LITTLE RICHARD - Tutti Frutti
LITTLE RICHARD - Long Tall Sally
The Beatles - Long Tall Sally
彼のヒット曲は、この後もビートルズやCCRなど数多くの白人ロック・バンドに取り上げられ続け、今やロックのスタンダード・ナンバーとしての地位を築いたといってよいだろう。しかし、彼の生み出した曲の数々が、年を経るごとにその輝きを増し続けているのに対し、彼自身へのリスペクトの方はというと残念ながら・・・?だ。
Little Richard Jenny Jenny France, 1966
ファッツ・ドミノ(Fats Domino)
ファッツ・ドミノ(Fats Domino)
彼のヒット曲は、"Blueberry Hill"、"Ain't That A Shame"、"Walking To New Orleans"、"I'm Walkin'"、"Blue Monday"などミリオンセラーになった曲だけでも23曲に上る。また、多くのミュージシャンたちが彼の曲をカヴァーしているが、エルビス・プレスリーもその一人であった。
ロックンロールという音楽がもともと「アウトサイダーの音楽」であることは、今さら言うまでもないことたが、それは、教室からはみ出した若者たちや社会から自らはみ出したビート族やヒッピーたち、人種という壁によってはみ出さなければならなかった黒人たちや世界各地からアメリカ、イギリスに渡った移民たち、それ以外にも、いろいろな差別によってはみ出さなければならなかった人々(ゲイや障害者の人々など)。これらアウトサイダーたちの苦しみによって、ロックンロールという音楽は生み出され、発展してきたと言えるでしょう。
ロックンロールは、そんなアウトサイダーたちが社会に向けて発した「怒りの表現」であったわけですから、そこに「叫び Shout」という発声方法が持ち込まれるのは、ある意味当然のことだったのかもしれません。そして、この「叫び」による新しいロックの創造を行った歴史的人物こそ、リトル・リチャードという世紀のアウトサイダーでした。