悲劇の特撮ヒロイン(20名):ヒロイン降板劇・オイルショックの影響・ヒロインの幸せを踏みにじる悪党ほか
2016年12月28日 更新

悲劇の特撮ヒロイン(20名):ヒロイン降板劇・オイルショックの影響・ヒロインの幸せを踏みにじる悪党ほか

昭和ウルトラマンや仮面ライダーシリーズを中心に悲劇の特撮ヒロインを振り返ってみましょう。悪党に人生を踏みにじられる悲劇のヒロイン。ウルトラマンレオではヒロインを含め数多くの仲間が亡くなりますが、大幅に製作コストを削減しないと運営できない・・・大勢の俳優に出演料を支払う金がなくなったのか・・・恐るべき大人の事情が透けて見えます。大人の事情が悲劇のヒロインを生み出すパタンが結構多いですよね。

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長田結花は第3話で陸橋の階段からの転落事故により死亡し...

長田結花は第3話で陸橋の階段からの転落事故により死亡し、クレインオルフェノクとして覚醒する。

実の家族を亡くし、長田家で暮らしている養父母と義理の妹・道子や通っていた高校の生徒たちから陰湿ないじめと虐待を受けていたが、陸橋の階段からの転落事故により死亡し、クレインオルフェノクとして覚醒する。

その後、道子に濡れ衣を着せられて家を追い出され、また高校で自分を虐げていたバスケットボール部員から自分の上履きをズタズタにされた事で怒りが頂点に達し道子を含む彼女たちを皆殺しにし、行き場を失った末に勇治と出会い、以後は行動を共にするようになる。
啓太郎は結花がオルフェノクであるという事実を受け容れ、...

啓太郎は結花がオルフェノクであるという事実を受け容れ、結花への恋心を伝える。

警察内の秘密組織によって人体実験を受けたことで、木場に救出された後は身の安全のために啓太郎の家に身を寄せる事になる。

そこでやっと互いの正体バレへと至り、同時に自分がオルフェノクであることも露見するが、啓太郎はその事実を受け容れ、結花への恋心を伝える。結花もまた自分の本当の気持ちに気付いたことでこれに頷いた。

晴れて両思いとなった初デートの日、警察の罠にはまって木場もろとも奇襲を受ける。
巧と木場の奮闘によりその場からの逃走には成功したが、人体実験の効果によりオルフェノクへの変身能力を喪失したところを、かねてより結花を付け狙っていた影山冴子(ロブスターオルフェノク)に襲われ、致命傷を負う。

死を悟った結花は最後のメールを啓太郎に送り、その直後に純白の羽をまき散らして風の中に消えた。
警察内の秘密組織による人体実験の効果によりオルフェノク...

警察内の秘密組織による人体実験の効果によりオルフェノクへの変身能力を喪失した所で、影山冴子(ロブスターオルフェノク)が迫って来る。

影山冴子(ロブスターオルフェノク)に襲われ、致命傷を負う。

影山冴子(ロブスターオルフェノク)に襲われ、致命傷を負う。

死を悟った結花は最後のメールを啓太郎に送る・・・

死を悟った結花は最後のメールを啓太郎に送る・・・

結花は純白の羽をまき散らして風の中に消えた。

結花は純白の羽をまき散らして風の中に消えた。

鈴木深央(仮面ライダーキバ)

鈴木 深央(すずき みお)(演:芳賀優里亜) 『仮面ラ...

鈴木 深央(すずき みお)(演:芳賀優里亜) 『仮面ライダーキバ』(2008年、テレビ朝日)

現代編において「クイーン」の力と称号を受け継いだ少女。紋章の位置は真夜に準ずる。当初は自分がクイーンであることを知らず、襟立が合コンを開いた焼き肉屋「ふじ咲」でアルバイトをしていたことから、渡たちと知り合うこととなる。第21話より登場。

紅渡(仮面ライダーキバ)と知り合ってからは、お互いに惹かれあう仲となってゆく
実はその正体はファンガイアであり、しかも本人は知らぬことではあったが、現代編では不在となっているチェックメイトフォーの一人・クイーンの素質を持っている最強のファンガイアの一角。

そのためにビショップに目を付けられ、強制的にその力を覚醒させられたことで、彼女と渡、そして彼の兄にして現代編のキングの称号を持つ登太牙の運命は大きく傾き始める事となる。
ビショップとの接触や糸矢への憎悪からクイーンとして覚醒...

