「ゼファー」「CB400SF」「XJR400」等、かつての【ネイキッドブーム】を振り返る!-1989年、一大ブームを起こすバイクが登場した-
2020年10月21日 更新

「ゼファー」「CB400SF」「XJR400」等、かつての【ネイキッドブーム】を振り返る!-1989年、一大ブームを起こすバイクが登場した-

フルカウルを装着した車種が当たり前になっていたレーサーレプリカ全盛の時代に、あえてカウルなしの懐古的なスタイルを売りにしたバイク「ゼファー」の登場から一大ブームが巻き起こりました。

110,713 view
 (1578878)

(車体色:ブラック×ヘビーグレーメタリック)

ツートンカラーはソリッドカラーより1万円高く、発売当時車両本体価格:599,000円。
CB400スーパーフォアのご先祖様ともいえるモデル「C...

CB400スーパーフォアのご先祖様ともいえるモデル「CB-1」は、ゼファーと同じ1989年に発売

「肩ひじ張らずに付き合えるモーターサイクル」がコンセプトで、走行性能では優れていましたが、当時の流行が性能よりスタイルを重視する傾向に移ったため、ゼファーに人気を奪われ、販売面では苦戦。燃料タンクの総容量が11Lしかなかったことも販売が苦戦した理由の一つでした。
ネイキッドモデルだが、レーサーレプリカ全盛の時代であったためか、かなりスポーティなキャラクターであった。販売面で苦戦するCB-1を尻目に、同年に登場したゼファーが人気を博したことから、日常的な使い勝手や王道のネイキッドスタイルを取り入れたCB400SFが登場したというワケだ。
CB-1の生産は3年間で終了し、反省をふまえて生まれたCB400スーパーフォアはネイキッドの代名詞と言われるほどのベストセラーモデルに!
ちなみに、カワサキ「ゼファー」、ホンダ「CB-1」と同じ1989年に、スズキからもネイキッドモデルが発売されています。

スズキ・バンディット400 / SUZUKI Bandit400

スズキ・バンディット400 / SUZUKI Band...

スズキ・バンディット400 / SUZUKI Bandit400 (1989年)

ネイキッドブームの火付け役であるゼファーの2ヶ月遅れで出たバンディット400。
初年度はソコソコな販売台数を記録したものの、年を追う毎にゼファーに引き離されていきました。

発売当時車両本体価格:595,000円。
そこで、ゼファーやCB400SFの対抗馬として3代目インパルス「GSX400インパルス(GK79A)」がデビューします。

一方ゼファー発売当初は静観の構えを見せていたヤマハも1993年にはXJR400を投入し、各社400ccクラスネイキッドの布陣が出揃うことになりました。

スズキ・GSX400インパルス / SUZUKI GSX400 IMPULSE

スズキ・GSX400インパルス[GK79A] / SU...

スズキ・GSX400インパルス[GK79A] / SUZUKI GSX400 IMPULSE (1994年)

“インパルス”の名を冠して登場した三代目インパルスのGSX400インパルス。
バンディットとは打って変わり二本サスにダブルクレードルフレームとまさに絵に描いたようなネイキッド。

発売当時車両本体価格:569,000円。

バンディットよりも手軽な価格設定の正統的ネイキッドとして発売されました。
ユーザーから人気を呼びインパルスの名を押し上げたのは何...

ユーザーから人気を呼びインパルスの名を押し上げたのは何と言ってもタイプS

タイプS(TypeS)は、スズキワークスカラーとされてビキニカウルが装備された派生仕様。

発売当時車両本体価格:579,000円。

このモデルでやっとスズキも他車に負けない特徴を持ったネイキッドを出す事に成功することとなりました。

ヤマハ・XJR400 / YAMAHA XJR400

今でも通用するスタンダード空冷ネイキッド、ヤマハ・XJ...

今でも通用するスタンダード空冷ネイキッド、ヤマハ・XJR400 / YAMAHA XJR400

開発にあたり、ヤマハはネイキッドスポーツの追求を考え、そして選択されたのが空冷というスタイル。「空冷最速のネイキッド」を目指して開発され、スズキ・バンディット400、ホンダCB-1、CB400SFの3車種は水冷、そしてカワサキ・ゼファー400は空冷2バルブに対して、XJR400は空冷4バルブエンジンを搭載。

発売当時車両本体価格:579,000円。

(※通称「ペケジェイアール」と呼ばれる場合も。)
ゼファーやCB400スーパーフォアなど、ブームも隆盛を極めた90年代中ごろにリリースされたのがXJR400である。現代風のスポーティなルックスながらもエンジンは空冷並列4気筒を採用。ライバルたちと明確に個性を分けることで人気を築いた。
CB400スーパーフォアのライバルとして人気を博しましたね♪
ネイキッドブームのはじまりとなった「ゼファー」を生み出したカワサキのCB400スーパーフォア(CB400SF)に対抗する答えは、ゼファーの高性能化ではなく2年後のZRXの投入でした。

カワサキ・ZRX400 / KAWASAKI ZRX400

カワサキ・ZRX400 / KAWASAKI ZRX400

カワサキ・ZRX400 / KAWASAKI ZRX400

ネイキッドの代名詞である空冷のゼファー400も、スペック的にはライバル車に劣り、それをサポートするかのように登場したのがZRX400です。

往年のローソンレプリカ・Z1000Rを彷彿とさせるデザインの車体にZZ-R400ベースの水冷エンジンを搭載。他のモデルにありがちなメッキパーツ類を排除したスタイルは、レプリカブーム以前のスポーツバイクを彷彿とさせる男らしさに満ちています。
カラーリングも個性的な カウルレス版ZRX

カラーリングも個性的な カウルレス版ZRX

ZRXのデビューから遅れること半年、丸目ヘッドライトのカウルレスモデルZRX-IIが追加されました。
ヘッドライトまわりのデザイン以外はまったく同一の兄弟車で、メカ的な変更も同じタイミングで受けています。

400ccクラスがきっかけとなったネイキッド人気は、下は250ccクラスから、上はナナハン・リッタークラスまで飛び火!

