機動戦士ガンダム(一年戦争サイドストーリー)で登場したモビルスーツ
2017年3月8日 更新

機動戦士ガンダム(一年戦争サイドストーリー)で登場したモビルスーツ

今まで機動戦士ガンダム(一年戦争サイドストーリー)で登場したモビルスーツたちを ご紹介させていただきます。 今回は日頃、日の目を浴びることのない試作兵器なども集めてみました。

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ジオン公国軍

 (1836398)

QCX-76A ヨルムンガンド(大型ビーム砲)

QCX-76A ヨルムンガンド(大型ビーム砲)

種別 超大型核融合プラズマ・ガン
所属 ジオン公国軍
開発 ジオン公国軍
技術本部
全高 28.4m
全長 231.0m
全幅 12.4m
武装 核融合プラズマ・ビーム
有効射程距離300km
最大射程距離1,800 - 2,000km
射出速度2,000km/s
ヨルムンガンド(古ノルド語: Jörmungandr)は、北欧神話に登場する毒蛇の怪物。その名は「大地の杖」を意味する。ロキが巨人アングルボザとの間にもうけた、またはその心臓を食べて産んだ3匹の魔物(フェンリル・ヨルムンガンド・ヘル)のうちの1匹。
核融合プラズマビームによる敵射程圏外から超長距離射撃で一撃で敵艦隊を殲滅させる事が
目的の試作兵器でした。ただ一発でザク3機は製造できるといわれるぐらいのハイコストや
前線からの観測射撃データがないと正確な射撃が出来ないことなどから1機のみの生産に
とどまってしまったようです。
ルウム戦役の艦隊決戦において第603技術試験隊で実戦投入され、計3発を発射、1-2発目は
アレクサンドロ・ヘンメ砲術長の目視のみに頼った射撃だったため目標を外してしまったが
近づいてきた手負いのマゼラン級を岸刺しにするように貫通、撃破した3発目こそがこの
兵器の実力であったと思います。しかし軍司令部の思惑は実際に頼りにしていたのはザクであり
実際、射撃観測を試みようと前線に向かう途中のオリヴァー・マイ技術中尉のランチを
シャア・アズナブルが止めているシーンに全てが物語られています。
「大砲屋」の最後の意地を見せようと命を懸け戦死したアレクサンドロ・ヘンメ大尉の無念は
どう受け止めればいいのでしょうか?
YMT-05 ヒルドルブ(モビルタンク)

YMT-05 ヒルドルブ(モビルタンク)

生産形態 試作機
全高 8.5m(モビル形態時:13.3m)
全長 35.3m
全幅 14.7m
全備重量 220t
推進機関 核融合炉
出力 3,300kw
最高速度 110km/h
武装 30cm(サンチ)砲
スモークディスチャージャー×4
105mmザクマシンガン
使用弾種 通常榴弾(HE弾)
対戦車榴弾(HEAT弾)
対戦車焼夷榴弾(HEAT/I弾)
粘着榴弾(HESH弾)
徹甲弾(AP弾)
装弾筒型徹甲弾(APDS弾)
装弾筒型翼安定徹甲弾(APFSDS弾)
対空用榴散弾(type3)

有効射程 20km(有視界、ミノフスキー粒子環境下)(最大32km
野心的なコンセプトが多く投入された本機であったが、ジオン軍の地上戦術に対する錯誤は現実の地球進攻に直面する前に是正される事となり、一年戦争の開戦以前の宇宙世紀0077年にサイド3と月で行われていた運用試験は中断。本機の評価は不採用と確定。量産・制式化されないままモビルタンク計画は終了した。名称の由来は、北欧神話に登場する主神・オーディンのあだ名の1つ「戦の狼」である。
フェデリコ・ツァリアーノという片目に黒い眼帯をし、どくろマークのペイントを入れた
ヘルメットを着用、傷あとのあるホントに人相の悪い男が隊長を務めるゲリラ戦に特化した
鹵獲ザクを使った隊との戦闘シーンを描いた話です。
ただこの男口の利き方も荒っぽいしチンピラの親玉みたいに見えますが、
戦闘となると正確な状況判断、効果的な戦術、確かな技術を
合わせ持ったベテラン指揮官だということがわかってきます。
この敵と遭遇戦となった試作兵器ヒルドルブを操るのはこれまたジオン軍側では戦車隊の
教官を務めていたほどのベテラン、デメジエール・ソンネン。この車両と操縦術でこれを
ただ一人で殲滅するもフェデリコ・ツァリアーノと相打ちの形で戦死、車両は放棄されて
しまったようです。こうしてベテランパイロットたちを失っていくんですね。そもそも
試作兵器とは名ばかりの何かあれば現地改修するのが前提の使い捨てとして評価試験を
受けていて、兵器どころか兵士まで使い捨てられていたのではないでしょうか?
EMS-10 ヅダ