ビショップとの接触や糸矢への憎悪からクイーンとして覚醒してしまう。

一時は自分の使命に苦悩し、渡が敵である存在のキバである事を知って葛藤するが、渡がファンガイア(と人間のハーフ)であることも知って「渡が太牙を倒して、キングになればいい」という考えを持つようになり、渡に太牙を殺害するように迫る。

更に、自分の愛する対象が人間でないと知ったからか、裏切り者のファンガイアの抹殺を積極的に行なうようになる。
渡が太牙を殺害しようとしない為、(一方的な要求であったにもかかわらず)「約束」などの言葉を持ち出し殺害を再度迫るものの、渡がそれを行わない為、ついには自らの手で太牙を殺害しようとする。

太牙との結婚式でそれを実行に移し、太牙に重傷を負わせたが、自分を愛する太牙を殺すことができず、キバにとどめをさされそうになったサガを庇って負傷して崖下に転落した後、ビショップによってとどめをさされ、駆け付けた渡に看取られ、彼との結婚の幻想に浸りつつ死亡。

ビショップは渡が駆けつける直前に姿を消したため、渡は「自分が深央を殺してしまった」と思い込んで苦しんだ挙句、「自分の誕生を阻止し、深央を殺した事実を帳消しにする」ために1986年に向かうことになる。しかしその後、渡の前に幻影として現れ、彼を立ち直らせる切っ掛けとなった。
駆け付けた渡に看取られ、彼との結婚の幻想に浸りつつ死亡。

駆け付けた渡に看取られ、彼との結婚の幻想に浸りつつ死亡。

そのほか特撮作品の悲劇のヒロイン

青鹿晶子(演:安芸晶子(市地洋子)) 映画「狼の紋章」...

青鹿晶子(演:安芸晶子(市地洋子)) 映画「狼の紋章」(1973年・ウルフガイ・シリーズ) この作品は特撮には入らないかもしれない。

それまでの東宝作品は健康的な娯楽映画というイメージの作品がほとんどであったが、本作は暴力的な描写や性描写、斬新な映像演出などによりそのイメージを覆し、ヤングアダルト層からの支持を集めた異色作である。

犬神明役の志垣太郎本人が着用する狼男のマスクは、本物のシベリアオオカミの毛を一本一本植毛して作られた。

美人教師の青鹿晶子はシリーズ第1作『狼の紋章』(1971年)の原作(および漫画)の作中では何度も強姦されるなど、不遇のヒロインのような位置づけである。犬神をおびき出す材料として羽黒によって拉致される。

市地洋子は安芸晶子と改名して出演し、映画初出演の羽黒獰役の松田優作に、レイプを受ける教師を演じた。
リエコ(演:隅田和世) 「キカイダー01」(1973年...

リエコ(演:隅田和世) 「キカイダー01」(1973年、NET / 東映)

アキラ(壊滅した「ダーク」の首領プロフェッサー・ギルの次男)を影から守る女性。ダークではアキラの教育係をしていた。変装の名人。イチローに好意を寄せるが、第24話で自分がロボットであることを明かして爆死した。

隅田和世は1970年代の特撮にも数多く出演しており『キカイダー01』のリエコ、『ダイヤモンド・アイ』の蘭花、『イナズマンF』の大橋あけみ役など、悲劇的な結末を迎える薄幸のヒロイン役でも知られる。
小杉 愛(演:木下ユリ) 『スーパーロボット マッハバ...

小杉 愛(演:木下ユリ) 『スーパーロボット マッハバロン』(1974年)

KSS の紅一点。18歳。 KSS バード3号機のパイロット。元々はおとなしい性格だったが、15歳の時、自分が泳げなかったために眼前で友人を海難事故で死なせた過去を持ち、救助活動に対する強い使命感を持つ。陽とは口喧嘩が絶えないが、内心では彼のことを想っている。

第26話でマッハバロン救出の際に重傷を負うが、それをおしてまでスーカンのアジトへ潜入して彼のヘッドロックで致命傷を負い、弟・健一に後事を託して死亡。

EDナレーション「小杉愛、18歳。ロボット帝国との戦いにその若い命を燃やし、そして散って行った…。だが戦いは終わったわけではない。がんばれKSS!負けるなマッハバロン!」
真船桂 / サイボーグ少女・桂(演:藍とも子) 『メカ...

真船桂 / サイボーグ少女・桂(演:藍とも子) 『メカゴジラの逆襲』(1975年)

恐龍(チタノザウルス)へ超音波を送る実験を行った際(時系列としては前作以前)に事故死した直後、ブラックホール第3惑星人の手によってサイボーグへ改造された女性。

正体は真船博士の娘であり、当初はチタノザウルスを操る目的のみで改造されたが、メカゴジラIIの完成と同時に再改造され、そのコントロール装置を組み込まれる。

最後は一之瀬の説得で人間の心を取り戻し、メガゴジラIIを止めるべく自決する。
クジャク(演:森下雅子) 『五星戦隊ダイレンジャー』(...

クジャク(演:森下雅子) 『五星戦隊ダイレンジャー』(1993年)

孔雀の涙は人類の免疫力をも奪ってしまうという副作用を持っていた。そこでクジャクは自己犠牲のような形で孔雀の涙を使ってガラの顔の傷を治し、自らは命尽きて天上界に昇っていった。

第49話では天上界で共に暮らしている本当のガラと現れ、泥人形のガラが崩れた後、大吾とリンに別れと共に、戦いを早く終わらせなければ地球は巨大な力(大神龍)に滅ぼされると告げて去っていく。
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