話は変わるがなんでシャアだけは軍服も赤だったのだろ?軍として許されているのが不思議だった。
「MS-14A 量産型」としての本生産はジオン公国本土、グラナダ、ア・バオア・クーなど各工廠で行われた。ゲルググ全体の生産数は資料によっては738機ともいわれる。「MS-14A 量産型ゲルググ」は「YMS-14 初期生産型」と外観上大きな差異は見られないが、緑の胴体にグレーの頭部と四肢という塗装が制式採用されている。しかし、ビームライフルの本格生産が11月だったため完全な配備が遅くなり、一年戦争の最終決戦となったア・バオア・クー戦に参加したのは67機だった。ちなみに、先行量産型同様に増速用ブースター、ビーム・キャノンパックのオプションを装備することが可能である。
しかしながら、配備は一年戦争末期であり、既に多くのベテランパイロットが失われていたため、劇中では主に学徒兵が搭乗し、訓練不足のため機体の性能を十分発揮できないまま撃破されることが多かった。
先行試作型モビルスーツ YMS-15 ギャン マ・クベ大佐機
「ジオン公国軍」の試作機。西洋の甲冑騎士のような外観が特徴で、剣と盾という白兵戦に特化した武装が施されている。マ・クベ大佐の専用機として開発されたとされ、マ・クベ本人が「自分のために作られたMS」であると発言する。
ツィマッド社が開発した白兵戦用MS。主武装として高出力の試作ビーム・サーベルと、威嚇・牽制用のニードルミサイルを内蔵した円盤状のシールドを持つ。このような特殊なシールドが作られたのは、ツィマッド社がビーム・ライフルの開発に失敗したからだといわれている。その場しのぎの措置であったが、盾以外の機能を持たせる複合武器としてのコンセプトは、その後のMSにも継承されている(単純にミサイルを搭載したものから、ビーム兵器や実体剣、果てはブースターなど)。また、アクチュエーターの機能を増強させる「流体パルスアクセラレーター」を試験的に導入したとする設定もある。そのため、白兵戦(近距離戦闘)においてはかなり高性能であった。
MSM-03 ゴッグ
水陸両用量産型モビルスーツ MSM-03 ゴッグ
「ジオン公国軍」の量産機で、水中航行能力を有した水陸両用MSの一つ。ずんぐりした巨体に、鋭い爪を持つ多関節構造の両腕が特徴で、両腕を収納して肩アーマーを閉じた巡航形態に変形する。
ツィマッド社が開発した、卵型のフォルムに、矢印状のモノアイカバーが特徴的な水陸両用重MS。MSM-03-1 プロトタイプゴッグを経て、水陸両用MSとして初めて量産化された機体である。機外の水を冷却剤として用いることで高出力のジェネレーターが搭載可能となり、ジオン公国軍の量産型MSとしては初めてメガ粒子砲を装備した機体となった。プロトタイプゴッグからの主な変更点は、腕部に「フレキシブル・ベロウズ・リム」と呼ばれる多重関節機構を採用したことである。その伸縮機構のため、ハンド魚雷ユニットは廃止されることとなった。
MSM-04 (MSM-04F) アッガイ
水陸両用量産型モビルスーツ MSM-04 アッガイ
「ジオン公国軍」の量産機で、水中航行能力を持つ水陸両用MSの一つ。「ザクII」などの汎用MSよりも大型の頭部と丸みのある体型を持ち、両腕に爪や火器を内蔵している。ザクIIの部品を流用することで、生産性を高めている。
焦茶色とクリーム系ブラウンで塗装された、全体的に丸みを帯びている形状の水陸両用MS。モノアイレールは横方向の全周ターレットに加え、上方向にも設置されているために不要な機能とも判断されるが、画面では頭部を回転させるシーンが頻出する。戦闘後に口から白煙を吐くという光景も見受けられた。
ジオン公国軍は水陸両用MSとしてゴッグやズゴックの開発に着手したが、これらは高出力のジェネレーター搭載のために生産コストが高いという問題点を抱えていた。そこで、コストを抑えた廉価版の水陸両用MSを開発することとなった。
本機はズゴックより後の開発着手だったが、先に完成したためより若い型式番号となっている。MSとしては初めて複座式コクピットを採用し、水陸両用MSの訓練用としても用いられた。
高出力の水冷式熱核反応炉ではなく、生産コストを抑えるために水冷式へ改造したザクIIのジェネレーターを流用した結果、非常に低コストのMSとして完成した。また、発熱が抑えられたことに加えて特徴的な流線的ボディにより、センサーやカメラに対するステルス性が高くなり、偵察任務などに使用されることが多かった。しかし、出力の問題を抱えていたためにジェネレーターを2基搭載とすることでこれを解決し、偵察時の移動中は1基のみを使用することで廃熱を抑えることで対応した。資料によっては装甲表面に電磁波吸収剤が塗布されていたともいわれる。
水中よりも湿地を中心とした陸上における機動性が高く評価され、ジャブロー攻略用のアッグガイ、ジュアッグのベースとして用いられた。本機もジャブロー攻略戦に数機が投入されているほか、0079年11月初旬に生起したオデッサ作戦に投入された機体も確認されている。
MSM-07 ズゴック前期型(量産型ズゴック)
水陸両用量産型モビルスーツ MSM-07 ズゴック カスタム
水陸両用量産型モビルスーツ MSM-07 ズゴック
人型機動兵器「モビルスーツ(MS)」のひとつで、水中での行動が可能な水陸両用MSに分類される機体。作中の敵側勢力「ジオン公国軍」が開発した機体で、通常のMSと違って首がなく胴体自体にジオン系MSの特徴であるモノアイ(単眼)カメラを内蔵している。ほかにも蛇腹のような構造を持つ手足、両手の鋭い爪(アイアン・ネイル)といった独特の構造を持つ。ズゴックに限らず、水陸両用MSは一般的な人型を外れた異形の機体が多い。
モビルアーマー(MA)を多く開発したMIP社の開発による唯一のMSであり、ツィマッド社のゴッグと同時期に開発に着手した。アッガイの型式番号であるMSM-04は本来なら本機に与えられるはずであったが、先に運用されたゴッグのデータをフィードバックしたためアッガイよりも量産化が遅れ、別の型式番号を与えられた経緯を持つ。だがその高い完成度はジオン公国製MSの中でもトップクラスであり、先行して量産化されていた2機種に代わって水陸両用MSの主力となった。前線からの評価も高く、カラハ曹長は、「ゴッグよりズゴックの方が性に合う」という趣旨の発言をしている。キャリフォルニアベースにおいてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。
ジェネレーターの冷却を水冷式から水冷・空冷式のハイブリッドに変更したことで搭載する冷却水を減らすことに成功し、ゴッグより20tほど軽量化されている。そのパワーは従来のジオン軍MSに比べて「桁違い」であった。なおかつ十分な防御力も確保されており、正面装甲はガンタンクや61式戦車の砲撃にも耐えた。水中では股間部分の水流ジェット推進器で航行し、その速度はゴッグを凌駕する。また背部には熱核ジェットと熱核ロケットを兼ねた推進器を装備し、水中はもとより陸上でも陸戦型ザクIIと同程度といわれる軽快な運動性能を示した。モノアイ・レールは全周ターレットとなり背部の視認性が向上した。