750ccクラス(ナナハン)

カワサキ・ゼファー750 / KAWASAKI ZEP...

カワサキ・ゼファー750 / KAWASAKI ZEPHYR750

1989年、ネイキッドブームの火付け役、ゼファー400が登場し、一躍ベストセラーに。それに続くシリーズの第2弾としてラインナップしたのがゼファー750。

ゼファーシリーズの特徴となったノンカウル、パイプ鋼管フレーム、丸目一灯ヘッドライト、空冷直列4気筒エンジン、2本リヤサスなどを踏襲し、左右2本出しのマフラーを装備するモデル。
48 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • 如月弦太郎 2020/10/28 02:53

    過激なマシンに飽きて(疲れて)来た頃に登場したマシンでしたよね(^^)。
    尖った所も無い代わりに弱点と言った弱点も無い(^^)。
    言わば極々普通のマシン(^^)。
    2サイクルのハイレスポンスマシンとは対極のバイク(^^)。

    性能競争なんて無視し捲りの何て事の無いバイクが売れるとは当のKawasakiすら考えて無かった筈(^^)。
    その後はCB、XJR、
    インパルス、バンディット、
    当のKawasakiからはZRX等も発売されました。
    古くは4フォアとか、
    FXとか、CBXとかね(^^)。

    🚙 2020/10/23 16:37

    デビルマン不動くんの愛車は?

    バーボン 2020/10/23 10:56

    上野のバイク街も無くなり
    バイク便も見なくなり
    最近はスクーターさえ減ってきた。
    ホンダ カワサキ スズキ ヤマハ
    大丈夫か日本のバイクは⁈

    すべてのコメントを見る (3)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

80年代、僕たちはバイクに夢中だった!HONDA、YAMAHA、SUZUKI、KAWASAKI…時代を彩ったバイクの名車を振り返ります。

80年代、僕たちはバイクに夢中だった!HONDA、YAMAHA、SUZUKI、KAWASAKI…時代を彩ったバイクの名車を振り返ります。

80年代、バイクは空前のレーサーレプリカブームでした。NS250Rが出た頃からどのバイクもフルカウルが当たり前のように。HONDA、YAMAHA、SUZUKI、KAWASAKI。各社から発売された往年のバイクの名車たちを振り返りましょう。
BMイワ王 | 233,077 view
【こだわりの原チャリ】高校時代、少ない小遣いで必死にイジりましたよね!

【こだわりの原チャリ】高校時代、少ない小遣いで必死にイジりましたよね!

16歳から免許取得可能な50ccバイク「原チャリ」。誕生日になった瞬間に学校休んで免許取りに行った人いませんか~?少ないお小遣いとバイトで貯めたお金で原チャリを買って、宝物のように大事にして自分色にカスタムしましたよねぇ~。
【1970年代を彩った憧れの名車たち・世界のオートバイ編】子どものころに憧れたカッコイイ名車たち、あえて時を遡って当時の名車たちに触れてみよう!!

【1970年代を彩った憧れの名車たち・世界のオートバイ編】子どものころに憧れたカッコイイ名車たち、あえて時を遡って当時の名車たちに触れてみよう!!

【1970年代を彩った憧れの名車たち】「世界の自動車大百科」などの図鑑、子供の頃に目を輝かせて読みふけった記憶はありませんか?「西部警察」「あぶ刑事」80年代にいくつも登場したカッコイイ自動車やバイクが活躍するドラマ、そんなドラマに夢中になった私たちが幼いころに憧れたのは70年代を彩った数々の名車だったのかもしれません。そんな1970年代を彩った憧れの名車たち【世界のオートバイ編】を振り返ります。
青春の握り拳 | 51,847 view
世界を席巻した【GP500】 の最速ライダーとモンスターバイクを振り返る。

世界を席巻した【GP500】 の最速ライダーとモンスターバイクを振り返る。

バイクの世界選手権「GP」の世界で活躍した「Made in Japan」【ホンダ】、【ヤマハ】【スズキ】!その中でも、最高峰と呼ばれた「GP500」の名レーサーとカッコイイ名車を振り返る!
スズキ「GSX750S刀」 やヤマハ「 RZ350」などのバイク音が楽しめる!JAFサイト、「名車図鑑」を公開

スズキ「GSX750S刀」 やヤマハ「 RZ350」などのバイク音が楽しめる!JAFサイト、「名車図鑑」を公開

JAF(日本自動車連盟)は、公式ホームページ「Happy Bike!!」ページ内に新コンテンツ「バイクの音を楽しむ『名車図鑑』」を公開した。ヤマハ『RZ350』やスズキ『GSX750S KATANA3型』といった合計8台の懐かしのバイクのエンジン音や排気音が視聴可能だ。
red | 4,733 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト