ローリングスイッチを使いこなせ!レトロゲーム【ロストワールド】まとめ。
2017年1月24日 更新

ローリングスイッチを使いこなせ!レトロゲーム【ロストワールド】まとめ。

【ロストワールド(のち「フォゴットンワールド」に改題)】は、1988年にカプコンが発表したアーケードゲーム。独自の「ローリングスイッチ」による操作に加え、文明滅亡後の世界にドラゴンや古代エジブトや古代日本が入り混じる、独特の世界観も魅力でした。そんな【ロストワールド】の世界をご紹介していきます!

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自機キャラクター(1P:左、2P:右)

自機キャラクター(1P:左、2P:右)

人々の無念のオーラが呼び寄せた超戦士。
飛翔石の力で飛行し、サテライトと呼ばれる子機を従える。
雑魚からボスに至るまで全ての登場キャラクターに名前が存在するが、主人公の2人にだけは名前がつけられていない。
そのため他作品に登場する時は「超戦士」「名も無き超戦士」「名無しの超戦士」などと呼ばれ、さらにその後ろに「1P」「2P」と付け、性能差のある2人を区別して呼ぶことがある。
メガドライブ版の広告チラシでは1Pが「名無しの超戦士」、2Pが「モヒカン野郎」となっている。
via ロストワールド(ゲーム)-Wikipedia
なお筆者は1Pを「シュワちゃん」、2Pを「モヒカン」と呼んでました…
おまけ

おまけ

『ファイナルファイト』のザコ敵として登場する「TWO.P」(真ん中のキャラ)。

名無しの2Pがモデルです…

では、いよいよゲームのご紹介!

それでは、ファンタジーSF・古代エジブト・古代日本の入り混じる、「ロストワールド」の独特の世界観をお楽しみください!
ゲーム画面

ゲーム画面

全9ステージで、ダスト・ワールド(1〜3面)、ピラミッド・ワールド(4〜6面)、天空界(7〜9面)に大別され、8邪悪神(ボス)と天帝バイオスが待ち受けます。
基本、右→左へスクロールしますが、ステージによっては方向が変わります。
敵を倒すと残すゼニー(青い宝石)を集め、ショップで自機やサテライトを強化するアイテムを購入します。
後半どうしても金欠になりがちなことと、全面クリアすると手持ちゼニーがそのまま得点に換算されるため、道中しっかりゼニーを回収することがゲーム攻略、ハイスコアを挙げるための大きなポイントとなります。
併せて「余計な買い物をしない」ことも重要な戦略となりますが、装備によって難易度が大きく異なるので、このへんの駆け引きも「ロストワールド」の大きな魅力です。
また、隠れキャラとしてプロテクター、ゼニー、回復アイテムなどが出現しますので、出現ポイントを覚えて確実に回収することがとても大事です。
【主なアイテム】

・サテライト(サテライトの弾が強化される。全10種類。1P・2P専用のものもある)
・ブースター(自機の銃のパワーアップ。3種類ある)
・プロテクター(敵の攻撃を防御できる。2種類ある)
・治療(バイタリティ全回復。買うほどに価格が上がる)
・ライフパック(バイタリティの上限が上がる。やはり買うほどに価格が上がる)
・エリクサー(死んでも復活できる。これも買うほど価格が上がる)
・飛翔石(スピードが調整できる)
 【サテライトの種類】

 (デフォルト 2WAY弾)
 ・ミサイル 追尾式。
 ・全方位弾 16WAY単発。
 ・ナパーム 当たると炎が炸裂。連射も弾速も遅いが極めて強力。序盤の主武器。
 ・レーザー 貫通力があり威力も大きいが、障害物が多いと不利。
 ・バーナー 火炎放射。ローリングスイッチの面目躍如。威力がやや弱い。
 ・バウンド 地形に当たると跳ね返る。連射が効き、中〜終盤の主武器になる。
 ・バルカン 超高速連射弾。1Pしか使えない。
 ・ワイドショット 弾が大きく、威力が強い。2Pしか仕えない。
 ・スーパーレーザー 強力なレーザーだが、すぐ追尾レーザーが出るため出番少なめ。
 ・追尾レーザー 最強の武器。ヘビのように敵を追うが、隙ができるのが難点。
バウンド

