グラミー賞とは
グラミー賞(グラミーしょう、英:Grammy Awards)は、ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス (NARAS) が主催する音楽賞。当初はグラモフォン・アウォード(Gramophone Award)と呼ばれており、現在グラミー(Grammy)とだけ呼ばれることもある。アメリカ合衆国の音楽産業において優れた作品を創り上げたクリエイターの業績を讃え、業界全体の振興と支援を目的とする賞だが、今日世界で最も権威ある音楽賞のひとつとみなされており、テレビにおけるエミー賞、舞台におけるトニー賞、映画におけるアカデミー賞と同列に扱われる。毎年2月に授賞式が行われ、著名なアーティストによるパフォーマンスや代表的な賞の授賞の模様が全米をはじめ世界の多くの国で放映される。
主要4部門
Album of the Year(最優秀アルバム賞)
- アルバム演奏者および製作チームに授与される。
Record of the Year(最優秀レコード賞)
- シングル曲演奏者および製作チームに授与される。
Song of the Year(最優秀楽曲賞)
- シングル曲の作詞者、作曲者に授与される。
Best New Artist(最優秀新人賞)
- この1年で著しい活躍をみせた新人に授与される。正確な発売日やデビュー日時は考慮されない。
今回は、1980年代に「最優秀新人賞」を受賞したアーティストたちを振り返ると共に、その後の活躍ぶりや、現在の様子についても確認してみたいと思います!
リッキー・リー・ジョーンズ(1980年最優秀新人賞)
Rickie Lee Jones - Chuck E's in love (HD)
デビュー前から、トム・ウェイツの恋人だったことや、ローウェル・ジョージへ楽曲提供するなど、その存在は知られていた彼女ですが、このデビュー曲「恋するチャック」が全米4位のヒットとなり、一躍有名になりました!
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Rickie Lee Jones Wins Best New Artist | GRAMMY.com
Rickie Lee Jones accepts the GRAMMY for Best New Artist at the 22nd GRAMMY Awards on Feb. 27, 1980, in Los Angeles.
受賞後のスピーチで、体を揺らせながら戸惑ってる様子が初々しいですね~
Rickie Lee Jones - Gethsemane (Live at Celtic Connections 2016)
80年代以降もコンスタントに新作を発表し、ライヴも行っている彼女。直近では2015年にアルバム『The Other Side of Desire』をリリース。昨年のこのパフォーマンスを見ても、昔と変わらない少女のような歌声に感動させられます。昨年は来日公演も行ってくれましたし、これからもより一層活躍してくれそうですね!
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クリストファー・クロス(1981年最優秀新人賞)
Sailing by Christopher Cross in 1980
デビュー曲「Ride Like the Wind」が全米2位、そしてこのセカンド・シングル「Sailing」が全米1位となるなど、華々しいデビューを飾った彼ですが、その翌年のグラミー賞では最優秀新人賞だけでなく、主要4部門を独占する快挙!
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Christopher Cross Wins Best New Artist | GRAMMY.com
Christopher Cross accepts the GRAMMY for Best New Artist at the 23rd GRAMMY Awards on Feb. 25, 1981, in New York.
受賞後のスピーチですが、新人とは思えないほど落ち着いており、既に貫禄がありますね!さすが、主要4部門を同時に受賞した大物だけのことはあります。仕事関係者や家族への感謝の言葉を述べて、無難に終了。
Conheçam mais, Christopher Cross em outubro de 2016 no Brasil
グラミー受賞後も、「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur's Theme )」が全米1位になるなど、ヒットを出し続けましたが、残念ながらサード・アルバムあたりから勢いは衰えてしまいました。しかしながら、今でもライヴ活動は精力的に行っており、世界各地で大盛況。昨年のこの映像を観ても、特徴的なハイトーン・ヴォイスは健在ですよね!ちなみに今年3月には来日公演も予定されてます。
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シーナ・イーストン(1982年最優秀新人賞)
Sheena Easton - Morning Train (9 to 5)
本国イギリスでは1980年にデビューし、既に成功していたシーナ。その翌年には、アメリカでのデビュー曲となった「モーニング・トレイン(9 to 5)」がいきなり全米1位になるなど、目覚ましい活躍を見せてくれました!
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Sheena Easton Wins Best New Artist | GRAMMY.com
Sheena Easton accepts the GRAMMY for Best New Artist at the 24th GRAMMY Awards on Feb. 24, 1982, in Los Angeles.
この授賞式まで、長い間ドキドキしながら過ごしていた様子が窺い知れるシーナのスピーチに、観客から笑いと拍手が起こり、なごやかな雰囲気に!
Strut - Sheena Easton (live) #2 @ Canada Day 2016 - Vancouver Canada Place
グラミー受賞後も、「For Your Eyes Only」「Telefone」「Strut」などヒット曲を連発しましたが、90年代以降はヒットに恵まれず、2001年以降は新作のリリースも無く、寂しい状況に。但し、ライヴ活動は継続しており、昨年は来日もし、『ベストヒット80’s ミーツ シンフォニー』というイベントにゲスト出演してくれました。キュートな歌声は、今でも十分魅力的です!
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メン・アット・ワーク(1983年最優秀新人賞)
Men At Work - Down Under
「ノックは夜中に」「ダウン・アンダー」の2曲が立て続けに全米1位となり、オージー・ロック(オーストラリアのロック)を世界に広めた彼らの勢いは凄まじかった!
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Men At Work Win Best New Artist | GRAMMY.com
Men At Work accept the GRAMMY for Best New Artist at the 25th GRAMMY Awards on Feb. 23, 1983, in Los Angeles.
受賞後のスピーチで、最初キョロキョロと目を動かし、おどけてみせるコリン・ヘイ。緊張していたんでしょうね~。最後に、「また会いましょう!」と宣言したものの、これ以降、グラミーを受賞するほどのヒットには恵まれませんでした・・・