1975年の「さよなら公演」から45年。双子デュオ「ザ・ピーナッツ」の功績と現在!
2020年1月14日 更新

1975年の「さよなら公演」から45年。双子デュオ「ザ・ピーナッツ」の功績と現在!

皆さんは「ザ・ピーナッツ」というグループをご存知でしょうか?50年代から70年代にかけて活躍した双子デュオで、「名前は聞いたことがある」という方も多いかと思います。実は1975年に2人は引退しており、今年(2020年)は引退から45周年に当たります。

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3月から「さよなら公演」を実施

1972年頃から検討をしていたという引退。2月に引退が発表されたことで、すでに計画されていたコンサートが急遽「ザ・ピーナッツ さよなら公演」として、3月から4月にかけて東京・渋谷のNHKホールなどで開催されることが決定しました。この興行には、ザ・ドリフターズを始めとしたナベプロ所属の芸能人が総出演。ザ・ピーナッツ自身も往年のヒット曲を多数披露し、有終の美を飾りました。なお、この「さよなら公演」は日本初の歌手の引退興行と言われています。

ザ・ピーナッツ「恋のフーガ75」

こちらは1975年に収録された「恋のフーガ」

引退後の活動、そして現在は?

「さよなら公演」で有終の美を飾り、芸能界を引退した2人。その後再びメディアに登場することはほぼ無くなったのですが、姉のエミが1975年6月に沢田研二と結婚。その話題は当時のワイドショーなどで大きく盛り上がりました。当時、ハナ肇の家の隣に住んでいたことでも話題に。なお、結婚後は男児に恵まれたものの、1987年には離婚しています。

エミと沢田研二。
エミの結婚以外に、大きく世間を騒がせた話題は少なく、その他の話題としてはナベプロの50周年を記念したイベントに「さよなら公演」で2人が使用したマイクが展示されたり、キングレコードがかつてのラジオ番組の音源を発売するといった程度に留まっています。一度引退しても復帰する芸能人が多い中、「立つ鳥跡を濁さず」の精神で芸能界を去ったザ・ピーナッツならではのことかと思われます。

2012年に姉・エミが死去。そして2016年にも・・・

沈黙を守り続けてきたザ・ピーナッツですが、2010年代に入り悲報が飛び込んできました。2012年6月、姉のエミががんのため亡くなったのです。71歳でした。この訃報により、ザ・ピーナッツの再結成が不可能となった直後の2016年5月、今後は妹のユミが死去。75歳でした。姉の後を追うかのようなユミの訃報に、往時を知る関係者やファンからは、悲しみの声が続々と寄せられました。こうして、ザ・ピーナッツは昭和の音楽史における伝説となったのです。
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ユミが亡くなった2016年、後身のアーティストが集まって発表したトリビュートアルバム「ザ・ピーナッツ トリビュート・ソングス」

「ザ・ピーナッツ」をカバーしたアーティストって?

最後に、ザ・ピーナッツをカバーしたアーティストをご紹介したいと思います。「キャンディーズ」「Mi-Ke」「ジューシィ・フルーツ」といった面々が往年のヒット曲をカバーしているのですが、ここではカバー曲をシングルとして発表し、ヒットを飛ばしたアーティストを何人かピックアップします。

W(ダブルユー)「恋のバカンス」

まずご紹介するのはW(ダブルユー)。モーニング娘。に所属していた辻希美と加護亜依の2人によるユニットで、デビューシングルとして2004年に「恋のバカンス」のカバーを発表しました。同カバーはロックンロール調のアレンジを施しており、W(ダブルユー)としての個性を重視した仕上がりに。
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Wink「ふりむかないで」

1992年にWinkが15枚目のシングルと発表した「ふりむかないで」。原曲とは異なりダンサブルなアレンジとなっており、90年代前半のアイドルポップス然とした佳曲に仕上がっています。カバー曲としては売上も好調で、当時のオリコン最高位7位を記録しています。
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小柳ゆき「恋のフーガ」

最後にご紹介するのは、小柳ゆきが2003年に発表した「恋のフーガ」。重低音が特徴の「ドラムン・ベース」のリズムを採用し、当時流行していたクラブミュージック風のアレンジに仕上げており、小柳のソウルフルな歌唱と相まって、原曲にはない新境地を開拓しています。
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