バウンド

壁に当たると跳弾します。障壁の多いピラミッドステージでは極めて有効。
このままボス戦も闘えるほど強力でしたが、マイナーチェンジで威力を削減されてしまいました…
【2人同時プレイの場合】

1Pと2Pは持つ銃に違いがあり、2Pはショットの射程は短いものの拡散して撃てる。
そして2人が近づくと磁場が発生し、サテライトの攻撃力が上がる。
さらに1Pはショットの連射速度が、2Pはショットの射程が延びる。
ラウンド3・クリア後画面より

ラウンド3・クリア後画面より

2人の銃の形が微妙に違うのがお分かりいただけるでしょうか?
芸が細かい!
【各ボス(8邪悪神と天帝)紹介】

・ステージ1 パラメシウム
(ダストシティーの心臓部。瓦礫を超能力であやつって攻撃)
・ステージ2 ダストドラゴン
(文明滅亡時に活躍した老ドラゴン。現在はもう起き上がれず、朽ち果てかけている)
・ステージ3 武神
(天帝の腕から作られた巨大像。目からビームを放つ。弱点は顔)
・ステージ4or5 メスケテト
(元々は太陽神の乗る船。浮遊石の力で空を飛ぶが、浮遊石の部分が弱点)
・ステージ4or5 スフィンクス
(外側を破壊すると頭だけになり、さらに巨大なムカデ状の本体が出現)
・ステージ6 ツタンカーメン
(石棺の中にむき出しの神経組織があり、それが弱点)
・ステージ7 アイスマン
(氷の塊で自らを固めている。レーザーなど光学兵器を無効化する)
・ステージ8 風神・雷神
(二身一体で、バベルの塔の入口を守る。片方を倒せばどちらも死ぬ) 
・ステージ9 天帝バイオス
(追尾弾と8WAYのレーザーで攻撃。レーザーは極めて回避困難)
ステージ1ボス・パラメシウム

ステージ1ボス・パラメシウム

ボスも倒すとゼニーが貰えますが、攻撃に時間をかけ過ぎると自爆してしまい、その場合ゼニーはありません。
そしてさらに・・・
ラウンド1・クリア後画像

ラウンド1・クリア後画像

クリア後の、2人のイカした台詞もお楽しみでした。
テキストだけでなく実際喋るんですが、正直、セリフを棒読み…
これは素人であるカプコンの社員が録音したからだそうです(後に発売された「天地を喰らう」等も同様)。
(ただしリアルタイムで知る者としては、日本語のボイス自体が珍しいうえ、さらに当時のゲーセンは周囲が大変うるさかったこともあり、そこまで気にならなかったというのが正直なところです。)
【台詞一覧】

・オープニング
1P「奴は いたか?」
2P「ああ 今日こそ息の根を止めてやるぜ!」

・対パラメシウム戦後(ラウンド1)
1P「パラメシウムごときで俺を止めることは出来ん!」

・対ダストドラゴン戦後(ラウンド2)
1P「フン!ダストドラゴンなど所詮 俺達の敵ではない!」
2P「まっ 少々てこずっちまったがな!」

・対武神戦後(ラウンド3)
1P「武神(ヤツ)は本当に死んだんだろうな?」
2P「間違いねえ!天帝の奴も今頃、首でも洗ってんじゃねぇのか?」
ステージ3のボス・武神

ステージ3のボス・武神

当時としては破格の巨大キャラでした。
またグラデーションも緻密に表現され、それまで「グラフィックが弱い」とされていたカプコンの評価そのものも一気にひっくり返しました。
武神、陥落。

武神、陥落。

このやられ顔も印象的でした!
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