明信】恐怖の1番打者!猛虎打線の切り込み隊長!1985年の成績を振り返る

恐怖の1番打者と聞いて、真っ先に思い浮かべる選手は誰でしょうか?共通するのは、単にヒットをよく打つだけでなく、クリーンナップ並みにホームラン・長打もよく打つ強打者ということでしょうか。その筆頭の一人が阪神の真弓明信。1985年、猛虎打線の切り込み隊長として、21年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。当時の成績を振り返ります。

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10月16日のヤクルト戦。引き分け以上でリーグ優勝が決まる注目の試合で、テレビでは臨時の生中継をするほどでした。しかし、試合は、相手に先行、逆転を許す厳しい展開。そんな中、チーム初得点を挙げたのが真弓でした。4回表に同点の33号ホームランを放ち、チームに勢いをつけます。チームは9回土壇場で同点に追いつき、延長10回引き分け。ついに、21年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

21年ぶりのリーグ優勝

阪神タイガース 19851016

他チームの4番打者に匹敵する好成績

リーグ優勝を決め、残り5試合を消化しての最終成績は次の通り。

打数:497
安打:160(リーグ3位)
本塁打:34(リーグ5位)
打点:84(リーグ8位)
得点:108(リーグ1位)
打率:.322(リーグ5位)


他チームなら、4番打者といってもおかしくないほどの成績です。この年は、バース、掛布、岡田も好成績で、真弓を含め、4人とも、3割以上の打率、30本以上の本塁打を記録する驚異の猛虎打線でした。

真弓明信 vs. 田尾安志 対談

9点取られたら10点取ればいい?真弓さんから見た当時の阪神打線とは?【真弓明信さんコラボ】

日本シリーズ開始直後に二塁打

日本シリーズの対戦相手は、広岡達朗監督の下、安定した強さを見せていた西武ライオンズ。戦前は、西武日本一を予想する声が多くありました。

第1戦は、西武の本拠地・西武ライオンズ球場。1回表の1番打者は真弓で、相手の先発投手は松沼兄(松沼博久)です。プレイボールのコール直後の初球。真弓はいきなりレフト線への二塁打を放ちます。後続は西武の好守備に阻まれ、得点できずに終わりますが、その年の猛虎打線を象徴するような真弓の一打でした。

0対0で迎えた8回表。真弓はこの回も二塁打を放つと、二番の弘田も巧打で1-3塁のチャンス。続く三番のバースが、レフトスタンドへ3ランホームランを放ち、試合を決めました。ホームランを打ったのはバースですが、日本シリーズで最初にホームインをした人こそ恐怖の一番打者・真弓です。

結局、ペナントレース同様、日本シリーズでも大活躍し、25打数 9安打 2本塁打 打率.360チームの日本一に貢献しました。

真弓明信 vs. 掛布雅之 vs. 岡田彰布 対談

【1985年日本一の思い出】なぜ優勝できたのか?真弓、岡田、掛布の3人がシリーズを思い返す!優勝は開幕当初から意識してた!?
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