イージー・リスニング(Easy Listening)って、どんな音楽なの??
イージー・リスニング(Easy Listening)音楽は”ムード”音楽から派生した!!
ヌードではなく”ムード”音楽の定義をすると??
ポピュラー音楽の中で、管弦楽器などを中心とした情緒豊かなインストゥルメンタルポップスというのが一般的である。広義的には、映画音楽、ラテン音楽をも包含する概念を表します。
ムード音楽というジャンルを広げた初期のアーティストには、”マスター・オブ・ムード・ミュージック”と呼ばれる、ポール・ウエストンを初め、ジャッキー・グリースン、ローレンス・ウエルクなどがおり、日本では特に、パーシー・フェイスやマントヴァーニなどに絶大な人気がありました。
しかし、ポール・ウエストンよりもずっと前から「ムード・ミュージック」という言葉を使っているアーティストが何名かいることがわかっています。
その一人はモートン・グールド。彼が自身のレコード・アルバムのタイトルに「ムード・ミュージック」という言葉を副題として使ったのが、おそらく最初か、あるいは本当に僅差で最初から数番目であると思われます。
モートン・グールド(Morton Goulld)は、テレビ朝日系列『日曜洋画劇場』の初代エンディング・テーマに使用されていたコール・ポーター作曲の「So In Love (ソー・イン・ラヴ)」(ピアノは彼によるもの)を吹き込んだアーティストです。
その他に、ロジャー・ウイリアムス、フランク・チャックスフィールド・オーケストラ、ヘンリー・マンシーニ・オーケストラなどが挙げられる。
Morton Gould "So In Love"
Paul Weston And His Orchestra - I Went Out Of My Way
Mantovani And His Orchestra - Charmaine (1958)
夏の日の恋 パーシー・フェイス A Summer Place Percy Faith
AUTUMN LEAVES - Roger Williams
Frank Chacksfield & his Orchestra - Ebb Tide ( 1954 )
1954年、ロバート・マクスウェル (en) 作曲の「引き潮」を、冒頭と最後に浜辺の渚の音とかもめの鳴き声を入れて、独自のストリング・アレンジを施して発売。英デッカのffrrの優秀録音も手伝い、全英、全米でヒットチャートの第1位となる(現在発売されているCDは、1964年に再録音されたステレオ・ヴァージョンの方が収められている。オリジナル・モノラル録音は、iTunes Storeにてネットダウンロードにて入手可能)
HENRY MANCINI Moon River ヘンリー・マンシーニ~ムーン・リバー
1960年代からは主に、『ティファニーで朝食を』『シャレード』などオードリー・ヘプバーン作品で注目を集めた。特に『ティファニーで朝食を』でヘプバーンが歌った『ムーン・リバー』はスタンダードとなった。
他に『刑事コロンボ』のテーマ(もとはNBCのウィール、NBCミステリー・ムービー のテーマ)や『ピーター・ガン』のテーマ、『ピンク・パンサー』のテーマ、『ひまわり』のテーマなどがよく知られている。
温厚な人柄で知られ、ヘプバーンやクインシー・ジョーンズ、ジェリー・ゴールドスミスら数多くの友人に慕われた。またモーリス・ジャールやミシェル・ルグラン、ラロ・シフリンといった外国人作曲家にも親身に関わった。人望も厚く、いくつかの大学で名誉博士号を受け、後進の育成にもあたった。
ムード音楽からイージー・リスニング音楽へ
Paul Mauriat - Love Is Blue - Sound Stereo
『恋はみずいろ』以降も、フランス語圏や英語圏のヒット・ポップスや映画音楽を中心にレコーディングを続ける。
エーゲ海の真珠 ポール・モーリア Paul Mauriat Penelope
シバの女王 レーモン・ルフェーブル La Reine de Saba
「涙のカノン」レーモン・ルフェーブル・グランドオーケストラ
Franck Pourcel、- Mr Lonely
ヒット曲としては、1955年過ぎに「急流」(オリジナル・モノラル録音)が全世界において大ヒットし、その後「オンリー・ユー」(プラターズのカバー)が、1959年にアメリカのBillboard Hot 100で最高9位にランクインする大ヒットとなった。
その後も録音活動を積極的に行い、イージー・リスニングの分野を中心に、クラシックの分野でもアルバムを発表していた。
プゥルセルの楽団による演奏は、日本で多くのラジオ、FM、テレビの番組のテーマ曲に使われている(詳しくは「テレビ、ラジオ、FMで使われた彼の演奏による音楽」を参照)。例えば、同楽団の演奏による「ミスター・ロンリー」は、1967年(昭和42年)7月3日に放送開始し、TOKYO FMが当時FM東海と称していた頃から続いているラジオ番組「JET STREAM」のテーマ曲として日本国内でも有名である(現在、同番組では溝口肇による編曲・演奏バージョンを使用)。
ひょっとして30代以下の殆どの方は、はっきり答えられなのではないでしょうか?? また、ジャズ、ソウル、ロックなどのように多数の人々に認識されている音楽のジャンルとは違い、すでに私たちの生活に自然に溶け込んでしまっているのかもしれません。
イージー・リスニング(Easy Listening)の音楽を簡単に表現しようとすると、邦楽曲、ポピュラー・ヒット曲のスタンダード・ナンバーからジャズやクラシック曲まで、くつろいで楽しめるように独自のアレンジを施して、 管弦楽オーケストラによって演奏する音楽ということになります。
オーケストラによる演奏と聞くとクラシックに近いのではと思われる方も多々おられるかと思いますが、イージーリスニングは純然たるポピュラー音楽です。
近頃は、街のCDショップなどを覘いても、イージーリスニング音楽はBGM用として片隅に追いやられているか、小さな所では、このジャンルのCDを見つけることすらできないのが現状です。 テレビ、ラジオ、出版界等、どのメディアでもこのジャンルに全く関心がありませんし、話題になることすらほとんどありません。せいぜい私のような世代や”オタク”のみが・・・(~_~;)
かつてはどのメディアでも特集を組んではイージーリスニング音楽を紹介し、曲を流していたのです。しかし、残念なことに今に至っては本当にマイナーな存在に なってしまいましたが、読者の方がこの記事を読んで頂き、少しでもこのジャンルについてご理解頂ければ幸いです。