EMS-10 ヅダ

生産形態 試作機
頭頂高 17.3m
重量 61t(浅宇宙運用時)
出力 1150kW(浅深宇宙運用時)
推力 58,700kg(浅深宇宙運用時)
武装 120mmザクマシンガン
240mmザクバズーカ
シュツルム・ファウスト
ヒートホーク
135mm対艦ライフル
シールド(白兵戦用ピック装備)
試作型MSで、「ザクI(旧ザク)」の競合機種として開発された機体。性能ではザクIを上回っていたが、欠陥による事故が原因で競合に敗北したとされる。後に改良が加えられ、主要人物たちが所属する「第603技術試験隊」によって評価試験が行われる
ザクⅠとの制式採用競合に負けたことでEMS-4ヅダの開発に心血を注いできた
ツィマッド社のテストパイロットも務めたジャン・リュック・デュバルの
ジオニック社憎しの恨みが強烈にこの人間の性格を歪めている表現が印象的な
話しです。
確かにこの機体を扱うには機体限界を熟知していないと暴走、制御不能に
陥り、最後は爆発してしまう欠点を制御する必要があり、パイロットを選ぶ機体だったのは
確かだったようです。その上、ザクの1.8倍のコストがかかることも国力のまだ小さな
ジオン公国にとっては負担が大きく、政治的判断も働いていたのかもしれません。
しかし戦局の憂色が濃くなってきた時期にプロパガンダとしてEMS-10という新しい形式番号を
与えられ、内容的にはEMS-4から何も変わっていないこの機体を量産するという発表が
成されることになりました。デュバル少佐はこの事情を知っていたにもかかわらず評価試験を
第603技術試験隊において実施することになりました。機体形状とほんの少しの改造を
施しただけのこの機体はやはり暴走、爆発事故を起こしてしまいますが、第603技術試験隊の
警護を名目に3機+予備機1機、計4機をヨーツンヘイムに搭載されることとなり、後々まで
活躍することになりましたね。
MSM-07D ゼーゴック

MSM-07D ゼーゴック

生産形態 試作機
全高 13.2m
全長 27.3m
全幅 15.6m
重量 212t/ペイロード:540〜917t(装備により異なる)
装甲材質 不明(ズゴックユニットはチタン・セラミック複合材)
出力 2,453kw(ズゴックユニット)
4,680kw×2(ダイブマニューバー・ユニットの熱核エンジン)
推力 285,000kg(装備により異なる)
武装 腕部メガ粒子砲
衛星軌道上から大気圏に突入し、地上・海上の敵に対して奇襲攻撃を行うことを目的とした特殊兵装である「モビルダイバーシステム」の機動管制ユニット。
モビルダイバーシステムは、この機動管制ユニットと大量兵器輸送用コンテナ(LWC = Logistics Weapon Container)により構成され、両者は管制ユニット側のパイロンにて接続されている。
一年戦争末期、ジャブローより行われていた地球連邦軍艦艇の打ち上げ阻止のため、LWCに高機動性能を与えることによる新たな対地攻撃兵器として投入された。
水陸両用機ズゴックを改造した機体だけに出力、推力とも他のMSとは比べ物にならない
高性能を有していた上、ダイブマニューバー・ユニットの熱核エンジンを別に搭載した、
ハイブリッド型のエンジンでした。それ以外にも武装として種類はすくなかったですが
強力なメガ粒子砲を一門と大量兵器輸送用コンテナ(LWC = Logistics Weapon Container)
を搭載できることから各種兵器が機動管制ユニットから使用でき、時期がもう少し早い段階
での登場ならば、連邦軍側は「星1号作戦」の立案を変更せざるを得なかったかもしれません。
しかし、オデッサを失い、ジャブロー奇襲作戦の失敗により地上拠点のほとんどを失った
ジオン軍は既に主戦場が宇宙空間に移行していることなどから水陸両用機の価値が無くなった
ため、機体とLWCは任務終了後放棄し、パイロットのみ回収するといういわば使い捨ての
モビルダイバーシステムとして運用することになっていました。
特筆すべきは、この機体のテストを担当していたヴェルナー・ホルバインという
パイロットです。精神分裂症のような言動や、他人に自分を理解させることも、理解する
ということもハナからしようとしない完全な一匹狼のような人物として描かれています。
しかしパイロット能力は抜群で、危険回避の感や処置など戦果を挙げられずにいても
優秀な人材であることをエンジニアリングオフィサーとして同乗したヒデト・ワシヤが
証言しています。最後は大気圏脱出中の艦艇、(空母、戦艦を含む)5隻を一撃で撃沈し
大戦果を挙げますが、ジャブローからの迎撃機に回収用ガウを撃墜され、自身の機体も
損傷を受け海上に激突してしまします。
MS-14B 高機動型ゲルググ(ヘルベルト・フォン・カ...

MS-14B 高機動型ゲルググ(ヘルベルト・フォン・カスペン専用機)

全高 19.6m
頭頂高 19.2m
本体重量 53.5t
全備重量 76.8t
装甲材質 超硬スチール合金
出力 1,440kW
推力 79,900kg
センサー
有効半径 6,300m
武装 ビーム・ライフル
ロケット・ランチャー
ジャイアント・バズ
ビーム・ナギナタ
シールド
厳密にはその他のB型と若干仕様が異なる
厳密にはその他のB型と若干仕様が異なり、中央ユニット、両側サブスラスターなどの一部が簡略化されたタイプのバックパックを装備。同作にはカスペン機の他にも同型機が数機登場している。公式資料で「MS-14」と紹介されていることも多く、詳細に関しては不明。
機体自体は個々の特性に合わせたファインチューニングされているようですが、
特に特筆すべきものはなかったようです。
しかしこの機体を第603技術試験隊ヨーツンヘイムに持ち込んだ人物が大問題でした。
ヘルベルト・フォン・カスペン大佐、ヨーツンヘイム内において最高階級者であり、
カスペン戦闘大隊として第603技術試験隊を編入、ア・バオア・クーの決戦に実戦部隊として
投入することが目的でした。特別仕様の黒い軍服を着用し、勲章を5つも付けていることから
優秀な歴戦の指揮官なのは間違いないのでしょうが、どうも左手が義手のようで興奮すると
これを握りしめるところなど、異様な雰囲気を持っています。会話に余分なことを省く
処から、誤解されやすい性格のようで特にモニク・キャディラック特務中尉などはかなり
嫌っているところを露骨に見せていました。
「戦い!戦い!戦いこそがジオンそのものなのである!」このセリフが示す通り超タカ派的
考えの持ち主で603技術試験隊内では浮いた存在となっています。
MP-02A オッゴ

MP-02A オッゴ

全高 7.8m(劇中のセリフでは8m)
全長 11.6m
全幅 14.7m(劇中のセリフでは16m)
本体重量 不明
全備重量 57.8t
装甲材質 超硬スチール合金
出力 976kw
推力 48,400kg
武装 120mmザク・マシンガン
280mmザクバズーカ
6連装ロケット弾ポッド(対艦ロケット弾等装填)
シュツルム・ファウストなど
一年戦争末期、ジオン公国軍の戦局悪化に伴って技術本部が「決戦兵器」と称して緊急開発した駆逐モビルポッドである。疲弊した国力でも生産できるよう、複数の企業のプロジェクトを統合しつつ従来の生産ラインを活用する事が求められ、基幹ユニットにはザク向けに開発されたパーツを使用する設計となり、正規の手続きを踏まぬまま、なし崩し的に制式化され量産に入った。
カスペン大佐の待っていた戦闘大隊要員、軍上層部が約束していた精鋭たち。これが実際に
配属されてきたのは、実戦経験もない少年兵たちだった。期待していた機体も最終決戦に
なるかもしれないア・バオア・クーの防衛に間に合わせるための急造機体「オッゴ」だったのです。
敵MSと比べるのでは無く、ボールとの比較で優っているという程度の小型機体でした。
カスペン大佐は自身の栄光を侮辱されたと怒髪天を衝く程の怒りを見せますが、
偶然にもこの大隊に配属されたモニク・キャディラックの実弟エルヴィン・キャデラックの
毅然とした態度には感心した模様で、以降少年兵たちにある程度の期待を寄せることとなります
最後に敗戦が決定的になり、味方の脱出路を確保するために奮戦するビグ・ラングとオッゴを
救出するために自ら出撃、武器もシールドさえも失いながらもオッゴの少年兵を守ろうと
盾になり撃墜されてしまいます。この人物も戦争による精神異常をきたしていたような描き方を
されてはいましたが、やはり「男」を感じさせる軍人でしたね。
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